ROKU京都の「TENJIN」は暑い京都で涼しく食事できるフレンチレストランでした。
夏の京都は蒸し風呂です。盆地のため湿気と熱が籠って他府県の比ではないくらい暑いです。
そのため京都では、昔から涼しい環境で食事をする川床という文化があります。
河原町三条や貴船などの有名な川床では、県外からの観光客が集中しますが、昔ながらの文化のため和食メインです。
一方、京都でたらふく和食を食べて、飽き飽き。。。ちょっと洋食を食べたくなる時もあると思います。
実はフレンチなどの洋食のレベルも高い京都ですが、川床のように涼やかな環境での食事となると、選択肢が少なくなるのも事実です
長年、京都に住んでいたため、色んなレストランでフレンチを食べてきましたが「夏ならここが一番」というフレンチを見つけました。
料理(味・価格)と雰囲気の観点でレビューします。
⇒動画版)【グルメ】ROKU京都のフレンチ「TENJIN」で涼やかな雰囲気のランチ【夏場に最適】
【グルメ】ROKU京都のフレンチ「TENJIN」で涼やかランチ
結論は、
- 料理
- 味:味は近くのアマン京都に負けないくらい美味しい。グレープフルーツを使った前菜やかき氷のデザートなど涼やかな料理が嬉しい。
- 価格:1万円/人と高級だが、雰囲気も良いので再訪したいと思えた。
- 雰囲気:鷹峯の山の中で水に囲まれた建物のため涼しさを感じる
以下で、それぞれを詳しくレビューします。
料理
料理が美味しいのは前提として、料理の独創性は重要です。
例えば高級ホテルチェーンの中には美味しいけど、何処かで食べたことがある味や見た目のレストランも多いです。
個人的には、そのようなレストランでお腹いっぱいになると「美味しかったけど満足感が得られず」悲しい気持ちになります。
ROKU京都のレストラン「TENJIN」の料理は独創性があり、満腹になるまで食べた後も満足感が残りました。
以下では京都駅に着いた後、時系列で「TENJIN」をレビューしていきます。
11:00 京都駅に到着。アマン京都訪問時のように、二条駅まで行ってタクシーで向かう手段も考えましたが、予約は12:00なので余裕がある。
⇒参考記事)アマン京都のガストロノミー「リビングパビリオン」でランチ【食べたことの無い独創的な料理】
今回は移動費節約のため、京都駅からバスでROKU京都へ向かうことに。烏丸口に出ると6番のバスが見えたので乗車。
✔️ROKU京都がある鷹峯は6番か北1のバスに乗れば行ける。
11:40 約40分で最寄りのバス停「北木ノ畑町」に到着。案内版に従ってROKU京都へと向かいます。
徒歩2分でROKU京都に到着。外観はホテルというよりも旅館のような外観。
四阿のような開放感のあるエントランスですね。
予約名を告げるとスタッフがレストランへ案内してくれました。
エントランスには池があり涼しさを感じます。
水は透き通っており、しっかりと手入れされています。
11:50スタッフから「レストランの準備のため、少しお待ちください」と言われ、待合室(茶室)に通されました。
待合室は一般的な待合室とは異なり、ここがレストランかと勘違いするほど豪華でした。
和モダンな室内にはソファやテーブルが設置されていて、くつろげる環境になっている。
茶室らしく和風の器が展示されている。
また、待合室にはROKU京都オリジナルの紅茶や緑茶などが用意されており、自由に飲むことができる。
ガラス張りの茶室から見える中庭が綺麗だったので、散策して待ち時間を過ごします。
中庭は一面が水で満たされていて、水の上にある通路を通って移動できます。打ち水効果で涼しい。
客室は中庭側に面している。
プール付きの客室もある。宿泊料金は他の客室よりもやや高いらしい。
中庭側から見たレストラン。
レストラン内部から中庭を眺めながら食事できる。
12:00 10分くらい待った後、レストランへ案内されました。レストラン「TENJIN」に到着。
木材をふんだんに使用した和モダンな建築ながら、ライブクッキングの席があるなど洋の雰囲気もある独特の造りになっています。
広々とした空間に客席があり、落ち着ける雰囲気。
ライブクッキングのカウンター席の他、テーブル席、ソファー席がある。
天気の良い日はテラスでも食事できる。
予約時にテラス席を希望と伝えれば、木々を眺めながら食事できます。テラス席は特に紅葉シーズンがオススメ。
私達は特に指定していなかったのでテーブル席へ案内されました。壁は全てガラス張りとなっており、景色は中庭の池。
スタッフが来て、ドリンクを何にするのか尋ねられました。
