この記事は「城崎温泉(兵庫県)のグルメと観光スポットを紹介する旅行記」です。
観光ルートは「新大阪⇒城崎温泉」です。
行き先の書いたサイコロを振って、行き先を決めるキャンペーンをJR西日本が企画しました。
価格は1振り5,000円/人で、大阪駅⇔行き先の往復運賃と特急の指定席料金が含まれます。
行き先は7ヶ所(東舞鶴、餘部、芦原、白浜、倉敷、尾道、博多)。
当選確率は、
- 博多:36分の1
- 尾道:36分の5
- その他:各6分の1
です。
WEBで行き先を抽選できますが、自分で選んだ気がしないので、スルーしていました。
サイコロきっぷのホームページを見ていると大阪駅でリアルでサイコロを振るイベントを開催するとのこと。
実際にサイコロ振れるならと、大阪駅で妻と合わせて2回、サイコロを振りました。
⇒参考動画)【JRサイコロきっぷ】行き先を自分の手で勝ち取るサイコロを振ってきた
結果は「東舞鶴」と「餘部」でした。
餘部のサイコロきっぷは途中下車可能な「城崎温泉」に利用しました。
✔︎東舞鶴のサイコロきっぷは「天橋立」に利用済。
⇒参考記事)【旅行記】東舞鶴行きのサイコロきっぷを利用して大阪から天橋立旅行1泊2日【マリオット天橋立宿泊】
今回は、妻ではなく、友人との旅行です。
【旅行記】餘部行きのサイコロきっぷを利用して大阪から城崎温泉旅行1泊2日【季ト時宿泊】
サイコロ切符で「餘部」という地名を初めて知りました。城崎温泉から40kmくらい西にあるようです。
鉄橋が有名なようですが、興味を引く観光スポットやグルメが無い。。。そこで途中下車可能な城崎温泉に目をつけました。
大阪⇔城崎温泉の運賃は定価(JR)だと往復11,000円/人しますが、サイコロ切符だと5,000円/人で往復できるため、コスパ的にも素晴らしい。
城崎温泉は何度も行っていますが、どんどん新しいお店が増えて栄えてきている(西村屋「さんぽう」など)。
以上の理由から、行き先を城崎温泉に決定。
宿泊先は2020年にオープンした「炭平別邸 季ト時」です。
⇒本記事の動画版)【兵庫 旅行記】餘部行きのサイコロきっぷを利用して大阪から城崎温泉旅行1泊2日【季ト時宿泊】
1日目:大阪駅〜城崎温泉駅
事前に、みどりの窓口で指定した時刻に大阪から乗車し、乗り換え無しの「特急こうのとり」で城崎温泉へ向かいます。
新大阪8:06発のため、早朝の出発です。
大阪から城崎温泉は特急でも約3時間かかるため、移動がしんどいです。
電車内で読書や仮眠をしながら過ごし、11時ごろに城崎温泉に到着。
いつもの蟹のアート?を見て、城崎温泉に来たことを実感します。
一旦、荷物を預けるため、チェックインの時間より前ですが、宿泊先へ向かいます。
城崎温泉の特徴の一つである「大きな温泉街」をゆっくりと歩いていきます。
城崎温泉は「7つの外湯めぐり」なども有名ですが、個人的には温泉街の雰囲気が大好き。
但馬牛や蟹などの名物を提供する飲食店、土産屋、昭和感漂うレトロなゲームセンターなど昔ながらの温泉街にある店舗だけでなく、
最近はオシャレなカフェ、コンビニ、ラウンジも増えてきています。
駅前から続く温泉街と大谿川の交差点にある宿泊先「季ト時」に到着。
建築から100年を越す「旧あさごや旅館」をリノベーションした旅館です。
主な特徴は2つ。
- 内装がオシャレ。レディーガガの着物も手掛ける日本屈指の着物デザイナー斎藤 丈太郎氏を起用したラウンジなど。
- 飲食無料。ビールやワインなどの飲料や、お菓子や軽食などが無料。
加えて全6室で貸切風呂が2つあるなど、プライベートが確保できる旅館です。
⇒参考記事)【宿泊記】城崎温泉にある6室限定のオールインクルーシブ旅館「季ト時」|歴史的建造物をリノベーション
チェックインは15時なので、一旦フロントへ荷物を預けて城崎温泉を観光します。
まずは2019年4月にできた西村屋の店舗「さんぽう」へ向かいます。
