「妻の地元の高知へお盆の帰省がてら、グルメと市内のイベント(よさこい、花火)を楽しむ旅行記」です。
高知在住の妻の母や、妻から高知の情報を仕入れ、県外では殆ど知られていない絶品グルメと観光をしました。
地元の方しか知らない予約困難な高知料理屋や1965年開業の老舗のバーを巡ったり、大正市場で採れたてのカツオのタタキを食べるなど充実のグルメでした。
また、イタリアンを食べながらよさこいを見たり、高知市内で開催される豪華な花火を鑑賞するなど観光も楽しみました。
以下、具体的なスケジュールの概要。
- 1日目
- 三ノ宮から高知市へ高速バスで移動
- 高知市の屋台中華「松ちゃん」で晩御飯
- 2日目
- よさこいの本選を鑑賞
- 高知No.1のイタリアン「バール・バッフォーネ」で晩御飯しながらよさこいを鑑賞
- 3日目
- 4日目
- 高知の納涼花火大会を鑑賞
- 5日目
- 土佐市「カロト青果」で小夏を購入
- 久礼大正市場「山本鮮魚店」で昼食
- 須崎「道の駅かわうその里すさき」を観光
- 高知駅BTから大阪へ帰宅
今回の旅行は、よさこいを楽しみながらグルメを中心に楽しむ旅です。土佐市も観光しましたが基本的には高知市内をメインとしたグルメと観光です。
⇒参考記事)初めての高知訪問で行きたい観光地の記事
⇒参考動画)【旅行記】夏の高知で予約困難グルメとよさこいや納涼花火大会を楽しむ4泊5日
【旅行記】夏の高知で予約困難グルメとよさこいや納涼花火大会を楽しむ4泊5日
高知は2018年頃から観光地化が進み、市内では「高知駅の案内所とさてらす」、「オーテピア」や「道の駅とさのさと」など次々と新しい施設が建っています。
実際、繁華街の帯屋町や蓮池町で並ばずに入れたお店も予約なしでは入れなかったり、ひろめ市場で2時間席を探すときも増えてきました。
⇒参考記事)過去の高知旅行
今回の高知訪問は、よさこいの時期だったため特に混雑していました。よさこいの踊り子が1.4万人、観光客は100万人を超えていたそうです。
そんな混雑の中、観光客にはあまり知られていない、高知の地元の方に人気のグルメと観光地を快適に楽しんできました。
1日目(神戸から高知へ移動)
仕事あがりに高知へ向かいます。
18:26 三ノ宮のミント神戸から高速バス(発車オーライネットから予約)に乗り、高知のはりまや橋へ向かいます。
約4時間半の長旅になるため、高速バスは3列独立シート+トイレ付きと快適に過ごせる環境が必須。
今回のバスはダブルデッカーで、見晴らしの良い2階席の窓際を確保しました。
Wi-Fi、USB、フットレストなど快適に過ごすための機能面も充実。
今回は、座席スペースが広く、眺望も良い2階の最前列を確保し、高知へ向けて出発しました。
道中、高速バスは淡路SAと吉野川SAでそれぞれ約10分の休憩があります(SA=サービスエリア)。
ミント神戸を出発してから約20分で明石海峡大橋を渡ります。前方左手に目をやると淡路SAが見えてきました。
19:17 渋滞のため、出発から50分くらいで淡路SAへ到着。観覧車や大型の土産屋などがある大型のSAです。
休憩時間が短く(10分)、お手洗いを済ませて、飲み物を補充したら直ぐに出発です。
20:30 徳島県に入りました。高速道路の雰囲気がガラリと変わって、暗くなるのですぐ分かる。
板野ICで一旦、下道に降り藍住ICから高知を目指します。下道で信号に捕まったりするので、板野ICから藍住IC間は長く感じました(IC=インターチェンジ)。
21:12 吉野川SAにて10分間の休憩。四国全域のお土産が揃っており、土産屋としての使い勝手が良い。
22:52 定刻から10分遅れて「はりまや橋」へ到着。三ノ宮のサイゼリヤで少し食べてきましたが4時間半も経過すると流石に腹ペコ。
一方、明日の夜から連日飲みに行くので、軽めの夕食にしたい。腹ペコと軽めの夕食という矛盾の折衷案として屋台中華を選択。
帯屋町から徒歩3分ほど北のグリーンロードに屋台が並んでいるので向かうことにしました。