リストを見ると、白ワイン、赤ワイン、ビール、ソフトドリンク、ミネラルウォーターなど色んな飲み物があります。
暑かったので、とりあえずビールを注文。
プリフィックスのランチを予約していたので、妻と何を食べたいかコースメニュー表から選んでいきます。
コースは、選べる前菜、魚と肉のWメイン、デザート全4品の中から、各人がそれぞれ1品ずつ選んでいくスタイル。
4人いれば全てのメニューを食べられるのですが、妻と私の2人なので食べられないメニューもあります。
メニュー表を見ても素材とソースしか書いていないので料理の雰囲気しか分かりません。スタッフにどんな料理か尋ねながら、料理を慎重に選んでいきます。
厳選した結果、以下の太字を選択。
■前菜(お好きな一品)
- 冷製コーンスープ 帆立貝 燻製鴨
- カッペリーニ ズワイ蟹 カラスミ
- 虹鱒 マンゴー エストラゴン
■お魚料理(お好きな一品)
- 金目鯛 鱗焼 アーティチョーク
- 舌平目 カダイフ ズッキーニ
- スズキ ショーソン ショロンソース
■お肉料理(お好きな一品)
- 京都丹波産夏鹿 山椒 白人参
- 西オーストラリア産仔羊 タブレ グリーンカレー
- 平田牧場三元豚 山葵漬 とうもろこし
- 国産牛フィレ肉 グリル 農園の野菜 (+2,530)
■デザート(下記よりお好きな一品をお選びください)
- パイナップル ジャスミン ココナッツ
- グレープフルーツ カンパリ マスカルポーネ
- バナナ ミントのスープ サマートリュフ
- ROKU KYOTO 初夏パフェ ~マンゴー~(+1,518)
- ROKU KYOTO 初夏パフェ ~チーズケーキ~ (+1,265)
■コーヒー/紅茶
前菜、お魚料理、お肉料理、デザートの順にレビューしていきます。
まずは前菜(冷製コーンスープ 帆立貝 燻製鴨、 カッペリーニ ズワイ蟹 カラスミ )。
冷製コーンスープは、キンキンに冷えたスープです。夏場に移動して火照った身体が冷たい物を欲しているため、素晴らしい前菜。
コーンスープとトロトロとしたホタテが甘く、燻製された鴨の香りがアクセントになっています。
食べ進めて味を変えたくなったら、抹茶のアイスを加えると、よりさっぱりした味になります。
サーブされた時はありきたりな料理かと思いましたが、実食すると食べたことが無い味で驚きがありました。
続いてカッペリーニ。ズワイガ蟹とカラスミがかかった冷製パスタで、こちらも身体をクールダウンするのにぴったり。
冷たいパスタはズワイ蟹とマッチして爽やかな味わい。そこにカラスミを和えるとコクと塩味が加わり濃厚な味わいになります。
始めはズワイ蟹とパスタで食べて、後半はカラスミを加えて食べました。大変美味しい。
続いてお魚料理。1品目は金目鯛をうろこ付きでパリッと焼き、アーティチョークを和えて食べる料理です。薄い塩味の鯛は身はホクホク、鱗がパリッとしていて食感がとても楽しい。
アーティチョークと組み合わせると、タケノコのような仄かな渋みが加わって新しい味。アーティチョークに含まれるシナリンには消化促進効果もあり、この後の食事の消化をサポート。
お魚料理2品目。舌平目をカダイフで巻いて、ズッキーニのソースで頂く料理。
舌平目はしっとりとした食感ですが、脂っこくなく夏場でも、さらりと食べられます。
カダイフは、きめ細やかに巻かれており、ズッキーニのソースと良く絡んで、全部一緒に食べると、更にさっぱりとした味わいになります。
何処かで似たような見た目の料理を食べた記憶があると、思い返すとアマン京都のフィッシュ&チップス(スペシャリテ)でした。
こちらはチップスが揚麺、フィッシュが中身といった建て付け。
続けてお肉料理。まず鹿肉ですが、焼き加減がレアでも全然臭みの無い極上の一品。
山椒が添えられていますが、臭みを感じなかったので使いませんでした。
仄かに甘みを感じる白人参のソースの方が良く合う。
続けて仔羊。柔らかくジューシーなラム肉と野菜の組み合わせが美味い。
料理はタブレという建て付けだったので、グリーンカレーをドレッシング、ラムをサラダの付け合わせと捉えて、野菜メインで食べると良い〆の一品。
最後にデザート。甘酸っぱいピンクグレープフルーツとカンパリのシャーベットにマスカルポーネが練り込まれたクリームが添えられています。
シャーベットだけでも美味しいですが、マスカルポーネを付けて食べると濃厚ながら、酸味によりさっぱりとした味わい。新食感で美味しい一品。
〆はかき氷。
