この記事では「ちょっとディープな新潟」を紹介します。
新潟は米や大豆など和食に欠かせない食料品や、穀類を使った調味料が美味い。

米、醤油、餅、味噌、おかきなど保存が効くものが多く、大阪から定期的に買い出しへ行っています。

現地でしか購入できないものもあり、新潟以外で購入するよりも安価です。
また、地元でしか出回らない佐渡産の海鮮などグルメの観点でも日本屈指の県です。地元民しか知らない居酒屋では絶品の食事が並ぶ。

さらには、何日でも居たくなる最高の泉質を誇る月岡温泉もあり、日本人にとってある意味「聖地」とも言える場所です。

今回は新潟の逸品、地元民オススメの穴場グルメ、最高の温泉をお届けします。
→参考動画)新潟旅行を動画で纏めました
1日目(新潟の逸品と穴場グルメ)
初日は新潟市内で買物とグルメする予定。
買物は新潟の名産品が集まるピア万代、グルメは佐渡の海鮮を扱う寿司屋と古町にあるミシュランプレートに掲載の居酒屋を訪問します。
まずは伊丹空港から新潟空港へ移動します。
約50分のフライト時間と非常に短い割に、進行方向に向かって左側の座席からは方アルプスの絶景も拝める良い航路。

新潟空港から市内へはレンタカーかバスでの移動が主流。今回の訪問は冬季だったため、バスで市内へ向かいました。

空港から新潟市内(新潟駅)までの運賃は大人470円、直通バスの場合所要時間は25分です。

*2種類のバス(路線バスと新潟駅⇔新潟空港の直通バス)があり、直通バスの方が10分くらい早く到着します(新潟空港⇔新潟駅のバスダイヤ)。

*新潟空港から新潟駅までタクシーを利用する場合は約15分で着きますが約3千円かかります。
新潟駅に到着。
駅は建物として2024年4月25日に完成したばかり。

北陸圏内を結ぶ3つの在来線と、東京と新潟を結ぶ上越新幹線があり、約170もの店舗が入っている超大型の駅です。
2027年には周辺の広場(万代広場)の工事まで完了して全面開業となる予定。
総工費約1,500億円もかけているだけあって新潟県の本気を感じました。大阪駅の総工費が約2,000億円なので規模の大きさが伺えると思います。
新潟駅の散策をしたくなりましたが、ピア万代で昼食と買物の予定がある。
一旦、荷物を置きに本日宿泊の宿(ART HOTEL)へ向かいます。ビジネスホテルですが駅直結とアクセスが良いので選びました。

荷物を預けてピア万代へ向かいます。
ピア万代
行き方はバスか徒歩ですが、新潟駅から向かう場合は時間的にどちらも大して変わらない。
バスなら約10分、徒歩なら約15分です。バスで行こうとしましたが新潟駅はバス停がややこしい。
18ものバス停があり、それぞれのバス停に行先が異なる複数の系統のバスが来ます。

案内図が分からなかったので徒歩でピア万代へ向かうことにしました。
高さ140mの朱鷺メッセを目印に歩いていると直ぐに到着。

ピア万代は漁協直営の鮮魚店、地野菜や米を販売する店、米・味噌・酒・お土産を販売する総合ショップ、海鮮料理を提供する飲食店など様々な店舗がある複合施設です。

特に佐渡弁慶という佐渡産の魚介と新潟県産のコシヒカリを使用する回転寿司屋が人気。

最低でも1時間は待たなくてはなりませんが、佐渡弁慶には整理券システムがある。
自動発券機で整理券を発行すると待ち順の番号と、待ち時間の目安が表示されます。
この間にピア万代でカフェや買物を済ませると効率が良い。
16もの物産店や飲食店、カフェなどが軒を構えているため待ち時間で全て回るのは難しいと思います。
待ち時間の長さによりますが、今回は約1時間の待ちだったので、ピカリ産直市場お冨さんにて自宅用の食料品と土産を購入します。
新潟県の野菜・果物・お米・農産物加工品、調味料などが集まり、新潟の名物なら大抵は何でも揃う店舗です。