「ギフトショップ」「レストラン」「ラウンジ」の3つのセクションが一つの店舗に入っています。
ギフトショップでは西村屋が厳選した但馬の名産品や伝統工芸品が販売されています。
レストランは西村屋の本館と招月庭で勤務していた「中安伸一氏」が料理長を勤めており、西村屋クオリティの食事が楽しめるそうです。
ランチ、ディナーともに予約しておいた方が良いです。予約無しでも利用できるようですが、予約で満席になるため実際は予約必須。
初日のランチとディナー、翌日のランチで利用しようとしましたが無理でした。。。
ラウンジは定額を払えば、お菓子とアルコールを含むドリンクが無料で楽しめるスペースです。
当日のお菓子と飲み物のラインナップは以下。
- お菓子:温泉煎餅、蟹煎餅、抹茶フィナンシェ
- 飲み物:コーヒー、ジュース、ワイン、ビールなど
レストランのちょうど真上に位置しており、吹き抜けのオシャレなラウンジです。
設備は、トイレと椅子・テーブルくらいしかありません。
待ち合わせや、温泉街散策で疲れた時の休憩場所として利用している人が多かったです。
利用方法は一回利用と終日利用の2種類あります。
- 一回利用(千円):再入場できないタイプ
- 終日利用(二千円):当日は何度でも利用可能
✔︎余談)「西村屋 さんぽう」の開業当初は、西村屋の宿泊客は無料利用できましたが、現在は有料。
少し休憩して、展望台から城崎温泉を一望できる城崎温泉ロープウェイへ向かいます。
10年くらい前は「展望台のみ」でしたが、2017年にカフェ(みはらしテラスカフェ)ができたそうです。
城崎温泉街の最奥に向かって歩きます。
道中に懐かしい温泉宿(深山楽亭)を発見。
20代の時に何度もお世話になった宿です。安価に個室露天風呂付きの客室に泊まれるので、ちょっと背伸びして利用していました。
深山楽亭から徒歩5分くらい歩いて、城崎温泉ロープウェイに到着。
ちょうど発車時刻だったようでチケット(往復910円)を購入して乗り込みます。
ロープウェイの時刻表:9〜17時の間 20分間隔
乗車時間は約7分、途中に温泉寺という中間駅があります。
温泉寺には奈良の長谷寺の観音像と同木で作られたという十一面観音立像が祀られています。
途中下車可能なので一度はお参りしておくのも良いかもしれません。
どんどん高度が上がって、城崎温泉全体が見えてきます。
展望台に到着。標高は約230mとやや低めですが、温泉街と、その奥に流れる円山川まではっきりと見えます。
世界的にも景色の美しさが評価され、2013年ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得しています。
みはらしカフェを覗いてみましたが、一人では入りづらかったのでスルー(友人は遅れて到着予定)。
代わりに温泉寺の奥の院を少し見学。
暑かったので自販機で飲み物を買おうとしましたが、、、補充しておいてください、、、C.Cレモンは好きですが、今飲みたいのは水かお茶です。
宿のチェックイン時間が近づいてきたので、ロープウェイで戻ることにします。
麓の駅に到着。
パラパラと小雨が降ってきましたが、なんとか濡れずに宿に到着。
宿のフロントにチェックインを申し入れると、簡単な設備の説明の後、飛行機の自動チェックイン機のような機械の前へと案内されます。
パネルにはチェックインと書かれており、予約時の電話番号を入力すると、住所、氏名などが表示され、確認するとルームキーが発行されます。
✔︎当日支払いの場合は前払い方式なので現金かクレジットカードの用意が必要。
手続きを終えて、部屋へと向かいます。
3階建ての旅館ですが、2階と3階に客室があり、案内されたのは2階の部屋です。
✔︎エレベーターが無いので足の不自由な方や高齢の方は注意。
部屋は壁に白砂青松の絵が描かれている「松風」。和風な宿に合っています。
部屋で友人が到着するのを待っていると、スマホに電話が。
