この記事では「熊本県の黒川温泉の観光スポットと、宿泊先を紹介する旅行記」です。
黒川温泉は、「あそ・熊本空港」から車で1時間半、高速バスで2時間の距離にある歴史有る温泉地です。
元々、黒川温泉は、湯治場として江戸末期には温泉地として認知されており「歴史の宿 御客屋」で代官が温泉に浸かって癒やされていたという記録が残っています(代官の湯)。
その後、1961年に6軒の旅館によって、黒川温泉の観光旅館共同組合が設立され、露天風呂を集めた温泉街のコンセプトでスタートしました。
現在では、オシャレなカフェや食事処、宿などが集まり、大きな温泉街に成長しています。
関西から飛行機と、レンタカーで黒川温泉へ向かい、2泊3日を満喫してきました。
【旅行記】関西から黒川温泉の「奥の湯」と「月光樹」に宿泊する2泊3日の旅
今回の旅行の目的は「寒い季節に温泉へ入りまくって疲れを取る」です。また、高級な宿でダラダラしたいという欲望もあり、行ったことが無い黒川温泉を選びました。
黒川温泉では、カフェでお茶をする、赤牛などの名物を食べる、外湯巡りをする、鍋ヶ滝などの周辺の観光スポットへ行く以外のことをせず、のんびり過ごしました。
1泊目は2,000坪の広大な敷地を持ち、数種の温泉が楽しめる旅館「奥の湯」に宿泊、2泊目は黒川温泉屈指の高級宿「月光樹」に宿泊。
余談)「月光樹」の宿泊客はフェラーリやポルシェなどの超高級車ばかりで、それらが横並びで駐車されていました。
レンタカーの軽自動車で向かいましたが、フェラーリとランボルギーニに挟まれた軽自動車を見て笑いました。
1日目(関西~黒川温泉)
9:10関西国際空港発の飛行機に乗るため、6時に起床。眠たい目をこすりながら、新大阪駅から御堂筋と南海電鉄を乗り継いで空港へ向かいます。
8時に空港へ到着しましたが、金曜日の平日だったので空いています。
カードラウンジへ向かい、無料のコーヒーを飲んで時間を潰します。保安検査場の締め切り10分前になったので、ラウンジから退出し、搭乗口へ。
飛行機に乗って、約1時間、あそ・熊本空港へ到着。綺麗な空港で、天井に木材を使用しているところがオシャレ。
あそ・熊本空港の中央レンタカーの営業所から店舗まで送迎してもらい軽自動車を借りました。料金は3日間で8,640円(免責込み)。じゃらんレンタカーのクーポンを利用して割安にしました。
なお、黒川温泉までの道のりは季節によって注意が必要です。
黒川温泉は標高700mに位置しており、九州でも冬場は雪が降り積もります。スタッドレスタイヤ付きのレンタカーを借りた方が良いです。
あそ・熊本空港から黒川温泉へ向かう道は、ほぼ一本道。
道中には、阿蘇の外輪山を一望できる「大観峰」という観光スポットがあります(標高936m)。絶景で写真映えするので、オススメ。
また、大観峰と黒川温泉の道中には、謎のアートがあります。車で走っていると嫌でも目に入ります。
あそ・熊本空港から黒川温泉までは車で約1時間半。
黒川温泉では、公共の駐車場が無料で利用できます。第1から第5駐車場まであり、宿泊する宿の最寄りの駐車場に停められます。
※黒川温泉の温泉街へ最も近い駐車場は、上記の駐車場ではなく、「ふれあい広場」という駐車場です。
しかし、温泉街の道が狭いので小型の車以外は乗り入れしない方が良いです。
本日は旅館「奥の湯」に宿泊のため、最寄りの第一駐車場へ駐車しました。チェックインを済ませるために、宿をチラ見しましたが風情があって良い旅館です。
朝食付きで20,790円/2名と格安です。
早速、温泉街を散策します。
黒川温泉の温泉街は、お店が立ち並ぶ大きな通りは無く、入り組んだ小道が沢山あります。
オシャレなカフェや美味しいご飯屋さん、お土産屋さんが沢山あり、京都の東山の裏通りみたいな感じです。
ちょうど昼過ぎだったので、昼食を摂ることにします。
わろく屋:黒川温泉のカフェレストランです。営業時間は11時から16時と短いですが、ランチの時間には待ちができるほどの人気店です。
店内はオシャレで女性のお客さんが多かったです。
わろく屋の食事の特徴は、カレーが美味いことです。