基本的には「屋台で安兵衛」で有名な焼き(揚げ?)餃子を看板メニューに掲げている屋台中華が並んでいますが、その中でも老舗の「松ちゃん」に入ります。
30年以上も続く高知県民に人気の屋台中華で、野球の王貞治氏や松坂氏も来店したことがあるそうです。
中は完全に昭和で個人的には大好きな雰囲気です。厨房では店主がせっせと餃子やラーメンを作っています。
看板メニューの餃子(700円)、醤油ラーメン(700円)、瓶ビール(600円)を注文。天井の支え方が斬新だなと思っていると、注文から5分くらいで注文した品が出てきました。
こんがり焼けた餃子と、明らかに美味そうな鶏ガラベースの醤油ラーメンです。
名物の餃子はパリッとした食感で、意外とあっさりでした。屋台で安兵衛よりも油少なめで焼き上げている感じがして好みでした。
醤油ラーメンは具材はネギ、もやし、チャーシューとシンプルながら、鶏ガラの出汁が効いていて最高に美味しかったです。
個人的には名物の餃子も美味いですが、醤油ラーメン推しです。私も妻も非常に満足な晩御飯(夜食)でした。
23:30 お腹いっぱいになりながら、とさでんで妻の実家へ向かおうとしていると営業終了していました。22時過ぎには営業終了するのを失念していました。
タクシーを探して中央公園近辺を歩いていると、よさこいの会場設営が行われていました。翌日から、全国約140チーム(1.4万人)が踊るビッグイベントです。
楽しみに思いながら妻の実家へ帰省して就寝しました。
✔️移動のポイント:高知市内で夕食するなら22:30くらいまで到着した方が良いです。市内の美味しい飲食店は23:00〜24:00でラストオーダーになるところが多いからです。
参考情報)23時以降も営業している帯屋町周辺のオススメ飲食店は以下。
2日目
よさこいの本選を鑑賞した後、高知No.1のイタリアン「バールバッフォーネ」で晩御飯を食べます。
特に今回のバールバッフォーネは楽しみ。店の前をよさこいが通るため、鑑賞しながらディナーできるからです。
15:30 よさこいを見るために、とさでんに乗って、はりまや橋へ移動。窓から街の様子を伺うと、雰囲気はよさこい一色でした。
よさこいは行進しながら踊るので、色んな車道が封鎖されて演舞場、競演場になります。電車から色んな競演場で踊っているチームが見られてテンション上がってきました。
笠を見ればすぐ分かるチーム「十人十彩」がとさでんの駅にいました。高知の病院が母体のチームです。
16:00 はりまや橋 に到着。よさこいがあるので、沢山の観光客が高知に訪れており、混み合っていました。
はりまや橋もよさこい関係の方で溢れています。いつもは偶に橋の上で写真を撮っておられる方が少しいるくらいです。
アーケード街に入ると、演舞場の旗が揚がっています。「梅ノ辻」「菜園場」「はりまや橋」などの競演場と、「帯屋町」「柳町」「旭演舞場」など計17カ所の競演場と演舞場があります。
✔競演場は審査が行われるのに対し、演舞場では審査が行われません。審査で入賞すると、後夜祭で踊る権利が得られます@中央公園競演場。
京町演舞場の様子。よさこいチームの演舞が始まる前ですが、かなりの人が集まっています。GWや年末など、よさこいの時期以外の長期休暇は、この10分の1くらいの人しかいません。
有名チームのTACYONがやってきました。確か東京の有名チーム「天空しなと屋しん」の方が立ち上げたチームだった記憶。
ちなみに、この派手なトラックは「地方車」といい、よさこいの踊り子を先導する役割を担っています。
トラックの上にはチーム関係者が乗っており、MCや演舞の合いの手を行います。チームの偉い人と仲良くなっていると上に乗せて貰えるという噂がある。。。
地方車の通過後、踊り子がやってきて楽しそうに踊っています。よさこいは「衣装」「音楽」「踊り」のルールが緩く、自由度が高いのが良いところ。
✔よさこいのルールは2つ。一つは鳴子を持って踊ること。もう一つは高知の民謡「よさこい節」のフレーズを音楽に入れ込むことだけです。
京町演舞場から前方の「中央公園競演場」へ移動中ですが、かなりの人が集まっています。大きな舞台があるので人気の競演場となっており、出店なども出店しています。
