大人の隠れリゾートとして人気が高まっている上高地。
最近は
- 全国からアクセスしやすくなった
- WiFi環境が充実
- クレジットカードが使えるお店が増加
- ホテルが改装されて綺麗
など便利になっているせいか、人気に拍車がかかっています。
春から秋にかけては10を超える旅館やホテルが営業しており自然を楽しみつつ、快適に過ごすことができます。
その中でも憧れのホテルといえば、「上高地帝国ホテル」。帝国ホテルは東京、大阪だけでは無く、実は上高地にもあるんです。
上高地自体が隠れ家的リゾートなので、帝国ホテルのホームページに「ちらっと」記載があるだけ、口コミを見ても「どんなホテルなのか分からない」のが現状です。
部屋数が少なく中々予約が取れない「上高地帝国ホテル」ですが、運良く宿泊できましたので、設備やサービスなどを徹底的に紹介します。
上高地帝国ホテルの設備やサービスを徹底解剖!
設備&サービス
バス停:帝国ホテル前
松本→上高地へアクセスする場合、圧倒的多数はJR松本駅の7番乗り場から新島々まで電車、新島々からアルピコバスで上高地へ向かいます。
帝国ホテルに宿泊する場合は、上高地BTで下車せずに帝国ホテル前のバス停で降りることをおススメします。(チェックイン前に荷物を預けるため)
大正池の次のバス停が「帝国ホテル前」になります。新島々で予めバスの運転手に伝えておかないと、バス停をスルーされる恐れがあるため注意です。
エントランス
「帝国ホテル前」のバス停で下車したら、左手に上高地帝国ホテルの看板があります。 舗装された坂を下って行くと、帝国ホテルのエントランスに到着です。
上高地は「国立公園」。歩きタバコは厳禁ですが、所々に喫煙所があります。上高地帝国ホテルでは屋外に1カ所喫煙所があります。
エントランスに到着したら、ベルボーイさんの案内に従ってフロントへ向かいます。
新型コロナウイルス対策で入館前にアルコール消毒です。(手をかざすと勝手にアルコールが出てきます)
フロント
エントランスを入って右手にフロントがあります。チェックインの時間(14時)までは部屋に入ることはできませんが、荷物を預かってくれます。
また、素泊まりプランで予約している場合は、夕・朝食をどうするか聞かれます。
夕・朝食ともに、ダイニングルーム(フレンチ)、あずさ庵(和食)、アルペンローゼ(アラカルト)の何れかを利用するか、他の手段(自前、他の宿のレストラン)を利用することになります。
▼ダイニングルーム(エントランス入って左奥)
▼あずさ庵(エントランス入って右奥)
▼アルペンローゼ(エントランス入って左奥)
夕食
参考までに、ダイニングルーム、あずさ庵、アルペンローゼの料金を以下に記載します。
ダイニングルーム、あずさ庵は季節毎にメニューが異なっていますが、アルペンローゼは通年で同じメニューです。
▼アルペンローゼのメニューカレーが2750円、コーヒー900円て…高すぎて破産しそうになりますが、シーザーサラダ(1350円)は是非食べてください。
▼本当に美味しいです。(シーザーサラダ)
▼帝国ホテル名物ビーフカレーは美味しいけどパンチ弱め(ハッシュドビーフの方がおススメ)
▼アルペンローゼの内覧(カジュアル)ドリンクはビールが1480円〜ワイン(グラス)が3200円です。ダイニングルームやあずさ庵は高すぎて手が出ませんでしたが、予算と相談してどうぞ。
ダイニングルームとあずさ庵は事前予約制ですが、チェックインの時に決まって無くても、後から予約できます。
朝食
朝食はダイニングルーム、あずさ庵、下述のロビーラウンジで食べることができます。
あずさ庵のみ事前予約必須で7:00〜、8:00〜、9:00〜の三部制になっています。ダイニングルームは7:00〜9:30、ロビーラウンジは10:00〜16:00の利用が可能です。
料金はあずさ庵、ダイニングルームともに3600円、ロビーラウンジはアラカルトなので決まっていませんが、サンドイッチとコーヒーのセットが3100円(単品は2350円)です。
▼あずさ庵の朝食例
▼ダイニングルームの朝食例