「阿蘇のあか牛カレー」、「阿蘇大地の恵みポーク黒カレー」、「肥後赤鶏の白カレー」や、その3種が同時に味わえる「わろく屋3種のカツカレーのせ」など、熊本の食材を使ったカレーです。
ビール、焼酎、日本酒、サワーなどのお酒やハーブティーなど、カフェとしての利用もできるため、使い勝手の良いカフェレストランです。
わろく屋の近くには、ジャージーミルクプリンと塩麹のシュークリームが有名な洋菓子屋(パティスリー麓)があります。
昼食後のデザートに塩麹のシュークリームを食べましたが、塩麹がさっぱりしていて、後味すっきりで美味しかったです。
温泉街のはずれを流れる川の周辺を散策しながら、一旦、奥の湯へ戻り、温泉に浸かることにします。
奥の湯の特徴は温泉が多いこと。大浴場の他、1つの女性専用風呂、3つの混浴風呂、3つの貸切風呂があります。
貸切風呂は、宿泊者専用で空いていれば無料で利用できます。全種類制覇したいので、何回かに分けて利用。
泉質は、全ての風呂共通で「ナトリウム・塩化物硫酸塩泉」です。無色透明でさらりとしたクセのない温泉です。
湯上がりスペースが、かっこよくて満足度が高い。
また、今回は利用していませんが、温泉の熱を利用したプールや岩盤浴(有料:1,100円)もあり、色んな種類の風呂を楽しむなら最高の宿です。
温泉に入っていたら夕方になったので、晩御飯を食べに温泉街へ繰り出します。
いろり屋:黒川温泉で唯一、遅い時間(〜23:30)まで営業している居酒屋です。
黒川温泉のカフェ、食事屋、お土産屋はほとんどが18時まで、遅くとも20時には閉まります。
晩御飯が付いていない宿泊プランで旅館・ホテルに宿泊する場合に便利です。
2017年創業ですが昭和感漂う感じの店内。
訪問時は、旅行者より黒川温泉で働く人達が仕事上がりに一杯ひっかける感じで利用していました。
いろり屋の料理の特徴は「豆腐」。店主の家族が豆腐屋を経営しており、そこから仕入れる新鮮な豆腐を揚げた「生揚げ」が最高に美味しかったです。
熊本の地鶏のたたきや馬刺しなどのメニューもあり満足度が高かったです。
満腹になったので、続けて「外湯」に向かいます。
黒川温泉では様々な旅館・ホテルにある全29種の日帰り温泉に入れます。
一回の入湯につき、通常500〜800円かかりますが、「黒川温泉入湯手形」を購入すれば1,300円で好きな外湯を3カ所入れます(有効期間:半年)。
入湯すると、手形にスタンプを押して貰えます。使い終わっても記念品になる優れものです。
夕食の際、黒川温泉の居酒屋「いろり屋」の店主に聞いたオススメの外湯3選は以下。
- 山みずき
- 瀬の本高原ホテル
- こうの湯
個人的に入って良かった外湯は洞窟風呂のある「神明館」です。
混浴なのがネックですが、みんな避けているのか、誰も入ってこなかったです。
1日目はがっつり温泉を堪能して、奥の湯に戻り、翌日に備えて眠りました。
⇒参考)あそ・熊本空港から黒川温泉までのアクセスについて:車を運転しない場合は、高速バスで黒川温泉へアクセスする方法もあります。
参考)高速バスのチケット売り場と乗り場
- JET STARの受付側を右手(空港出口側)へ曲がると、高速バスの券売機がある。
- 高速バス乗り場は①〜③乗り場があるが、黒川温泉行きは②乗り場。一日3便運行しており、8:24、9:29、12:59が出発時刻、料金は片道2000円。
2日目(黒川温泉と鍋ヶ滝)
朝食を食べるため朝7時に起床。窓から天候を確認すると、微妙に曇っています。
奥の湯の朝食は、一品づつの量は少なく、種類も少なかったですが、格安プランだったので致し方なし。
チェックアウトの時間まで奥の湯の温泉に浸かり、黒川温泉から車で20分くらいの距離にある観光スポット「鍋ヶ滝」へ向かいました。
鍋ヶ滝は「阿蘇ユネスコジオパーク」に認定されており、「お〜いお茶のCM」に起用され有名になりました。
火砕流で埋め立てられた川が作り上げた、美しい水のカーテンだそうです。滝の裏が通れるようになった経緯が看板で説明されていますが、難しくてよく分かりません。
滝の裏から滝を見る経験は、めったにできないので、個人的にオススメの観光スポットです(写真も映えます)。
鍋ヶ滝で1時間くらい遊んだ後、黒川温泉街へ戻りました。ちょうど、昼頃になっていたので昼食を摂ります。