スゴい人集りで舞台前まで移動できなかったので、公園端からよさこいを鑑賞します。
舞台にスポンサーの看板がありますが、ANAやau、第一生命など大手企業も参加しており、よさこいの人気の高さがうかがえます。
舞台上で踊っているのを見ると、行進しながら踊っている場合と比べ、上手いチームとそうでないチームの差が良く分かります。
上手いチームはお金取れるくらい動きが揃っています。以下の旭食品のチームは流石に上手かったです。
一方、中央公園競演場は屋根がないので暑い。。。西陽で焼け焦げそうだったので、屋根がある競演場に行きたい。
妻の友人がサポートしているチームが菜園場競演場で踊っているとの話を聞いて向かうことに。
頭の花とピンクが特徴的なチーム「輪虹(リンク)」でした。入賞はできませんでしたが、初参加だったので次年度以降に期待です。
菜園場競演場の審査場です。審査場で踊りが評価され、入賞できるかどうかが決まります。
17:50 さて、晩御飯の時間が近づいてきました。菜園場競演場から柳町演舞場へと向かいます。
本日の晩御飯は、帰省時は必ず通うイタリアン「バール・バッフォーネ」です。
日本一のジェノベーゼと雑誌に記載されるくらいジェノベーゼが美味い。その他メニューの質も高く、個人的お気に入っているお店です。
お酒の種類も多く、いつも飲み過ぎてしまう。。。
本日の席は1年前から予約していました。店の前が柳町演舞場の一部となっており、よさこいのチームが店の前で踊るのを見ながら食事できるからです。
特等席で鑑賞できるため地元の方にはかなり人気の席で1年前からの予約が必要。
本日はコース料理です。いつもはアラカルトメインに注文していますが、よさこいの時は事前予約のコースメニューのみ。
コース料理のラインナップは以下です。
バールバッフォーネの料理は本当に美味しいので、期待を胸にまずはドリンクを注文します。
日光で身体が熱っていたので冷たいスパークリングとビールで乾杯します。暑い時期の冷たい飲み物はとても美味い!
お店から柳町演舞場のプログラムをいただきました。
よさこい競演は大賞 > 金賞> 銀賞 > 審査員特別賞 > 地区競演場連合会奨励賞の順に良い賞ですが、大賞、銀賞の常連チームもこの場で踊るようです。
プログラムを眺めていると、店の前に地方車が登場しました。
続けて、踊り子さんが演舞しながら前進。涼しい店の中で食事をしながら、よさこいを眺めるのはなんとも贅沢な時間です。
大賞または金賞の常連チーム「ほにや」。全国にファンも多く「ほにや」で踊りたい人が多数いるようです。
一方、ほにやで踊るためには書類+αの選考があり、参加費と衣装代で約6万円の費用がかかるそう。
+αの部分は、ほにやメンバーとの伝など地元の方が優先されるそう。
地元が高知の国会議員の中谷元氏もよさこいチーム「NPO うげうげ王国」に参加しておられました。
さて、料理も続々と出てきました。まずは4〜5種の前菜盛り合わせが到着。
牛肉のパテ、ブルスケッタ、ピクルスなど5種の前菜全てが美味い。相変わらずのバールバッフォーネクオリティ。
食事が進むので、ワインのボトルも注文。メインが土佐あかうしのローストだったので重めの赤ワインにしました。
当日お薦めのサラダ。ジューシーな鶏肉とサラダにサッパリとしたドレッシングがマッチしていて美味い。
水牛のフレッシュモッツァレラチーズとファームベジコのバジルをふんだんに使ったピッツァマルゲリータ。
薄めのカリッとした生地にもっちりとしたモッツァレラチーズ、後味が爽やかなバジル、酸味の効いたトマトの組み合わせが最高。
日本一美味しいジェノベーゼ。帰省の度に毎回食べていますが日本一美味しいです。ファームベジコバジル、パルメザン、ニンニク、松の実のペーストソースを使用。
これは外せない。
⇒参考記事)【高知グルメ】高知市で日本一美味しいジェノベーゼを食べるならバールバッフォーネ
嶺北産の土佐あかうしのローストも到着。丁寧に低温で火入れされた土佐あかうしがさっぱりしたソースとよく合う。
