この記事は「高知市内を拠点に4泊5日かけて穴場な観光地・グルメを巡る旅行記」です。
旅行スケジュールは以下。
- 1日目:帯屋町(バールバッフォーネ)
- 2日目:コミベーカリー、麺房「三宅」、高知駅(高知駅龍馬パスポート更新)、姫若子の湯、酒と肴「盃」
- 3日目:仁淀川、ひろめ市場
- 4日目:鰻「源内」、道の駅「とさ」、近藤酒店、桂月酒蔵、カレー「MASALA」
- 5日目:ひろめ市場
妻の実家がある高知へ、帰省を兼ねて旅行してきました。今回は、実家に宿泊したため宿は利用していません。
⇒参考)【別日】高知市内の宿泊施設の記事
移動は、基本的には実家の車を使い、お酒を飲む時のみ、路面電車「とさでん」を使って移動しました。
主に高知市内から約1時間以内でアクセス可能な観光地とグルメを紹介します。
【旅行記】高知の穴場な観光スポット巡り4泊5日|高知市から車で日帰り往復観光
高知へ何度も帰省していますが、2018年あたりから人気の観光地として注目を浴び出し、観光施設も急増しています。
例えば、高知市内では、高知駅前の再開発や、高知城のチームラボとのコラボ、帯屋町周辺のオシャレなグルメなど観光客向け施設の発達です。
現地の情報に詳しい、高知在住の妻の母にアドバイスを受けながら観光してきました。
1日目(大阪⇒高知:帯屋町)
高知⇔関西のバス確保に便利な発車オーライネットから、予約したバスで高知へ向かいます。
17:50三宮BT(とさでん交通)発 ⇒ 22:07高知BT着のスケジュールです。移動に約4時間かかるので、3列シートの便に乗車。
料金は往復で約1万円/人と、そこそこリーズナブルです(大阪⇔名古屋と同じくらいの料金)。
道中、淡路島と三好のS.A.で休憩して、あっという間に到着。よさこいの最終日だったようで、22時過ぎにも関わらず、活気があります。
半年ぶりの帰省だったので、高知の空気が懐かしい。
帰省の度に利用しているイタリアン「バールバッフォーネ」へ向かいます。
よさこいで踊ってきたであろう衣装姿の人々とすれ違いながら、繁華街の帯屋町を歩きます。
バールバッフォーネに到着。雑誌で日本一の「ジェノベーゼ」と紹介される店だけあって、料理のレベルは非常に高いです。
よさこいの打ち上げで来ている方もおり、混み合っていましたが、なんとか席にありつきます。
お酒と、お気に入りのメニュー(ジェノベーゼ、チーズ盛り合わせ、バスクチーズケーキなど)を注文。
舌鼓を打ちながら、スタッフとコロナ禍でのよさこいについて会話していると、店の前がよさこいのルートになっているとのこと。
コース料理でしか予約できないとのことでしたが、よさこいを見ながらディナーしたかったので、来年分の予約を入れてから退店。
時刻は23時。路面電車(とさでん)の終電は過ぎています。雨が降っていたのでタクシーで妻の実家へ向かいます。
10分少々で到着。近況報告など、雑談した後、お風呂に入って就寝。
2日目(高知市内のグルメと観光)
天気は快晴。今日は高知で昔から人気の店と、最近できた店を中心に巡ります。
- 昔から人気の店:コミベーカリー、麺房「三宅」
- 最近できた店:姫若子の湯、酒と肴「盃」
✔︎あと、高知駅で「龍馬パスポート」を更新。
◆まずは高知で根強い人気のコミベーカリーへ。人気の作りたてチーズケーキは全国から、お取り寄せされるほど。
ひろめ市場から東へ約2kmの距離にあり、路面電車だと乗り換えが必要なため、車で向かいます。ベーカリーの駐車場に停め、店内へ。
特上パン、バゲット、クロワッサンなどの基本的なパンから、ハンバーガー、焼きそばパン、カレーパンなどの惣菜系まで揃っています。
目を引くのはチーズケーキで、次々とホールごと運ばれてきます。店内のお客さんが購入しているだけでなく、全国への配送用だそうです。
ホールごとは多すぎるので、カット済みのチーズケーキを購入し、持ち帰りします。
◆続いて、昼食を食べに麺房「三宅」へ。高知県出身の芸能人「広末涼子さん」が、いきつけのうどん屋です。
