古巣の京都で夏限定の神社イベント「滝行」へ行ってきました。
京都市には長年住んでいましたが、夏の京都で滝行できる神社があるとは知りませんでした(滝行できる寺は山科の法嚴寺があったはず)。
恩師に「ちょっと変わったことをやってみよう!」と誘われ、面白そうだと思い参加しました。
✔️筆者は宗教関係に疎く、仏教関係の用語が正しくない場合がありますが、ご容赦ください。
⇒参考動画)【観光記】京都市のディープな神社で手軽に「滝行」体験@熊野若王子神社
【観光記】京都市のディープな神社で「滝行」体験@熊野若王子神社
滝行といってもライトな滝行です。
白装束を着て、冷たい山水にじゃぶじゃぶ浸かりながら行う本格的な滝行ではなく、水着で冷たい山水を浴びて身体を冷やす程度(滝行の様子:熊野若王子神社 神水滝打)。
水に濡れても大丈夫な服装さえあれば京都観光の一部として楽しめます。
1160年に、後白河法皇が「永観堂」を守るために建てたのだそう。山中に瀑布が有り奇岩老樹も多く、夏は納涼地、秋は紅葉の名所として一部の方には有名。
水着とタオルを持って行ってきました。
9:35 京都の「蹴上駅」に到着。

京阪の「神宮丸田町駅」からの方が華やかな道を歩いて神社へ向かえるが、京都の夏は蒸し風呂のような暑さ。

道中は閑静な神社仏閣通りだが、神社までの距離が近い蹴上駅を選択しました。
✔️2023年の滝行は7月20日〜8月30日まで夏季のみ開催。午前(10:30〜)と午後(13:30〜)の2部制。
蹴上について、京都民の多くは浄水場、動物園、結婚式場(ウェスティン都ホテル)があるところと認識していると思います。
ですが、実は南禅寺、永観堂などへのアクセスが良い地域です。蹴上駅の北側にあるトンネルを抜けると急に神社仏閣が並ぶ閑静な地域に変わります。

蹴上駅から熊野若王子神社までの道中、それら神社仏閣の外観を眺めながら向かいましたが、落ち着いた雰囲気が心地よいです。
道中の様子は以下。

よく手入れされた木々と格好良い門がありました。南禅寺の一部(金地院)。

何とも京都らしい石ですが、場所によっては脱輪防止が目的の場合もある。

南禅寺といっても広く、かなり歩きましたが南禅寺の一部。その南禅寺の本体がこちら(枯山水庭園で有名)。

紅葉の時期にライトアップされて観光客に人気の永観堂。永観堂が無ければ、これから訪問する熊野若王子も作られなかった。

哲学の道はコチラの案内板(手の矢印が可愛い)。

この坂を登ると、哲学の道、そして目的地の熊野若王子神社があります。

滝行の時間が迫っていたので、お寺や神社をしっかり見られませんでしたが楽しそう。今度、改めて観光しよう。
熊野若王子神社の近くまで来ました。哲学の道と並んで琵琶湖疏水があります。

京大の哲学者達が散策していたことが名前の由来らしい。琵琶湖疎水が流れているので、夏でも涼しげな道です。

ちなみに琵琶湖の水ネタとして滋賀県が「水止めたろか(京都、大阪への水の供給を止めたろか)」というものがありますが、湖水の出口の管轄は滋賀県では無いため無理。
静岡のリニア「トンネル湧水全量戻し」問題など、水は何処の、誰の物なんだろうと、柄にも無く哲学チックなことを考えてしまいました。
熊野若王子神社の看板を発見。「本日はようこそ御参拝下さいました」と書いてあり、こっちは出口かと思いましたが、普通に入口っぽい。

これから参拝させて頂こうと思っているのだが、、、Thank you in advanceみたいな言い回しかな。
哲学の道の近くを歩いたからか、色々考えてしまいました。いつも通り何も考えないようにします。
9:54 熊野若王子神社に到着。恩師は先に到着しており、境内のテント下で涼んでおられました。