新潟は「米」と「豆」の生産が盛んであり、それぞれの加工品はとても美味しいです。
特に、新潟県外では手に入りにくいコシイブキという品種の米や、添加物無しの味噌、醤油などは非常に質が高いです。



その他「われせん」など工場出荷時に割れがある煎餅などB級品が安価に販売されており、近しい関係の友人や親族の土産や自宅消費用として重宝します。

購入する物を決めたので、佐渡弁慶に戻ります。

何度か訪問していますが、ここに来たら食べるべきは佐渡産の海鮮。
メバル、カワハギ、寒ブリ、いしもち、ノドグロなど佐渡産のネタを注文。

回転寿司なので、流れている物を取ることもできますが、カウンター越しに寿司職人に握ってもらうことも可能。
冬場だったのでネタに脂が乗っています。大ぶりにネタがカットされた寿司は回転寿司とは思えないほどの質の高さ。

安価なカワハギなどのネタは220円、ノドグロなどの高価なネタでも770円と良心的な価格設定です。


二人でたらふく食べても6千円もしませんでした。東京や大阪などの都市部で食べたら1.5〜2万円はすると思うので、コスパが良いです。
食後に、決めておいた物を購入して一旦ホテルへ戻ります。
ホテルにチェックインして、晩御飯の場所への行き方や翌日のスケジュール確認、仕事などを片付けていると夜になりました。

これから江戸時代から花街として発展してきた繁華街「古町」へバスで向かいます。
古くから新潟県民に親しまれている場所であり、観光客というよりも地元の方が通う場所です。
新潟駅には20近くのバス停がありますが、古町行きは6番のバス停から出ています。

バスはSUICAやICOCAなどの交通系ICに対応しており、現金無しでも乗車可能です(運賃は大人260円/人)。

新潟駅から北西に約2kmの距離で萬代橋を渡ると古町に到着です。
古町
古町には古町通りと呼ばれる1〜9番町まで続くアーケードの大きな商店街があり、へぎそば、寿司・海鮮、タレカツ丼、新潟地酒などを提供する飲食店が並んでいます。

今回は古町のさらに小道にあるディープなお店「酒肴屋 いっこう」でディナーします。

古町から少し北に上がった西堀通にあり、主に地元のグルメな方が利用しています。
新潟の入手困難なお酒や旬の食材を使用した居酒屋であり、料理のレベルも非常に高いと評判。
一時は某グルメアプリの百名店として登録されていましたが、地元の方に利用してほしいとの想いから登録を削除してもらったそうです。
客席は個室とカウンターがありますが、今回は2名での訪問だったためカウンター席に案内されました。

落ち着いた雰囲気の店内で、キッチン担当の店主とホール担当の奥様が忙しく仕事をしておられるのがカウンター越しに見えます。
メニューは地物の海鮮を使った刺身や村上牛のステーキなど新潟県産の素材にこだわった料理の他、あぶらげ納豆や、くじらの味噌漬けなど独自の料理も豊富です。

一見すると価格は高く見えますが、一品一品の量が多いため実はコスパが良いです。

注文前に2品出てきましたが、両方とも付きだしです(すでに量が多い)。

お刺身盛りです(1人前:恐らく2,500円)。つやつやした表面から鮮度の高さをうかがえます。

半透明のイカはねっとりした食感で甘みが強い。

しめ鯖の味付けも、ほどよく大変美味でした。

あん肝旨煮(1,320円)。がっつりボリュームがあって驚きました。普通、この半分くらいの量で同じくらいの値段します。

日本酒は「村祐(亀口取り)」。1948年創業の新潟の酒造で、目の届く範囲(新潟県内の特約店)にしか販売してない。フルーティでまるでワインのような日本酒。

看板メニューの牡蠣の茶碗蒸し 青のり餡かけ。茶碗蒸しの上に、牡蠣の旨味をたっぷりと含んだ出汁の青のり餡がかかっています。

崩して食べると、また違う食感が楽しめて2度おいしい。

あぶらげ納豆(770円)。新潟名物どうしを組み合わせた料理であり、健康的な料理だが、素材の旨味が強くて美味い。

佐渡産の日本酒「雅楽代」を発見。2019年に天領酒造がリリースしたブランドです。

限定流通のため、新潟県外だとオンラインでも手に入りにくい。淡麗な飲み口であり、個人的にはこっちの方が好き。
合鴨の和風ステーキ(2,200円)。焼き加減が完璧で香ばしくジューシーであり、甘辛ソースにワサビを絡めて食べると最高。