どうやら到着したようです。場所が分からないようなので駅まで迎えに行きます。
駅に到着すると友人がベンチに座って待っているのを発見。初の城崎温泉のようなので温泉街を案内しながら宿へ向かいます。
宿へ到着し、館内を案内しながら部屋へ戻ります。部屋で約1時間くつろいだ後、貸切風呂へ入ることに。
部屋の外に、貸切風呂の空き状況を示すランプがあり、空いていることを確認。
未だ他の宿泊者は来ていなさそうなので、2つの貸切風呂をそれぞれで利用。
源泉掛け流しの贅沢な風呂でリラックスした後、お酒と軽食が無料提供されているラウンジへ。
友人と飲み食いしながら近況について喋っていると、夕食までの間、外湯でのんびりすることに。
一旦、部屋へ戻り、タオルや浴衣の準備をして、外湯へ。
城崎温泉の外湯にはお得な制度があります。
大抵の城崎温泉の宿に宿泊すると、7カ所の外湯が無料利用できる「温泉パスポート」が貰えます。
季ト時でもチェックイン時に温泉パスポートを貰えたので利用。
すぐ隣に地蔵の湯がありますが、先ずは大型の外湯「御所の湯」へ。
温泉パスポートのQRコードをリーダーにかざし、入場します。
天井の腐食により休業していましたが、2020年11月にリニューアルオープンしており、オシャレになっています。
以前は内湯と露天風呂に分かれていましたが、リニューアル後は、全面露天風呂になりました。
従来あったミストサウナや、名物の滝は健在です。
温泉から上がりましたが、夕食まで30分程度、時間があります。そこで、宿の近くにある「地蔵の湯」にも入ります。
特徴は「玄武洞」を表現した六角形の窓枠など、和モダンな雰囲気です。 温泉はシンプルに広めの内湯と家族風呂のみ。
露店風呂やサウナは無いため、観光客が少なく、主に地元の方が利用しています。静かな環境なので個人的には好み。
夕食の時間になったので、宿へ戻ります。ロビーへ入ると、蟹、エビ、牡蠣、野菜などの食材が、ずらりと並んでいます。
一階の厨房で蒸し料理にしてくれるそうです。
夕食無しのプランで予約したのですが、食べても良いとのことなので頂くことに。
ラウンジに移動し、待っていると配膳用のエレベーターで料理が運ばれてきました。
蒸し料理のみとはいえ、ボリュームがあったので、かなり満腹です。
食事後、部屋に戻って一旦ベッドで休憩。食べてすぐに横になるのは健康的には良く無いですが、気持ち良い。
1時間くらいゴロゴロしていると、友人が温泉街で買い食いしたいとのこと。
確かにちょっとジャンク系の物が食べたいです。宿の食事が健康を意識したヘルシー系だったからでしょうか。
灯籠に照らされた川沿いを歩きながら、飲食店を探します。
2018年くらいは、21時くらいになると飲食店は殆ど閉店していましたが、今は営業しているお店がちらほらあります。
西村屋さんぽうで、アラカルトを食べようと思いましたが、満席で断念。
他に軽食できるお店を探します。城崎コロッケ(キノコロ)というお店を発見。
揚げたてのコロッケ(+野菜)が名物の飲食店です。ビールと蟹クリームコロッケを注文して、イートインの席で食事します。
美味い。
丸一日、ヘルシーな料理を食べた後のこってり系料理は格別です。
店を出た後、遅くまで営業しているカフェ(GUBIGABU)などもありましたが、満腹過ぎて宿へ戻ります。
3階のラウンジへ上がると、軽食とお酒がバータイム仕様に変更されています。
チーズやカルパス、クラッカーなどをつまみながら、お酒を飲んでいると、良いほろ酔い加減に。
貸切風呂へ入り、部屋へ戻って就寝です。
✔︎季ト時の設備やサービス、客室は以下の参考記事で詳しく解説しています。
⇒参考動画)【城崎温泉】炭平別邸 季ト時(松風)に宿泊【館内・部屋・食事】
2日目:城崎温泉駅〜大阪駅
早朝7時に起床し、本日のスケジュールをチェック。
- 朝食@季ト時
- 外湯@一の湯
- ランチ@但馬牛いろりダイニング三國