狛犬が筋骨隆々すぎる。

受付で参加費(7,700円)を支払い、拝殿へ向かいます。

拝殿には歴史ある厳かな雰囲気が漂っており、身が引き締まる感じがする。

先ずは拝殿にて神職が参拝の準備を行います。

その後、神様に挨拶するときの注意点(参道の真中(正中)を歩かない)を受けました。神様に正面から向かうといけないルーだそう。

恩師が先に参拝(×2倍速)しているのを見て作法を覚えねば。。。2回拝んで、2回手を叩き、1回拝む動作です。

10:28 いよいよ滝行が始まります。先ずは水着へ穿き替えるために更衣室へ向かいます。

広々として、完全にプライベートな環境で着替えられたので助かりました。
着替えの後、タオルを持って神職と合流。
境内の拝殿前を水着で歩き回るのは少し罰当たりな気もしましたが、涼しくて大変心地よい。
そのまま、授与所(受付)の横にある坂を登っていきます。


神職から熊野若王子神社の歴史などを教えていただきながら登ること約5分、末社である「瀧宮神社」がありました。

天龍白蛇弁財天を祀っており、御所から見て運に効果のある「青龍」の位置にあるらしく、金運と健康のご利益があるそう。


瀧宮神社から更に70mほど歩くと、滝行を行う「千手乃滝」に到着。

お辞儀して鳥居を通過します。

後白河法皇が参拝するときに、先ず滝行を行ったとのこと。ご利益関係はよく分かりませんが、法皇が行った滝行と言われると価値があるように感じます。
10:40 ベンチにタオルを置いて、いよいよ滝行。恩師が先に滝を浴びますが、めっちゃ気持ちよさそう。

若干足場が悪いので慎重に滝へ向かい歩いていきます。数年前に滝の岩場の一部が崩れたらしく足場が悪いのは、その影響だそう。
これはこれで、自然な滝感があって良い。滝を浴びると山水なので夏でも冷たく、非常に気持ち良いです。

この滝の山水は水道水よりも綺麗で、滝自体は那智の滝を模した人工瀑とのこと。
高さ数mから水が落ちてくるので、水圧がスゴい。頭に当てると適度に刺激があってマッサージのような心地よさ。恩師も気持ち良さそうに滝を浴びています。


同じく5分ほど滝を浴びて、さっぱりしました。学生時代のプール後のような程よい疲れと満足感の混ざった感じを思い出し、懐かしくなりました。

滝行の後は、後白河法皇が何故この場所に熊野若王子神社を造ったのかなど歴史を神職から伺いながら神社へ戻りました。

✔️この場所に作った理由:滝行を行った場所から少し下った場所に開けた場所があります。そこから永観堂を見守れると知り、熊野若王子神社を作ったそうです。
11:10 熊野若王子神社へ戻り、神職へ御礼を述べて帰宅しました。

まとめ
- 畏まらずに滝行ができて観光として楽しめる
- 京都の神社の成り立ちなど歴史的知識が身につく
- 参加費は7,700円(2023年)、水着とタオルが必要
✔️熊野若王子神社の滝行はWEB(熊野若王子神社 神水滝打)から申し込みできます。
以下に参考としてアクセスの方法を記載します。
参考)アクセス
町外れにあるため立地は良くないですが、電車、バス、自動車でのアクセスが可能。
電車
地下鉄「蹴上駅」が最寄り。

蹴上駅の北側にあるトンネルを潜って道なりに進めば徒歩約15分で到着します。
蹴上駅ルートは神社仏閣を見ながら、閑静な道を歩いて向かいたい方むけ。
華やかな道を歩いて向かいたい場合は京阪「神宮丸田町」がオススメ。
道中に平安神宮などの有名な神社や、カフェなどがあるため、京都観光している感じがします。
バス
以下3つの系統の市バスでアクセスできます。
- 市バス(100系統)「宮ノ前町」下車、徒歩10分
- 市バス(5系統)「南禅寺・永観堂前」下車、徒歩10分
- 市バス(203、204系統)「東天王町」下車、徒歩10分
100系統と5系統のバスは京都駅から出ているので、京都の交通網に詳しくない観光客でもアクセスしやすいです。
⇒参考)京都駅のバス乗り場はこちら
自動車
熊野若王子神社には駐車場がありますが、スペースは3台分しかありません。
近隣には複数の駐車場(Timesなど)があるため、車でのアクセスに不便はありません。
✔️京都市の道に詳しくない方が熊野若王子神社へ車で向かうことは個人的にはオススメしません。
場所によっては道幅が狭く車が通らないことや、一方通行が多いことなど、京都市の道路は独特だからです。
京都での運転経験が少ない方は電車またはバスで向かうことをオススメします。
アクセスについては以上です。
その他の京都の観光スポットやグルメは以下の記事に纏めています。
⇒参考)京都の観光記事まとめ
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