昼過ぎ(13:30)に伺いましたが、数名の方が並んでいます。並び順なようで、列に加わります。
他のお客さんが並んでいる間に注文を聞かれていたので急いでメニューに目を通します。
肉うどんと牛玉ぶっかけうどんを注文。回転が早く、30分程度で入店できました。
肉うどんは、肉が少し足りないので、かけうどんの料金で良いと言われ、了承。肉自体よりも、肉汁が染み込んだつゆが好きなのでラッキーです。
自家製のもっちりとした麺(愛媛寄りのうどん)と、カツオと肉汁の出汁が合いすぎて美味い。
牛玉ぶっかけうどんは、とろろと天かす、牛、卵が乗ったうどん。カツオの旨味が染み染みの出汁と混ぜて食べると最高(妻の分を少し分けてもらいました)。
カツオがしっかり効いた出汁にはコシのある讃岐うどんよりも、もっちりした麺の方が合うかもしれません。麺房「三宅」はリピート確定です。
◆続いて龍馬パスポートを更新するために高知駅へ。
龍馬パスポートは、ざっくり言うと宿泊施設や飲食店で優遇を受けられるスタンプカード。対象の店舗を利用の度にランクアップし、優遇内容も良くなります。
ランクアップに応じて、抽選で商品券や特産品がもらえたりします。ちょうど赤色パスポートのスタンプが満タンになったので、ブロンズへ更新します。
高知駅の駐車場へ車を停め、更新所がある観光案内所(こうち旅広場の近く)へ。2017年にリニューアルされて、立派になっています。
受付へ赤色龍馬パスポートを渡し、更新手続きします。更新に20分くらいかかるので、その間、観光案内所を見学。
大河ドラマ『龍馬伝』のセットなど、観光案内所にも見どころがあり、直ぐに20分が過ぎました。
ブロンズパスポートを受け取り、高知駅を出発。
◆2022年4月にオープンした温泉施設「姫若子の湯」へ。無料の駐車場へ車を停めます。
県内最大級の広さの天然温泉施設。内風呂や露天風呂などの他、スチームサウナや岩盤浴、フットマッサージもあります。
お風呂以外の設備も充実(フードコーナーや漫画コーナー)。
✔︎温泉の泉質は無色透明のナトリウム塩化物強塩泉。低刺激性なので肌が弱い方でも入りやすい。
自動券売機で入場券(平日850円、休日950円)を購入して、館内へ。まずは温泉を楽しみます。
快晴なので、露天風呂へ。露天風呂は、複数の天然温泉の浴槽のほか、薬湯、壺湯などの浴槽もあります。
特に夏場の壺湯は、温度が低めに設定されていて気持ちよかったです。
温泉から上がり、フードスペースでビールを注文。風呂上がりのキンキンに冷えたビールが美味い。
湯上がりスペースで寛いでいると、妻と妻の母が温泉から上がってきました。
一旦、実家へ戻り休憩。夕食の時間が近づいてきたため、路面電車に乗って帯屋町へ繰り出します。
◆高知の新鮮な魚が人気料理の酒と肴「盃」へ。2021年9月にオープンした、漁師がオーナーの居酒屋です。
お店の方針として、基本的にはコース料理を注文し、足りなければ一品料理を足すというスタイル。
コースは4種類あり、料理内容と価格が異なります。
一番、安価なお気軽メニュー(3,800円:先付、刺身、焼切(たたき)、揚物、寿司)を注文しましたが、かなり量が多いです。
お酒は、ビールなどもありますが、高知の地酒を多く揃えていました。特に「桂月」という日本酒が美味しいです。
酒蔵が認定した高知の飲食店にしか卸していなかったのですが、全国の百貨店の祭事で試しに出してみたところ、全国的な人気が出てきたそう。
生産が追いつかず、高知の飲食店でも入荷が難しくなってきているとスタッフから聞きました。
「桂月」には複数の種類がありますが、オススメは「純米大吟醸 CEL-24 50」。甘めですが、喉ごしと後味のスッキリさがあり、飲みやすいです。
「盃」は、魚の鮮度、先付や揚物の味付けも素晴らしく、お酒のチョイスもセンスが良い居酒屋です。
コスパも優れていますが、料理の量が多いため、少食の方は、お気軽メニューでも食べきれないかもしれません。寿司は持ち帰りできます(しました)。