ソースを漬けず塩のみで食べても土佐あかうしの旨みがより感じられて美味い。
魚料理も到着。妻の母はお肉が苦手なので1年前の予約時にお店と交渉して肉料理を2人前に、魚料理を1人前に変更していただきました。
魚料理もさっぱりしており夏を感じられる味わいだったそう。
22:15 食事が終わると宴もたけなわ。柳町演舞場でのよさこいの行進も最高の盛り上がりを見せ、よさこい本番のフィナーレを飾ります。
受賞チームも発表され、大賞は前回のよさこい(コロナ前)で優勝した「とらっくよさこい」。
金賞と銀賞も常連チームです。4年ぶりのよさこいだったので地元チームに気合いが入ってるようでした。
明日は後夜祭。昼頃から全国のチームが演舞場、競演場で踊り始め、最後は中央公園競演場で受賞チームがエキシビジョンの演舞をします。
24:00 おやすみなさい。
3日目(ランチ、よさこい後夜祭、ディナー)
本日は高知で密かに人気が高まっているカレーを食べ、よさこいを見た後、3ヶ月前から予約しておいた地元民に人気の高知料理屋でディナーします。
11:00 お腹が減りすぎて起床。
妻の提案で、急に高知の食べログランキング1〜3位に食い込んできた南インド料理屋「錆と煤」でランチします。
まず予約について調べると、2017年の開店当初は完全予約制だったそうですが、我々の訪問時(2023年)には予約無しでも利用できるようになっていました。
一方、予約無しでも利用できるようになったため訪問のハードルが下がり、お店は常に満席状態とのこと。
暑い中、外で待ちたくないので結局、お店に電話して席を確保しました。
高知市の東(南国市)にあり、電車でのアクセスも悪い場所にあるので、妻の実家の車でお店へ向かいます。
お店はGoogleマップにナビを入れても、見過ごすほど分かりにくい場所でした。
お店の小さい看板が出ていますが、これは気づかん。。。道路からはアパートの青緑色が目印になると思います。
13:30 駐車場に車を停めて、お店を見ますが確かに「錆と煤」という店名通りの外観です。
ぱっと見では飲食店とは分からない。
個人的には、オシャレなお店よりも穴場感のある、ちょっと崩れたお店の方が好きです。ドキドキできて、このようなお店は大好物!
店内の様子は「エスニック」。錆と煤は南インド料理屋なので、お店のテーマにぴったりです。
ヴィレッジ〇〇〇ガードぽさがある。飾ってあるものに使用感があるが、店主がインドで使っていたのだろうか?
椅子タイプのテーブル席と床タイプのテーブルがありましたが、唯一空いていたのは床タイプ。こちらに座ります。
着席するとスタッフがメニュー表を持ってこられました。基本はカレー6種と、インドの惣菜、ご飯が乗ったプレートランチです。
デザートとして、インド式クレープ「ドーサ」が人気メニューのようです。
カレー「スペシャルプレート」とドーサ「ポディドーサ」を注文。
20分くらいでカレーが到着。本当に6種類ものカレーがあります。
インド系やネパール系のカレー屋に行ってもせいぜい2〜3種のカレーしか出てきた経験が無いので嬉しい。
カレーの種類は写真右から時計回りに、ヨーグルトスパイス入りカレー、酸味の効いたスープカレー、豆カレーと3種の日替わりカレーです。
本場インドのカレーで「全て美味い!」。適度に日本人向けにアレンジされていると思われますが、その匙加減が素晴らしい。
日本人の好みに合わせ過ぎると食べたことがある特徴なきカレーになるし、インド過ぎると多くの日本人にとっては「これはカレー?」となる。
今まで食べたカレーの中で一番好きです。
続いてドーサが到着。
バターで焼き上げたクレープにナッツを振りかけた逸品。チーズは入っていないのに、まるでチーズが入っているかのような香り。
これまた素晴らしい味わいでした。
15:00 適度にお腹が満たされて退店。高知市内へ戻り、よさこいの後夜祭を鑑賞後、地元民に人気の高知料理屋でディナーします。
道中、路面電車「とさでん」が走っていました。高知のこういう風景が好きです。
はりまや橋 まで戻ってきました。これから2時間くらいよさこいの後夜祭を見て、ディナーへ向かいます。