▼ロビーラウンジのオススメメニュー(カマンベールチーズケーキ)メニューを見たとき、ダイニングルームは「これで3600円はちょっと高い…」、あずさ庵は「まぁ値段相応かな…」、ロビーラウンジは「カマンベールチーズケーキ美味しそう」でした。
その実、カマンベールチーズケーキは上高地帝国ホテルの人気メニューで夜には売り切れていることが多いそうです。
チェックアウトは11:00、ロビーラウンジは10:00からオープンしているので、その1時間の間に食べてしまうのがおススメです。
ロビーラウンジ
ロビーラウンジはエントランス真正面に位置しており、上高地帝国ホテルに入って一番に目にするところです。
大きな釣鐘状のマントルピースです。ここでは10:00〜16:30はカフェタイム(軽食とデザート、お茶)を楽しむことができます。
16:30〜22:00はバータイム(16:30〜17:30はカクテルやウイスキーの提供は無し)となっており、カクテル、ウイスキー、お摘みを楽しむことができます。
✔︎実は上高地帝国ホテルには「バー(ホルン)」があります。しかし、2020年は新型コロナウイルス対応で通年営業しません。代わりにロビーラウンジでバーメニューを提供しています。
▼上高地帝国ホテルオリジナルカクテル「シューティングスター」(2500円)上に乗っている金色は金粉です。
▼バランタイン17年(2350円)上記の通り死ぬほど高いのですが、もし帝国ホテルで結婚式を挙げていたり、インペリアル会員になってたりすると、これらが一杯無料になります。
▼インペリアル会員のドリンクチケットこのドリンクチケットなら何でも注文できるとボーイさんに言われたので、バランタイン30年を注文しようとしたらNGでしたw
(ダメ元ですが、試しに言ってみましたw バランタイン17年はOK)
僕たちの側に座っていた人たちが誕生日で、ケーキを用意していたのですが、ボーイさんが間違って僕たちのテーブルに誕生日ケーキを持ってきてしまいました。
▼お詫びでフルーツもらいました。(妻の誕生日も近くて直ぐに「僕ら、ちゃいますよ」とは言えなかった…)ちょっとしたハプニング込みで楽しむことができました。
エントランスから見るロビーラウンジと違って実際に座ってみると、とても落ち着いていて、バータイムには是非訪れて欲しい場所です。
読書室
館内の案内図にも記載されていない読書室があります。エントランスを入ってロビーラウンジ手前を右手に進み、あずさ庵を左手に進んだ所にあります。読書室には山に関する書籍(岳のような漫画や、新田次郎の本など)が置いてあります。また、スイス製の超高級オルゴールも展示してあり、購入することもできるそうです。(高すぎて震える)
ギフトショップ
エントランス入って左手直ぐにギフトショップがあります。ギフトショップには上高地帝国ホテルオリジナルのグラスやタオルなど、記念になりそうなグッズが沢山あります。
▼ギフトショップ店内傘が無いのに、帰りに雨が降ってきた場合もギフトショップで購入することができます。(830円)
客室
客室はエントランスやロビーラウンジがあるロビー階にはありません。
ロビー階はいわゆるグラウンドフロアみたいなもので、0階扱いです。客室は1〜3階にあります。
客室のタイプは多く、ツインA,B、ベランダ付き、デラックスツイン、ファミリータイプルーム、1ベッドルームスイート、2ベッドルームスイートがあります。
しかし個人的意見ですが、ベランダが付いている部屋なら何処でも良いと思います。(欲張るなら3階の部屋)
上高地の自然を楽しむためのベランダがあり、欲張るなら木が邪魔にならない3階の高さの部屋がベストだからです。
どの部屋にするのかは、予算と相談です。個人的にはベランダ付きの部屋であれば満足なので、その中で一番安価な部屋(ツインルーム ベランダ付き)を選びました。
▼ベッド37m2あるので、ゆったりと過ごすことができます。(狭いビジホの倍くらいの大きさ)枕元には、「寝る前に食べてね」チョコレートを置いてくれています。
コンセントも、ベッドそれぞれの側にあるためスマホの充電も電源の取り合いになりません。
▼ソファソファの周りには、暖房、鏡台、ケトル、カフェセットなどが置かれています。