満腹になったため、実家へ帰宅します。幸い、22時前だったため、路面電車は営業中。
電車に乗って実家へ向かい、熟睡。
3日目(仁淀川、ひろめ市場)
おはようございます。昨日に続いて快晴、天候に恵まれています。
本日は、日本一綺麗な川と評判の仁淀川で水遊び・観光した後、ひろめ市場で夕食を食べます。
◆12時過ぎに実家を出発し、車で仁淀川を目指します。高知市内から1時間でアクセスできるため、昼頃の出発でも大丈夫。
車で40分も走ると、周囲の景色は山と川。自然に癒されながら、先ずは仁淀川名物「沈下橋」を目指します。
✔︎沈下橋とは、洪水の時に沈むことを前提とした橋。水の抵抗で損傷しないように、手すり(欄干)が橋に付いて無いのが特徴。
仁淀川には何本も沈下橋が架かっており、それぞれ作りが異なります。
高知市内から一番近い「名越屋沈下橋」に到着。
遠目から見ると田舎にありそうな橋にしか見えませんが、何処か違和感があります。
近くに寄って見てみると、違和感の正体が分かりました。本当に欄干がありません。
都会の街中では許されない構造。お酒に酔った人が落下しそう。
そんなことを考えながら、橋の上を歩いて行きます。欄干が無い方がオープンな感じがして、歩いていて心地よい。
車も橋の上を通っています。
続いて、2018年にできたキャンプ・グランピング施設「SNOW PEAKおち仁淀川キャンプフィールド」へ向かいます。
名越屋沈下橋から車で約10分と直ぐ近くです。日本一綺麗な川でキャンプできると、人気だそう。
到着し、無料の駐車スペースへ車を停めます。シンプルな木造のデザインながらオシャレさもあります。
このキャンプ場の特徴は、宿泊施設に選択肢があること。テント以外にグランピング(住箱)が選択できます。
グランピングは電源やエアコンがあり、快適性が高いです。テントに泊まるのは嫌だけどアウトドアしたい人にオススメ。
売店で、セールになっているSNOW PEAKのキャンプ用品を物色した後、川遊びへ向かいます。
SNOW PEAKおち仁淀川と片岡沈下橋の間に、車で河原へ出られる場所があります。
河原へ車を停めて、水着へ着替えます。
あらかじめ下に水着を着ていたので、服を脱いでそのまま川の中へ。遠目から見ても透明度が高い川ですが、実際に浸かるとすごいです。
胸の高さまで浸かっても、足の指先まで完全に透き通って見えます。
1時間ほど川遊びして、高知市内へ帰ります。
帰り際に虹が出ていました。雨が降ったからでしょうか、綺麗です。
⇒参考)仁淀川周辺の観光スポットまとめ
◆一旦、実家に車を置いて、ひろめ市場へ向かいます。
相変わらずの人気で、席の確保に手間取ります。
ひろめ市場の席は、どの店の飲食物を食べても良いフリー席と、指定された店の飲食物しか食べてはいけない指定席があります。
指定席は空きが出やすいですが、フリー席は全然空きが出ない。1時間半くらい空きを待って、ようやく席を確保できました。
席を確保できた時には、大好物の「やいろ亭」のカツオの塩タタキが売り切れになっていました。
がっかりしながらも、お腹は空いていたので、色々買い込んで席で食べます。
やいろ亭のカツオの塩タタキは最終日にリトライします。実家に帰って爆睡。
4日目(桂月酒蔵、高知市内のグルメと観光)
本日も快晴。
高知名物の鰻を食べた後、買物して、桂月の酒蔵見学へ向かいます。
◆まずは、鰻屋へ。高知は四万十で獲れる鰻が有名で、いくつか人気店があります。
特に「かいだ屋」「かね春」「源内」の3店は、高知市内からアクセスが良いこともあり、人気が高いです。
「かいだや」は2時間待ちがザラ、「かね春」は訪問したが休業中だったことから「源内」の鰻を食べることにします。
テイクアウトのみでしたが、30分待ちだったので注文。
甘めのタレとふっくらした食感の鰻がベストマッチです。
食べ終わって「源内」の直ぐ近くにある道の駅「とさのさと」へ。自宅とお土産用に高知名物を買い込みます。
