「蟹が高い」
冷凍ズワイガニのデータですが、冷凍に限らず値段は高騰中。蟹の収穫量ダウンや円安の影響でどんどん値上がりしています。
*松葉蟹とは主に兵庫や島根、鳥取などの日本海側で水揚げされるオスのズワイガニを指し、長い脚が松の枝に似ている姿が名前の由来。
冬の冷たい日本海で身が締まった松葉蟹は濃厚で甘い味わい。刺身、ゆで蟹、焼き蟹など、どんな調理法でも最高の味です。
2018年頃までは冬の城崎温泉などで安価に松葉蟹を食べられていましたが、2023年以降は無理。
当時の2.5〜3倍くらいの価格になっています。
どうにか安く食べられないか調べた結果、城崎の温泉の近くに良い場所を発見したので紹介します。
【香住】松葉蟹が安く食べられる穴場で蟹を限界まで食べてきた
香住の市街地から車で10分くらいの場所にある「佐津温泉」です。
城崎のように温泉街は無く、香住市街地のように居酒屋やバーも無い場所。
そのため蟹付きの宿が非常に安価です。価格は城崎温泉の約3分の1、香住市街地の半額程度が相場です。
城崎温泉と佐津温泉は18kmしか離れていないため、松葉蟹の品質は同じです。
1人あたりたっぷり大きな蟹を食べて一泊あたり3万円ちょっとで宿泊できたのでコスパ最高でした。
佐津温泉
小規模ながら歴史ある温泉地であり、民宿や旅館が中心となっており、自販機もコンビニもない古き良き日本の雰囲気が漂っています。
温泉は、ナトリウム-塩化物泉を主としたラドンを含む泉質で、保温効果が高く、冷え性や疲労回復、関節痛などに効能があります。
温泉は湯元から各宿へ給湯される仕組みになっており、自家源泉を引かなくて良いため多くの宿で温泉に入れます。
周辺には絶景の餘部鉄橋や、香住市街地の海鮮市場(香住朝市センター)などの観光スポットがあります。
また、城崎温泉からも近く佐津駅から電車で20分の距離。昼間は城崎の温泉街で街歩きや外湯を巡り、夕食時に佐津温泉に戻るという遊び方もできます。
宿(源六)
佐津温泉には20以上もの温泉宿があり、特に「美味し宿かどや」「民宿 ふじや」「いさり火と汐の香りの宿 なぎさ」「源六」などが有名。
今回は静かにのんびりと蟹を楽しみたかったので、全8室の小さな宿「源六」に宿泊しました。
源六は1980年創業の温泉宿。
しっかりとメンテナンス、リニューアルを続けているため、清潔感があり時代に合わせた設備も揃っています。
2023年には高齢者が2階へ移動しやすいようにエレベーターが設置されました。全8室の小さな宿にしては珍しいです。
宿の決済システムも新しく、クレジットカード以外にもAirPayやiDなど多様な手段があります。
宿泊客の声を女将が中心となって拾い上げ改善していると仰っていました。
宿のホームページに女将のブログがあるので覗いてみてください。
目の前には海岸が広がり、佐津温泉の端に位置するため波の音を聞きながらのんびりと過ごせる環境。
大人の隠れ家のようで落ち着いて滞在できました。
客室
6〜12畳の客室が8つあり、各客室にトイレ、洗面台など最低限の設備はあるものの、お風呂はついていません(温泉の大浴場がある)。
源六の客室名は特徴的です。
日本の詩人が由来であり「(石川)啄木」「(正岡)子規」「(北原)白秋」「(俵)万智」「(与謝野)晶子」「(前田)純孝」などの名前になっています。
そのうち万智、啄木、晶子の3室は日本海に面しており、窓から佐津海岸が見えます。
今回「晶子」に宿泊しました。
8畳ほどの客室でしたがコタツがあり、海も見えたため快適に過ごせました。
温泉
男性用と女性用それぞれに内湯の大浴場があります。ナトリウム-塩化物泉を主としたラドンを含む温泉ですが、加水・加温・循環濾過ありです。
客室数は8つのため浴槽は小さい(定員約10名)ですが24時間利用可能なため、いつ入っても貸切状態で利用できました。
窓を開ければ外の風が入ってきて頭部はひんやり、身体はほかほかの状態で入浴できます。
