この記事では「立地はイマイチだが、100平米を超える温泉付き客室に安価に宿泊できる旅館についてレビュー」します。
望楼NOGUCHI函館は函館駅から東へ約4kmの湯の川温泉にある宿であり、路線バスや宿の送迎(公式から予約のみ)はあるものの立地は不便です。
一方、函館駅周辺では考えられないほど豪華な旅館ながら価格は安価であるため、函館観光しつつ宿でもゆっくりしたい場合にオススメです。
100平米を超える天然温泉付きスイートルームに宿泊し、2名で44,795円でした。

これまで100を超える高級宿に泊まってきた経験から、突っ込んだ目線で「望楼NOGUCHI函館」をレビューします。
⇒動画版)【快適な函館ステイ】湯の川温泉の高級旅館「望楼NOGUCHI函館」の天然温泉付きスイートルームに宿泊
https://youtu.be/Tb6cVZ4ng9s望楼NOGUCHI函館
2010年9月12日に全面リニューアルオープンした高級温泉宿です。

元々は「想い出づくりの宿 飛天」という老舗旅館でしたが、野口観光グループが買収し、13階建て・全79室のラグジュアリーな宿として生まれ変わりました。
- 観光経済新聞社:5つ星の宿に認定
- 旅して日本プロジェクト実行委員会:1位を受賞
- 一休:かなり高い評価
ロビーラウンジ(チェックイン)
函館駅前の3番乗り場から95系統のバスに乗車し、漁火通沿いに進み、湯の川プリンスホテル渚亭前で下車します。
*公式から予約すれば函館駅から送迎してもらえましたが、今回は一休から予約した方が2万円近くも安かったため、バスで向かいました。
バス停から約5分、北上すると黒い外観の大きなホテルを発見。望楼NOGUCHI函館です。

ホテルへ入ると高級感が溢れています。

目の前に水盤が一面に広がっており青いライトで照らされていて高級感があります。

フロントでチェックインを申し出ると、水盤上のロビーラウンジへ案内されました。
老舗和菓子店のお茶菓子を頂きながらチェックインの手続きを済ませ、客室へ向かいました。

客室(SUITE)
望楼NOGUCHI函館には79室の客室がありますが、その内58室が天然温泉の展望風呂付きです(客室は以下3タイプ)。
- SUITE(スイート):約120㎡の広さを誇るメゾネットタイプ。
- WAMODERN(和モダン):和と洋を融合させたスタイリッシュな空間(約60㎡)。
- OHITORISAMA(おひとりさま):一人旅向けの快適な客室(約30㎡)。
需給によって価格が変わりますが、一番小さなOHITORISAMAとSUITEとの価格差が大人2名で6千円程度。
また、大浴場の温泉は循環式ですがSUITEの客室は源泉掛け流しであり、SUITEに泊まった方がお得感があります。
今回は宿泊予約サイト「一休」の割引を使用して、44,795円(大人2名)で6階のSUITEに宿泊しました。
客室に入るとビジネスホテルの客室並みの広さがある玄関と2階へ続く階段があります。

*エレベーターがなく階段のみです。高齢の方など足腰の弱い方の宿泊は難しいです。
階段を登った先の約100㎡の居室には、リビングとベッドスペース、天然温泉の展望露天風呂があります。

展望露天風呂
大人4人がゆとりを持って浸かれる広さの源泉掛け流しの天然温泉です。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉であり、切り傷などに効能あり。

完全に露天風呂というわけではなく、窓が設置されており、それを開ければ露天風呂になります。
窓からの景色は絶景。津軽海峡を一望できるロケーションです。

客室の露天風呂なので入浴しながらお酒を飲むのもあり。特に7〜9月ごろがオススメ。
津軽海峡での真イカ漁が最盛期を迎えるので、海側を見ればたくさんの漁火が美しく光ってるようです。
洗い場のアメニティーは高級なミキモトコスメ(Pearl Elegance)でした。

他のアメニティーを確認すべく温泉の手前にある脱衣所へ。
コスメが充実しています。POLAのヘアリキッドやヘアトニック、乳液、洗顔など男性用/女性用ともに揃っています。
ロクシタンのシャンプーや石鹸などもありました。

ドライヤーもリプロナイザーでありアメニティー類には拘りがあるようです。

脱衣所から居室へ戻ると何やら熱気と湿気を感じました。
展望露天風呂と脱衣所を隔てる扉を開けっぱなしにしていたため、展望露天風呂の湿気と熱気が居室に流れ込んだようです。
望楼NOGUCHI函館に限らず、温泉が流れ続ける風呂があるタイプの客室の場合、窓を開けておくか居室と隔てる扉を閉めておくべきですね。
リビング
ミニバー、ダイニングソファ、トイレがあります。
ダイニングソファは4名は座れるくらい広い。晩酌や、近くにあるハセガワストアで函館名物「焼き鳥弁当」を購入して食べるのもあり。

ミニバーのドリンクは全て無料。豆を挽くコーヒーミルやお茶、紅茶の他、冷蔵庫内にはビールやジュースが入っています。


トイレはかなり広い。

ベッドスペース
シモンズ製のツインベッドで、固さが程よく寝やすかったです。

ベッドフレーム下の収納には寝巻きが入っており、枕元にはコンセントがあります。
コンパクトながら多機能です。
設備・サービス
大型のホテルだけあって設備が多く、大浴場やラウンジ、バー、ティーラウンジ、ホテルショップなどがあります。
13階(最上階)
大浴場、ラウンジ、スパなど身体の疲れを取る設備が集まっています。