- お土産購入@本巣ヱ
昼ごろまで城崎温泉に滞在し、その後帰宅予定です。まずは季ト時で朝食を摂ります。
3階のラウンジに上がって、朝食の説明を受けます。ブッフェメニューと固定メニューがあるそう。
ブッフェでご飯や味噌汁、惣菜を選び、食べていると固定メニューが到着。
ブッフェも固定メニューも、魚や野菜中心のヘルシーな料理です。色んな宿に泊まっていますが、ここまでヘルシーなメニュー構成は初めてです。
一方、ボリュームがあるためお腹いっぱいに。貸切風呂に入った後、チェックアウトへ向けて準備をします。
荷物を纏め、自動チェックイン機にルームキーを返却。
チェックアウト時刻(10時)に宿を出発し、前日に入らなかった外湯「一の湯」へ向かいます。
洞窟風呂が名物で、露天風呂ながら日差しを避けてお風呂に入れます。
洞窟風呂の奥の方は、蒸気が溜まって、ちょっとしたサウナ気分が味わえるので個人的には好み。
一の湯に約1時間入っていると、少しお腹が空いてきます。ヘルシー系の料理は直ぐにお腹が減ります。
少し早いですが、ランチします。
西村屋さんぽうでランチしようとしましたが、予約で満席とのことで断念。
城崎が初めての友人に夏の城崎名物「但馬牛」をオススメしたところ食べたいとのこと。
お気に入りの「但馬牛いろりダイニング三國」へ。
城崎温泉で創業してから100年を越す老舗旅館「三國屋」が経営するダイニングです。
但馬牛の専門店で、ほぼ全てのメニューに但馬牛が使われています。
価格は高め(ランチで2,000〜6,000円くらい)ですが、絶品です。
但馬牛の炙り肉セット(4,070円)を注文。肉の部位は日替わりなので、飽きません。
ビールを飲みながら、ゆっくりと肉を味わい完食。
食べ終わる頃に続々とお客さんが入ってきます。人気店なので12時頃は、かなりの待ちができます。
✔︎土日祝と繁忙期はランチの予約は受付していないので12時ごろを外して来店するのがオススメ。
会計を済ませたところで電車の出発時刻まで30分を切りました。
友人用のお土産をいくつかと、妻用のお土産を買います
友人用のお土産は、大型のお土産屋「お土産百選」で何種類か日持ちするものを購入。
日持ちするラインナップが多く、何を買いたいか決まってないときに便利。
妻用のお土産は有名なたまごパン屋「本巣ヱ」で購入。
出発前に駅前のインフォメーションセンターでトイレを済ませ、ドリンクを購入して駅へ。
サイコロ切符を使って、特急「きのさき」に乗車し大阪へ帰宅です。
餘部のサイコロ切符を使った感想
サイコロ切符の利用条件の一つとして大阪発があるため、利用者は関西在住の方が多いと思います。
餘部には「鉄橋」という観光スポットがありますが、それ以外に目立った所は少ないです。
そのため、行き先を途中下車可能な「城崎温泉」にしようか悩んでいる方も多いと思います。
結論から言うと、餘部行きのサイコロ切符を「城崎温泉」旅行へ充てるプランはオススメです。
なぜなら、城崎温泉は、2017年くらいからオシャレになってきており、何度か訪問している方でも新鮮に楽しめるからです。
例えば、西村屋さんぽうや木屋町小路などの総合施設、トキワガーデンのようなオシャレカフェなどが沢山建ってきており、様変わりが進んでいます。
余談(城崎温泉のオススメは冬場)
今回は、夏場の旅行でしたが「城崎温泉の本番」は冬季。冷凍していない生の「松葉蟹」が絶品です。
特に、漁師と長年のコネクションを持って、良質な松葉蟹を提供している「西村屋 本館」がオススメ。
⇒参考)【宿泊記】城崎温泉の西村屋本館で「生」の松葉ガニを半額程度で食べてきた【超高級】
価格は高いですが、宿泊予約サイトによって割引あり。
その他の兵庫の観光スポットやグルメは以下の記事に纏めています。
⇒参考)兵庫の観光記事まとめ
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