商店街は相変わらずの人の多さ。高知が舞台のNHKのドラマ「らんまん」の広告がありますね。
国内旅行先ランキング最下位の高知ですが、もっと人気が出てほしい。よさこい以外にも楽しいイベントや美味しい食事が沢山ありますよ。
よさこいの踊り子達が休憩しています。緯度的には福岡や大分くらい南なので、夏は暑いんですよね。
そんな中、衣装を着て踊っている方々はスゴい。私がよさこいに参加したら熱中症で倒れてると思います。
さて、中央公園の競演場へ。出店でビールを購入してから、よさこいを鑑賞します。
コロナ前は無料だった中央公園の鑑賞スペースが有料席(前売り券:2,500円)になっていました。。。
花火大会なども有料化が進んでいるが、地元民のイベントの場合、地元民割引を設定した方が良いと思う。
地元民が参加せず、県外の観光客向けに綺麗に整えられたイベントになってしまいそう。
追手筋にある、よさこい本部競演場にも足を延ばして見ましたが、こちらも有料化されていました(前売り券:2,000円)。
航空会社、飲料メーカーなど多くのスポンサーが付いているようです。
あまり時間が無いので有料席ではなく、追手筋の道路で鑑賞します。
後夜祭前日の夜には既に受賞チームが分かっているので、後夜祭のプログラムを見て多くの受賞チームが踊る競演場に行くのがオススメ。
今回は追手筋が、多くの受賞チームが踊る競演場。大賞のとらっくよさこい、金賞のほにや、十人十彩など入賞チームばかりが踊るようです。
銀賞を受賞したチーム「濱長」。お座敷遊びできる高知市内の料亭が母体です。日本舞踊の動きを習得しているメンバーが多く、艶やかな踊りが特徴。
金賞を受賞したチーム「ほにや」。オリジナルのTシャツやマグカップなどを製造・販売している会社が母体。ほにやのホームページを見ても分かるように、よさこいに力を入れており、大賞・金賞の常連チーム。
強豪のため、多くのスポンサーを獲得している。
踊りの精度が高く、お金を取れるレベルで動きが揃っている。
金賞を受賞したチーム「十人十彩」。高知の病院を母体として、揃った踊りをモットーに毎年プロのダンスチーム並みの精度で踊っています。
大賞を受賞したチーム「とらっくよさこい」。メインスポンサーは化粧品メーカーの「ちふれ」。
クラウドファンディング「Makuake」でスポンサー募集を行ったところ「ちふれ」が名乗り出てくれたらしい。
衣装に特徴がある。「音楽」「踊り」に加え「衣装」でもテーマを上手く表現している。
大体の受賞チームを見られたので、夜の中央公園での演舞鑑賞はスキップして晩御飯へ向かいます。
道中、ひろめ市場を通り抜けましたが人の数がスゴい。席を探す人で身動きしづらいくらい混んでいました。
本日の晩ご飯は高知料理屋「どんこ」でいただきます。非常に人気が高く、地元民でも予約が取れないことで有名。
そのため、3ヶ月前に予約しました。
18:00 お店に到着。はりまや橋と蓮池町の間にある好立地なお店ですが、入口が分かりにくい。。。
入口の奥は細い通路になっており、その先にお店がありました。京都のお店みたい。
店内は昔ながらの居酒屋といった雰囲気。小洒落た割烹料理屋だと緊張しますが、ここなら落ち着いて食事できそう。
掘り炬燵の座敷席に通されました。本当は鯖寿司が有名なお店なのですが、本日はメニューにありません。
台風の影響で鯖の入荷が無いのだそう。。。
しかし本日のメニューにカツオとメジカしん子(ソウダカツオの幼魚)の刺身がある。
他にも高知名物の土佐あかうし炙り、青さのり天ぷら、めひかり(焼)がある。これらは注文しよう。
通常メニューも色々ある。タラコ蓮根、うつぼ唐揚げ、原木椎茸も注文しました。
付きだしにどろめ(生のいわしの稚魚)が出てきました。朝採れで消費期限が当日の夕方という鮮度の落ちやすさなので、高知でしか食べられない。
ほのかな苦みとスルリとした喉ごしが本当に美味しい。余談ですが、どろめ漁のお祭りが香南市(高知)でGWに毎年開催されています。あの祭りはヤバい。
⇒参考記事)高知県赤岡の祭り「どろめ祭り」と「絵金祭り」に行ってきた!