チーズケーキとヨーグルトの氷に、クッキー、エディブルフラワーが添えられたゴージャスなかき氷。
何も付けずに食べても、濃厚なチーズケーキとヨーグルトの味わいが最高に美味い。クッキーを付けて食べると洋菓子に早変わり。
見た目も写真映えするので、味と見た目の両方で楽しめる一品です。
かき氷は追加料金(1,265円)がかかりますが、価値を感じました。ちなみに単品で注文すると3,795円とお高い。
14:00 食後のコーヒーと紅茶を飲んだ後、お会計。
定価は2人で2万円でしたが、クレジットカード会社の特典を利用し、5千円引きで利用できました。
一休レストランを1万円以上の利用で3千円引き、2万円以上の利用で5千円引きになり、家族会員も同様の特典を利用できます。
(昔は1万円で5千円引き、2万円で1万円引きという破格な特典でした)
クレジットカード自体の年会費は高いですが、外食する機会が多い人には個人的にオススメ。
本題に戻って、ROKU京都の「TENJIN」は味・雰囲気ともに素晴らしいレストランでした。
中庭を散策していると、レストランだけでなく宿泊もしてみたくなりました。
食事後、ホテルの敷地内を散策していると、電話ボックスを発見し、中に熊の人形が入っていました。
遊び心のあるホテルです。
雰囲気
涼やかな良いレストランでした。
山の中、水辺を眺めながら食べられる涼やかなフレンチは、京都では中々見つかりません。
食事の前後は待合室でくつろぎ、水上の中庭を散歩するなど、ゆったりとした時間の使い方ができました。
夏場は暑く、忙しなく時間が過ぎる京都においては最高のひと時でした。
夏場の京都は嵐山、貴船、河原町などの川床での食事が人気ですが、鷹峯のROKU京都での食事も良いですよ!
是非、一度訪問してみてください。
ROKU京都は公式から予約するよりも予約サイト経由の方が安く予約できる場合が多いです。
例えば、一休レストランから予約すると、即時利用可能な1〜2.5%のポイントバックがあるためオトクです。
また、セールや京都市のキャンペーン(ウインタースペシャル、サマースペシャルなど)の対象になっている場合は、さらにオトクに食事できます。
参考)アクセスや周囲の観光、宿など
アクセスは良くないですが、主に以下2つの経路があります。
- 京都駅からバスかタクシー
- 京都駅から嵯峨野線に乗り換え二条駅下車→バスかタクシー
京都駅周辺の道路は混むので、時間的には二条駅からバスかタクシーを利用した方が早く着くと思います。
京都駅からバスの場合は烏丸口から「6番」か「北1」のバスに乗り「北木ノ畑町」で下車。道路が空いていれば35分くらいで着きます。
二条駅からバスの場合は二条駅東口のバス停から「6番」のバスに乗り「北木ノ畑町」で下車。乗り継ぎにもよりますが、京都駅から大体25分くらいで着きます。
個人的には移動費のことも考えると、京都駅からバスがコスパ良いと思います。
急いでいる場合は、京都駅からタクシーか、二条駅からタクシーです。
京都駅か二条駅のどちらが早いかは嵯峨野線への乗り継ぎ時間や道路の混み具合によります。
周囲の観光は、金閣寺、今宮神社、大徳寺などの神社仏閣やゴルフ関係(舟山コース、しょうざんコース)などが充実しています。
鷹峯界隈は少しディープな京都観光スポットですが、意識しないと訪問する機会が少ないと思うのでオススメ。
宿は、高級系ならROKU京都、アマン京都の2つです。その他、小さなホテルはいくつかありますが、鷹峯エリアは住宅街なので宿が少ないです。
一方、鷹峯は高台にあり、周囲は住宅街と閑静な環境なので、上記のような高級ホテルが建っています。
都会の喧騒から離れて、ゆったりとした時間を過ごすならイチオシの場所です。
ちなみに、鷹峯は温泉も湧き出るため、ROKU京都、アマン京都ともに温泉施設ありです。
アマン京都は公式の割引が少ないです。宿泊予約サイトからクーポンやキャンペーンを利用して予約した方がオトク(取り扱いのある宿泊予約サイトも少ない)
- 「一休からアマン京都を予約」ポイント2%バックとキャンペーンのタイミングがオススメ
- 「Yahoo!トラベルから予約」ヤフープレミアム会員ならオススメ
その他、関西の予約困難な飲食店へ実際へ訪問したレビューも紹介しています。
⇒参考記事)関西でガチで予約が取れない飲食店10選!
その他の京都の観光スポットやグルメは以下の記事に纏めています。
⇒参考記事)京都の観光記事まとめ
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