道の駅では、特に農産物関係が半額程度で購入できるため、積極的に買います。小夏が安い。
桂月を販売しているお店を発見。
欲しい銘柄が無かったので、店主に聞いた、桂月を専門的に販売している近藤酒店に向かいます。
◆近藤酒店に到着。
桂月専用のコーナーがあり、テンションが上がります。種類も豊富。
色々買い込んでいると、店主が桂月の酒蔵を見学できると教えてくれました。
日曜日は見学対応していないそうですが、店主が桂月の酒蔵に電話して下さり、見学できることに。
近藤酒店の近くから高速道路に乗り、1時間ほど運転すると土佐酒造「桂月酒蔵」に到着。
✔︎下道でも行けますが、山道なので酔いやすい人は高速道路がオススメ。
◆受付と桂月を販売している施設はピカピカです。
一方、製造現場は昔ながらの感じがしました。
スタッフに製造工程や桂月酒蔵の歴史を説明頂きながら、酒蔵を回ります。
秘匿性の高い製造工程は写真NG、日本酒造りに重要な麹室は立ち入り禁止でしたが、桂月の作り方が分かる楽しい見学でした。
作り方の説明を受けた後、試飲ができます。甘め、中辛、辛口など5種類の日本酒を試飲しました(帰りの運転は妻の母にお願い)。
お気に入りの辛口日本酒を数種類、購入。
✔︎龍馬パスポートを持っていくと、桂月の特別なワンカップが200円で購入できるなど、特典があります。
高知市内へ戻ります。帰りは下道でしたが、山道だったので妻が車酔い。車酔いしやすい方は、高速道路を使った方が良いです。
一旦、高知市内の実家に戻り、桂月酒蔵で購入した日本酒を飲みます。
夕時になってきて、お腹が減りました。晩ごはんの時間です。
高知に帰省してから飲んでばかりだったので、居酒屋ではなくカレーにします。
◆高知市内のチェーン店ですが、美味しいと妻の母がオススメのインドカレー屋「MASARA」へ向かいます。
特徴はナンが非常に大きいこと。
これだけ大きいナンが付いて880円というコスパの良さ。辛さも50倍まで調整できるため、好みの辛さに微調整できます。
辛さが10倍以上の場合、追加料金100円が必要なので9倍で注文。CoCo壱換算で3辛くらいの辛さです。
カレー自体の美味しさも申し分なく、リピートしたいインドカレー屋でした。
満腹になったので、実家へ帰宅。妻と、妻の母と桂月を飲み、熟睡。
5日目(高知⇒大阪)
高知帰省の最終日。ひろめ市場でランチしてから大阪へ帰宅します。
帰り支度を済ませ13時ごろ、ひろめ市場へ向かいます。
昼なのに激混みです。
30分くらい空席を探し、着席。前回食べられなかったやいろ亭のカツオの塩タタキを注文。
少し脂の乗った、藁焼きの香りがする肉厚のタタキが美味い。
カツオは春と秋が旬で、春はさっぱり、秋は脂が乗っていますが、個人的には夏場のカツオが好き。
ニンニクたっぷり、ワサビを乗せて、そのまま食べます。新鮮な藁焼きのカツオはこれがベスト。
追加で、ビール(大):約1リットル(850円)と、ひろめ揚げ、吉岡精肉店のひろめコロッケなどを食べて満腹になりました。
近くのバス乗り場から、大阪行きの高速バスへ乗り、帰宅です。
総括
何度来ても高知は良いところです。
- 食事とお酒が美味しい
- 街の雰囲気が昭和っぽくて落ち着く
- 市内から絶景の大自然まで近い(車で1時間)
- オシャレな観光地が増えてきている、など
全国からのアクセスさえ良ければ、もっと観光客が増えて、観光地や食事処、ホテルなどが充実していくはず。
✔︎高知観光を満喫するならレンタカーは必須。
⇒参考)レンタカーはじゃらんレンタカーのクーポンを使えば公式よりも安くなる場合が多い
四国新幹線(新神戸⇄淡路島⇄徳島⇄高知)を作ってほしいと思っています(採算取れるかどうかは知らない)。
その他の高知の観光スポットやグルメは以下の記事に纏めています。
⇒参考)高知の観光記事まとめ
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