メジカのしん子。消費期限が非常に短く釣り上げてから半日程度なので、ほぼ高知でしか食べられません。
さらに旬も短く、8~9月限定と食べることが困難であることから幻の魚と呼ばれています。
これは仏手柑(ぶしゅかん)と醤油、わさびでいただきます。
臭みが全くなく、さっぱりとした味わいで、もっちもちの食感。食べていると美味しくて幸せな気持ちになる刺身です。
続いて、カツオのたたき(塩)です。これはカツオとニンニク、ミョウガ、ネギ、わさびで頂きます。
藁の香りが仄かに残りながら、鮮度抜群のカツオの塩たたきで絶品です。高知で数々のカツオの塩たたきを食べてきましたが、これが一番美味しい。
さらに土佐あかうしの炙り。玉ねぎスライスとネギが大量に乗っていて土佐あかうしの炙りが見えないです。
これも絶品。土佐あかうしは赤身が美味しい肉で、コクとうまみがたっぷり詰まった味わい。
小ザシというきめ細やかなサシが入っており、コクとうまみに繋がっています。
タラコ蓮根。
からし蓮根の亜種かと思いましたが、これが意外と美味しかった。
うつぼの唐揚げ。地元民に親しまれている高知名物です。
外はカリッと、中はフワッとした食感で、適度に乗った脂と合わさって最高に美味しい。高知料理の中で特に好きな食べ物の一つです。
始めはビールを飲んでいましたが、そろそろ日本酒にも手を出したい。高知の地酒「亀泉」です。
全国的に有名な高知な地酒として、酔鯨、美丈夫などが挙げられますが、亀泉の純米吟醸の生酒は絶品。
高知の工業技術センターで開発されたCEL-24という酵母を使って醸造しています。
まろやかでフルーティーな味わいで、日本酒を飲んでいるとは思えない軽さ。お酒感が全く無いので女性にも大人気(このディナーは4人中3人が女性)。
ちなみにCEL-24を使って醸造した高知の日本酒として「桂月」もありますが、個人的には亀泉の方が好み。以下は桂月の酒蔵に訪問したときの記事。
⇒参考記事)【旅行記】高知の穴場な観光スポット・グルメ巡り4泊5日|高知市から車で日帰り往復観光
続けてメヒカリ(焼)です。
高知では一般的に食される魚で、ししゃもよりも脂が乗った味わい。脂が乗っていても小さい魚なので、くどさを感じません。完全に酒の肴。。。
美味しくてお代わりしてしまいました。
原木椎茸。こってりした口の中をさっぱりさせるおつまみ。
青さのりの天ぷら。これも高知名物ですが、一般的な高知の青さのりの天ぷらは衣が厚く、外はカリッと中はフワッとしています。
どんこの青さのりの天ぷらは衣が薄く、外も中もカリッとした食感で、お酒のお供として最高でした。
食も進み、日本酒(高知の地酒)も追加。文佳人は、土佐の酒蔵で、少量仕込み、無濾過、瓶燗火入れ後マイナス5度での貯蔵を徹底した銘酒。
仄かな酸味とドライな飲み応えが〆の一杯にマッチしていました。
このほかにも散々食べ飲みしましたが、お会計は4人で約3万円とリーズナブル。関西では絶対に食べられない刺身なども食べられた経験はプライスレスです。
よさこいの後夜祭の雰囲気に当てられて、2軒目へ向かいました。
21:35 運良く予約できた高知の老舗バー「フランソワ」です。
フランソワの店内。照明やテーブルなどが昭和感のあるレトロバーといった雰囲気。沢山のお客さんが入っており、我々が入店すると丁度満席になりました。
各々が好きなお酒を頼んで、二次会開始。作るのがめんどくさいカクテルも嫌な顔をせずサクサク作ってくれました。
この狭い瓶にどうやって実を入れたのだろう?マスネポワールウィリアムスというブランデーらしい。
確か、果実が小さい内に瓶をかぶせ瓶の中で成長させてから瓶ごと収穫すると仰っていたが飲んだくれて記憶が怪しい。。。
トロピカルなドリンクを飲みたくて、マイタイも頼んでみましたが、快く引き受けてくれました。レモンの皮を結んであるのがオシャレ。
4人で散々飲んで、お会計は1.4万円くらいでした。多分、1杯あたり千円くらいしか、かかっていない。。。雰囲気が良くて、コスパも最高のバーでした。
1:00 更に〆のラーメンを食べに、屋台通りへ向かいます。初日は「松ちゃん」へ訪問したので、本日は別の屋台「じゅんちゃん」で食事します。
松ちゃんと同じく鶏ガラベースの醤油ラーメンでした。
大量にお酒を飲んでいたので、味覚が怪しいですが「松ちゃん」と比べると、甘めで濃い目の味付け。
個人的には「松ちゃん」の方が好み。