大浴場・露天風呂:展望露天風呂付き大浴場を完備。


函館の夜景や漁火、空港を一望しながら天然温泉に浸かれます。
スカイサロン:大浴場の湯上がり後に立ち寄れる最上階ラウンジ。

無料のスナックやお酒を楽しみ、マッサージチェアでくつろぎつつ、眼下に広がる函館の景色を楽しめます。


スカイサロンは必ず行った方が良いです!
MAHORA SPA 宙:完全個室制のプライベートエステ&マッサージサロン。各種トリートメントで至福のリラクゼーションを提供。
1階
水盤に浮かぶロビーラウンジや売店、バーなどがあり、ラグジュアリーな雰囲気がする階です。

ロビーラウンジ:コーヒーや紅茶などのソフトドリンクが無料で提供されています。チェックイン時には老舗和菓子屋の団子とともにお茶を提供。

バーラウンジ:コスパの良いバーです。
カクテルは1,100円(税込)から注文でき、年代もののウイスキーやオリジナルカクテルまで幅広いお酒のラインナップもあります。
長い一枚板のカウンターが印象的。

水盤上のテーブル席やビリヤード台も設置されており大人の雰囲気が楽しめます。

ロング・グッバイというバーの名前はレイモンド・チャンドラーの名作から。
ハードボイルドながら、知性と洒落たセンスを感じる小説の世界に浸れます。
茶室・ライブラリー:静寂の中で日本文化に触れられる茶室や、書籍を自由に閲覧できるライブラリーを設置。

売店:地元特産品やオリジナル土産を取り揃えた売店を併設。

地元特産品は函館市内で安価に購入できますが、オリジナルのお酒などは一見の価値あり。

駐車場:無料の駐車場(80台)があります。
食事
「レストランに出かけるような特別な感覚を味わっていただきたい」というコンセプトがあり、5箇所の食事会場は半個室です。

北海道の南端らしく道南と青森の旬の素材を使用した創作会席料理が特徴です。
季節ごとにメニューが変わり、春はアスパラや筍、夏はイカやマグロ、秋は山海の幸、冬は蟹や鮑などが楽しめます。

観楼NOGUCHI函館は料理が美味しい宿としても人気ですが、せっかくなら地元の方が通う人気の居酒屋で晩御飯するのもオススメ。
今回は、函館で地元民に人気の居酒屋「二代目佐平次」を訪問しました。

2008年オープンの創作居酒屋で主に道南の食材を使用した料理を提供しています。
2017年には北海道ミシュランガイドに掲載されるなど高い評価を得ており、店内は地元の方で賑わっていました。

良い食材と技術に裏打ちされた料理が大変美味しかったです。




詳しくは別記事で紹介します。
*朝食をホテル以外で食べたい場合はハセガワストアがオススメ。函館名物「やきとり弁当」が食べられます。望楼NOGUCHI函館から徒歩5分の距離にあります。
価格
100平米を超える天然温泉付きスイートルームに2名宿泊で44,795円(土日、素泊まり)でした。

水盤に照らされるオシャレな館内や、無料でアルコールを含む飲料やスナックを楽しめるなど快適な宿泊環境が整っているにも関わらず比較的安価な宿泊料金。
函館駅から東へ約4kmと立地は良くないですが、トラムやバスなどの交通手段も整備されており函館観光もしやすい。
宿泊料金が高騰する函館にて、快適な宿泊環境と函館観光を両立する宿でした。
函館観光の際は是非、宿泊の候補に入れてみてください。
望楼NOGUCHI函館は公式での予約も可能ですが、基本的に宿泊予約サイトから予約した方が約10%安かったです。
一方、公式で予約すると3つの特典がつきます。
- 函館⇆望楼NOGUCHI函館の送迎
- 宿泊料金の5%をポイントバック
- 館内利用券1,000円(1室につき1枚)
今回の宿泊を公式から予約すると49,724円だったのでポイントバックは2,464円、館内利用券1,000円で3,464円の価値があります。
公式と宿泊予約サイトの宿泊料金の差は4,929円だったので送迎を除く公式特典との差額は1,465円です。
バスの運賃は片道420円、トラムの運賃は片道250円なので、送迎の利便性を含めると2人以上で宿泊するなら公式から予約した方が得です。
ただし、野口観光グループの宿は北海道と神奈川にしかないです。
ポイントの有効期限である2年以内に野口観光グループに宿泊する機会がなければポイントバックの意味が無くなるので宿泊予約サイトから予約した方が得です。
主な宿泊料金の割引方法は以下の記事に纏めています。
何処から予約するのが最安値になるのかは、クーポンやポイントバックの有無によって変わります。
例えば、
などの可能性も考えられます。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
まとめ
コスパ良く豪華に函館観光するのに便利な宿でした。
- 設備・サービス:温泉、ラウンジが無料で利用可能で函館を一望できる眺望
- 客室:100平米を超える天然温泉付きの客室に4万円台で宿泊できる
- 食事:ホテルでは食べていないですが、周囲に函館の名店が並ぶ
立地こそ函館の中心街では無いものの、宿の質の高さと価格の安さから函館観光にオススメできる宿です。
函館駅周辺は観光客向けの高い価格設定の宿が多く、お世辞にもコスパが良いとは言えません。
函館はクルマがない場合、結構歩くので観光で疲れる方も多い。宿でゆっくりと身体を休めることも大事です。
以上「【快適な函館ステイ】湯の川温泉の高級旅館「望楼NOGUCHI函館」の天然温泉付きスイートルームに宿泊」でした。
北海道のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)北海道の観光記事まとめ
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