食事・喫茶 うふふ:阿蘇の名物「玄河の赤牛丼セット」が異次元の美味しさでした。
脂身少なめのお肉ですが、しっとりもちもちしていて抜群のコクがあるお肉です。美味しすぎて、飲めます。
「わろく屋」の赤牛のカツカレーも美味しかったですが、個人的なには「うふふ」の赤牛丼の方が好みです。旅館「玄河」が経営する喫茶なので味は確か。
なお、人気のお店なのでランチタイムは混みます。紙に氏名を書いて呼ばれるまで待つ方式です。
赤牛丼以外のメニューもあり、待っている間に見ていました。
満腹になったので、本日の宿泊先「月光樹」へ向かいます。
月光樹は黒川温泉の最奥部にあります。黒川温泉は宿に専用の駐車場が無い場合が多いですが、月光樹には、専用の駐車場があります。
第1駐車場に停めた車に乗って、月光樹へ向かいます。
月光樹の入り口には大きな門があり、チェックインよりも早い時間に向かったので閉まっていました。
フロントに電話して開けてもらい、入門。
車から荷物を下ろし、宿のスタッフに駐車してもらいます。
チェックインを行うため、レストランへ行きましたが、ソフトバンクのPepper君がいました。
めっちゃこちらを見てくるので視線が気になります。チェックインが済み、部屋へ。
洞窟風呂が特徴の「弓張」という客室です。
客室は、和洋のリビング、寝室、囲炉裏の部屋、テラスから構成されています。
洞窟風呂はテラスにあり、身体を洗う用のお風呂として檜風呂が別にあります。
シャンプーなどのアメニティーがJohn master organicだったのが驚き。我が家には高級品です。
洞窟風呂を満喫した後、貸切露天風呂「展望風呂」へ向かいました。黒川温泉で最も高いところにあるお風呂で絶景が見渡せます。
45分の貸切時間が過ぎましたが、夕食まで2時間くらい余裕があります。
スタッフにお願いして、温泉街まで送迎してもらいました。
陽の落ちた温泉街な川沿いに灯りがポツポツと灯っていました。これは肉眼でしっかり目に焼き付けた方が良いです。めっちゃ綺麗。
余っていた黒川温泉入湯手形を使い、温泉に浸かった後、月光樹のスタッフに迎えに来てもらい、夕食にしました。
夕食は、天草大王、有明海の魚介、阿蘇の赤牛など熊本県産の素材をふんだんに使った和食でした。
鮮度が良く、とても美味しかったですが、食べきれなかった分は後で部屋へ持ってきてもらいました。
年の瀬だったので、囲炉裏の部屋で年賀状を書きながら食べました。
ビールを飲みながら洞窟風呂に入り、寝室で爆睡。
⇒参考記事)黒川温泉の超高級宿「月洸樹」徹底解明!
⇒参考動画)黒川温泉 月光樹(館内散策・部屋・食事)
3日目(帰宅)
早朝7時に目を覚まし、天候チェック。昨晩、雪が降った痕跡が見られます。
部屋の洞窟風呂で目覚まし代わりに入浴して、朝食へ向かいます。
月光樹は、夕食・朝食ともに部屋食かレストラン食を選べますが、出来たてを食べたかったのでレストラン食を選んでいます。
ボリュームのある朝食を食べて、部屋でゴロゴロした後、チェックアウトです。
チェックアウト時に、昼食用の「赤牛バーガーのお持たせ」をもらえました。あそ・熊本空港で飛行機を待ち時間に食べます。
フライトは16:15あそ・熊本空港発の便。雪が降ってきたので、少し早いですが空港へ向かいます。
後から黒川温泉付近の天気を見ると、通過した2時間後くらいに吹雪いてた模様。早めに出発して良かった。
空港に到着し、赤牛バーガーを頬張ると最高に美味い。喫茶うふふの赤牛丼を思い出し、もう一度食べたくなりました。
カードラウンジ「ラウンジASO」で無料のビールと焼酎を飲んで関西へ帰宅しました。
✔︎ラウンジASOは普通のクレジットカードにしては珍しく、一部お酒無料でおつまみもある。
以上が「【旅行記】関西から黒川温泉の「奥の湯」と「月光樹」に宿泊する2泊3日の旅ホテル」でした。
その他の熊本県の観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)熊本県の観光記事まとめ
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