上高地は標高1500mに位置しているため、地上よりも気温が約9℃低いです。10月でも夜は信じられないくらい冷えるので、暖房が必要です。また、大事なことですが2015年からWiFiが導入されました。鏡台にWiFiのパスワードを書いた紙が入っており、宿泊中は利用可能です。(上高地はスマホキャリアの電波悪い)同じく鏡台の上に、ケトルが置いてあります。一般的なホテルであればケトルでお湯を沸かす用のミネラルウォーターが備え付けられていることが多いですが、上高地のホテルには無いです。
冷蔵庫は空
というかミネラルウォーターをボトル詰めする必要が無く、水道からジャバジャバ出るからです。洗面所で水を汲んで、そのままケトルに入れればミネラルウォーターで作った紅茶やコーヒーが飲めます。
カフェセットはテレビ台の下にある棚の中に入っています。
▼洗面所都会のホテルと比べるとクオリティが低くても仕方ない上高地のホテルですが、上高地帝国ホテルは都会のホテルと比べても遜色ないです。
ハンドタオル、フェイスタオル、アメニティーまで全て東京や大阪の帝国ホテルと同じ物を使っています。(アメニティーは持って帰ってOK)
▼お風呂(ユニットバス)少し残念なのはユニットバスタイプなことですが浴室自体が広いので、あまり気になりませんでした。
浴槽は身長180cmくらいの人でも足を伸ばして入れるくらい広いです。入浴剤は部屋に元々あるアメニティーの中に含まれていませんが、フロントに言えば貰えます。
他にも以下のような貸し出し用品やアメニティーがあります。
▼ベランダ生憎の雨天だったのでベランダでくつろぐことはできませんでしたが、晴れていれば2〜3階の部屋なら穂高連峰の絶景が楽しめます。
一点、喫煙者にとっては意外かもしれない注意点があります。上高地帝国ホテルでは室内の喫煙はOKですが、ベランダでの喫煙はNGです。もし喫煙する場合は室内で吸いましょう。部屋にタバコの匂いを残したくない場合は、網戸にして窓際で吸えば匂いが残りません。↑灰皿は鏡台の上にあります。
偶に喫煙ルームで入室した時点からタバコ臭いホテルがありますが、上高地帝国ホテルでは全く匂いがありませんでした。
タバコの匂いが嫌いな人でも全然気になりません。
あと、虫嫌いの人に超注意があります。上高地は自然盛り沢山なので虫が多いです。夜に窓を開けっぱなしにしていると、虫(特に蛾)が無限に入ってきます。
夜は窓を閉めておくことです。
窓の構造も変わっていて、普通は外側から網戸、窓ガラスの順ですが、上高地帝国ホテルは外側から窓ガラス、網戸の順になります。窓ガラスを開けた状態で網戸にしたまま夜をむかえ、寒くなってきて窓ガラスを閉めようとすると一度網戸を開けないと窓ガラスが閉められません。
網戸を開けた瞬間虫が入ってくるリスク大なので、日が落ちる前に窓ガラスを閉めておくことをおススメします。
以上が上高地帝国ホテルの設備とサービスを徹底解剖!になります。
虫問題はありますが、外界からは切り離された上高地でも、まるで不便さを感じさせない設備やサービス、ホスピタリティを受けることができる素晴らしいホテルです。
今度上高地へ行ってみよう!と思っている方は値段は高めですが、一番おススメできます。(上高地の宿に幾つか泊まってみての感想です)
当然人気の宿なので予約が取りづらい上に、予約システムが変わっているので直前になって予約しようとしても予約できません。(もしくは宿泊予約サイトのボッタクリプライスで予約)
少しだけ予約のコツを紹介します。
ベストな予約方法
帝国ホテルは毎年2月1日の午前10時より予約専用ダイヤル(03-3592-8001)で通年分の予約を受け付けています。
連休や土日祝などの日程は予約開始日当日か翌日には売り切れてしまうそうです。(帝国ホテルのスタッフが言ってました)
当然、直前の予約なぞ空いている訳が無いです。予約するなら、2月1日の10時に電話するのがベストです。
もし自分や友人が帝国ホテルで結婚式を挙げたなら優待券があるので、おトクに宿泊できます。(友人からの譲渡もOK)
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