温泉が熱すぎる場合は加水の蛇口から水が出てきます。
なお、事前に時間帯を指定して宿へ連絡すれば平日限定で貸切風呂としても利用可能(無料)。
シャンプー類はLUXです。
食事
朝夕ついており、どちらも松葉蟹をふんだんに使用した料理でした。
夕食は1人あたり大きな松葉蟹を約1.5杯も使用し、朝獲れたばかりの新鮮なカニ刺しも付いています。
<夕食メニュー>
- 焼き蟹
- 蟹刺身
- 蟹ちり
- 蟹味噌
- 蟹てんぷら
- 新鮮魚のお刺身
- のどぐろの塩焼き(ご厚意で付けてくれました)
- 焼き鬼海老などの八寸
- 小鉢
- 蟹雑炊
- デザート及び香物など
身が詰まってはち切れんばかりの蟹は美味いです。
冬場の日本海は冷たいため身が締まり味が濃くなります。また、栄養も豊富な海のためはち切れんばかりの蟹に仕上がっています。
カニ刺しは城崎温泉の西村屋でも何度か頂きましたが遜色ないです。焼き蟹や蟹ちりなどの質も高く非常に満足。
大人の成人男性2人が食べきれないほどの量がありながら価格は35,695円/人と非常に安価。
夕食だけでも安いと思いましたが朝食にも蟹が付いています。
朝食は蟹汁、蟹茶碗蒸し、蟹飯などの蟹料理が含まれています。
<朝食メニュー>
- 蟹飯
- 蟹の味噌汁
- 蟹の入った酢の物など小鉢三品
- 焼き魚
- フルーツ及び香物
- デザートなど12品
蟹料理のプランでも朝食は蟹抜きの宿が多い中、朝からがっつり蟹が出てきます。
一方、あっさりした味付けの料理が多いため、朝から蟹でもしつこさを感じませんでした。
特に絶品だったのが蟹飯。大型の炊飯器に4合分くらい入っており、それが2人前です。
蟹がたっぷりと入っており、蟹の旨みを吸い込んだご飯が最高でした。1人あたりお茶碗4杯ほど頂きましたが、そこでギブアップ。
お持ち帰り用の容器が用意されており、詰めて持ち帰りました。
元々、佐津温泉は城崎温泉よりも蟹が安い香住と比べても、なお安いと伺って訪問しましたが期待以上でした。
温泉もありながら、松葉蟹を相場の半額以下で食べられました。
大きな温泉街や観光地はありませんが「松葉蟹を安く食べる」目的で訪問するなら最高の温泉地だと思います。
アクセス
佐津温泉は、JR山陰本線の「佐津駅」が最寄り駅。駅から徒歩数分で温泉街にアクセスできます。
特急を使えば京都や大阪から約3時間で着きます。
車の場合は北近畿豊岡自動車道や山陰近隣の道路を利用します。
駐車場は約20台、停められるため予約しなくても問題ないです。
価格
「晶子の間」に夕・朝食付きで71,390円(2名分)でした(土日泊)。
公式と宿泊予約サイト(Relux、一休、じゃらんなど)を価格比較して、源六を掲載していた「じゃらん」から予約しました。
佐津温泉は有名な温泉地ではないので、そこの宿を掲載している宿泊予約サイト自体が少ないです。
有名な宿泊予約サイトをいくつか探しましたが、掲載が少なかったです。その中で最も安価なじゃらんから予約しました。
今回、公式からの予約は確認していませんでしたが、後から見返すと公式の方が10%ほど安かったです、、、(2名分で63,526円)
宿泊予約サイトに割引率の大きなクーポンやキャンペーンがない限り、源六は公式からの予約が最安値だと思います。
何処から予約するのが最安値になるのかは、クーポンやポイントバックの有無によって変わります。
例えば、
などの可能性も考えられます。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
以上が「【香住】松葉蟹が安く食べられる佐津温泉で蟹を限界まで食べてきた【旅館・市場・観光】」でした。
兵庫のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
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