2:00 散々遊んで、飲みました。。。おやすみなさい。
4日目(花火大会)
本日は昨日のどんちゃん騒ぎのダメージが残って昼過ぎに起床。。。
19:00 丸亀うどんで昼ごはんを食べて、夕方から「高知市納涼花火大会」を鑑賞します。
例年は、よさこい祭り開催日の前日に行われる花火大会ですが、今年は台風の影響でよさこい後夜祭の翌日に開催されました。
花火の鑑賞場所は県庁の南にある鏡川です。下の写真の奥に見えている辺りです。
20:00 河川敷へ向かう途中、大きな花火が沢山上がっていました。正直小さな花火大会かと思っていましたが、4,000発もの花火が上がる大きな花火大会とのこと。
鏡川の橋に近づくと花火鑑賞するために人が集まっていました。屋台も出店しており賑やかな雰囲気です。
鏡川の橋の上から花火を鑑賞しようかと思いましたが、かなり混み合ってます。
鏡川の河川敷にある駐車場が花火大会の時だけ、有料スペースに変わっており利用しました。お値段は500円。安心の高知価格です。
一方、値段が安いので有料スペースにも沢山の観客がいました。それでも意外とスペースが空いているので、良さげな場所を確保します。
有料スペースにもたくさんの屋台が出店しており、たこ焼きや焼きそばなど良い匂いを漂わせていましたが、生憎とお腹が減っておらず購入は見送り。
空を見上げると大きな花火が次々と打ち上がっていました。20:00〜21:00までの1時間が花火大会の模様。
後半、花火の中で一番好きな「しだれ柳」が次々と上がりました。
花火大会を見ると、夏の終わりを感じます。
名残惜しいですが、花火はまた来年。
よさこいもエネルギッシュで活力を得られ、高知の旬の食材を使った食事も美味しい。
やっぱり高知の夏がうんと好きです。
21:00 スーパーまるなかで値引き後の惣菜を買い込んで、妻の実家で酒盛りしました。
おやすみなさい。
5日目(土佐市観光、帰宅)
本日は美味い魚が食べられる土佐市の穴場市場「久礼大正町市場」で新鮮なカツオを使ったランチを食べた後、関西へ帰ります。
11:00 帰り支度を済ませ、久礼大正町市場へ向かいます。高知市内から久礼大正市場まで車で約50分。
高知ICから途中の須崎東ICまでは無料区間(2023年時点)ですが、のんびり行こうということで下道を選択しました。
道中に青果店「カロト青果」があったので立ち寄ります。
11:42 高知の季節限定の柑橘「小夏」が販売されていたのでゲット。敢えて甘皮を残して、若干の苦味とともに食べると美味いです。
その他、糖度が高い高知のブランドスイカ「甘湧」や、高知名産の生姜が販売されていました。
ひろめ市場など町中で高知名産品を買うと高いです。高知市から少し離れた場所に遊びに行く場合は現地で購入するのがオススメ。
11:25 カロト青果を出発し、約30分で久礼大正町市場に到着。
無料の駐車場へ車を停めます。
まずは市場のパンフレットを見て全体像を把握します。T字の構造になっており、お土産屋が並ぶエリアと、魚が並ぶ市場に分かれている。
市場では魚屋が採れたての魚介を販売するだけではなく、調理して客に提供しています。
新鮮な魚を食べられる魚屋は、特に「田中鮮魚店」と「山本鮮魚店」が有名。
田中鮮魚店は店先で販売している魚介を自分で選んで、お店で調理してもらった後、店内の飲食スペースでいただくスタイル。
大変人気で90分待ちとの案内が、、、
流石に90分は待てないので山本鮮魚店でランチすることにしました。
山本鮮魚店はメニューの中から料理を選ぶスタイルで、魚を選んで調理してもらうことはできません。
✔️持ち帰りやクール便や冷凍便での地方発送は可能。
一方、カツオのたたきに関しては非常に拘りが強いお店。
藁焼きに使用する藁は地元農家と契約し、藁の香りを引き出すために藁の収穫や乾燥を自ら行っている。藁100%で焼くカツオは地元の一本釣りの新鮮なカツオ。
元々、新鮮なカツオを食べることが目的だったのでむしろ山本鮮魚店がベストチョイス。
予約シートに記名して、市場を観光しながら30分ほど待っていると店先で名前を呼ばれました。
店前を陣取っている猫ちゃんに挨拶してから店内に入ります。
清潔感のある店内で、テーブル席とカウンター席があります。どんぶり中心のメニューのため、一人でもカウンター席に座って食事しやすいです。
かつおの食べ比べ丼か、かつおの塩タタキ丼かで悩みます。店頭の看板に本日はかつおの食べ比べ丼がオススメと書いてあったので「かつおの食べ比べ丼」を注文。
ただ、タレではなく塩で頂きたかったので、塩に変更してもらいました。
店内を眺めていると、かつおの食べ比べ丼が到着。美味そう。。。
かつおは腐りやすいので、臭いで鮮度がすぐ分かります。これは採れたてで全く臭みが無く、刺身も塩タタキも格別に美味い。
妻と妻の母はかつおの塩タタキ丼を注文。刺身よりもパンチのある味を求めるなら断然こちらがオススメ。
これだけ鮮度の良いかつおは、このあたり(須崎近辺)でしか食べられないと思います。
ちなみに市場はアーケード街になっており、雨風の影響を受けないようになっています。高知で雨の日でも楽しめる観光地として貴重な場所です。
是非、訪れてご賞味ください。かつおに対する認識が覆ること間違いなしです。
✔️余談ですが、市場の名称に「大正」と付いているのは、大正天皇が当時大火事の災害にあった、この町に復興資金を援助したからです。
そろそろ関西に帰宅する準備をせねばなりません。久礼大正町市場を出発する前に、くれ天を購入します。
鮮度が良い魚が採れる、久礼の名物で宇和島のじゃこ天のような味わいの「くれ天」。
人数分を購入して食べましたが美味い!
久礼大正町市場を出発して、須崎ICから無料の高速に乗り、高知市内へ戻ります。
須崎ICに乗る前に「道の駅かわうその里すさき」を観光。
お土産もたくさん並び非常に人気の道の駅ですが、人気の理由があります。
なんと「かつおたたきの藁焼き」を実演しており、できたてを600円(約8枚入)で、その場で食べられるというサービスを行っているからです。
藁の良い香りがして食べたくなりましたが、さっき食べたばかりなので我慢。次回訪問時にいただくことにします。
また、お土産用のかつおのたたきも販売されています。価格が高く、鮮度は焼きたてに劣りますが両親や友人などへのプレゼントには良いと思います。
高知市に到着。帰り支度をして関西へ帰宅しました。
まとめ
楽しすぎてあっという間の4泊5日でした。
やっぱり高知は良いですね。食事は美味しいし、何より昭和っぽい明るさが楽しいです。
最近は観光地化が進み、2017年頃に比べると昭和レトロ感が薄くなってきましたが、それでも懐かしさを感じる場所がまだまだ残っています。
個人的にはアクセスが悪くても訪れる価値がある場所だと思います。
本場で食べるカツオのタタキ(塩、ニンニク、わさび)、のれそれ、どろめなどの食事は最高ですよ。
また、夏場は仁淀川での川遊びやよさこい、花火大会などのイベントが多く高知が輝く季節です。
以下は高知県内のアクセス情報です。高知市内、須崎や四万十方面以外に移動するなら車必須です。
アクセス
高知駅から、主な観光地へアクセスする方法は主に3つ(バス、電車、レンタカー)です。
電車とバスの移動時間と車の移動時間を比較すると、高知は東西の電車網が弱いことが分かります(移動に時間がかかる)。
南(四万十方面)は宿毛駅まで電車が延びていますが、西(仁淀川方面)は伊野駅、東(室戸方面)は奈半利駅までしか延びていません。
終点からはバスに乗り継ぐ必要がありますが、本数が少なく大変不便。。。
高知駅から仁淀川や室戸に行く場合は実質的にレンタカーが必須です。
レンタカーは公式よりもレンタカー予約サイトから借りた方が安い場合が多いです。特に「じゃらんレンタカー」は割引率の高いクーポンがあれば、かなり安くなります。
割引率が高いクーポンが無い場合でも、公式から借りるよりは安い場合が多いです。
✔️念のため、トヨタレンタカーなど公式も見て価格比較した方が良いです。たまにキャンペーンで安くなっている場合があります。
⇒参考)レンタカーは「じゃらんレンタカー」が激安!予約や使い方を紹介
以上が「【旅行記】夏の高知で予約困難グルメとよさこいや納涼花火大会を楽しむ4泊5日」でした。
以下は、宿泊費を削減する方法の詳細(記事)。
⇒参考記事)宿泊料金を安くする手段:年収が高くなくても、高級ホテルに安く宿泊する方法!
⇒参考記事)クーポンとポイントで宿泊費用が安くなる宿泊予約サイト【ランキング】
高知のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)高知の観光記事まとめ
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