最後に新潟らしい鶴齢を飲んでごちそうさま。

もっと色々、食べたかったですが、一品一品のボリュームが多い(満足)。
店主から新潟の美味い店や美味いお菓子などを伺いました。例えば、お菓子ならガトウ専科の夏花火パイ、岩塚製菓の黄金の種とかが美味いらしい。

夏花火パイはオンラインストアでも売切になって転売されている模様。。。
古町通りへ出るまでに裏通りを歩きましたが、隠れ家的な飲み屋の雰囲気があって良い感じです。

古町のバス停に到着。バスは深夜まで運行していますが、敢えてタクシーでホテルへ戻ります。


距離的にタクシーで新潟駅まで戻っても大した料金にならないだろうという判断からです。結果、古町から新潟駅まで930円で戻れました。

2人だったため、バスで戻るよりも割高ですが、4人いたらバスよりもタクシーの方が安くなる計算です。
CoCoLo新潟駅
満腹でしたが、駅ナカ(CoCoLo新潟)でラーメンの匂いに誘われる。燕三条の職人向けのガツンとしたラーメンを食べたいと思います。

基本的に新潟県のラーメンは、関西系に比べてあっさりしたものが多いですが、燕三条系のラーメンは海苔と背脂が入ったこってり系の醤油ラーメン。


ちぢれ麺がスープとよく絡んで美味く、完食してしまいました。。。

今度は金物を買うのと温泉入りに燕三条へ行ってみたいです。

2日目(最高の温泉:月岡温泉)
今日は新潟駅から月岡温泉へ向かいます。

全国屈指の硫黄の含有量を特徴とするエメラルドグリーンの温泉であり、大正4年に開湯してから「もっと美人になれる温泉」として地元民に人気。
弱アルカリ性なので角質落としに良く、入浴後に踵を角質落としで擦るとめっちゃ柔らかくなるらしい。
月岡温泉は、新潟駅からJR白新線に乗車し、約20分進んだところにある豊栄駅が最寄り駅です(徒歩前提なら月岡駅が最寄り)。

豊栄駅からバスに乗車し、約20分で月岡温泉に到着します。

バスに乗車しますが、1日5便しかないので乗り過ごすと大変なことになります(始発は10:15)。
運賃は現金のみ対応(おとな300円、こども150円)。

新潟駅から少し離れると一面が銀世界。車窓の景色は美しい田畑が続きノスタルジックな気分になります。

月岡温泉は、石油掘削中の井戸から50℃のお湯が湧き出したのがきっかけ。硫黄成分を多く含む珍しいお湯だったため石油掘削を諦め、共同浴場を立てて湯治場にしたのが始まりです。
含硫黄-ナトリウム-塩化物泉という温泉で、肌がつるつるになり、発汗作用があることから「美人の湯」として親しまれています。
新潟市に近いことから新潟の奥座敷として賑わいを見せています。
月岡温泉
月岡温泉に到着。

大正時代からある温泉だけあって、レトロな雰囲気。
無料で利用可能な大きな足湯や、新潟の地酒専門店、飲用可能な源泉など、大人が楽しめる観光スポットがたくさんあります。
1956年創業のおまんじゅう屋です。

最近は昔ながらの製法で作られた饅頭が減ってきていますが、ここでは懐かしの饅頭が食べられます。

持ち帰りはもちろん、蒸したての饅頭をその場で頂くこともできます。

新潟の地酒を試飲したり、購入したりできるお店もあります。

新潟限定販売の日本酒などもあるため、お土産にはもぴったり。

こちらの日本酒(秀松 山吹)を試飲。醸造アルコールを含まず、国産米と米麴のみを使用しています。

香り高く、しっかりした味わいの日本酒です。

”しぼりたて”というキーワードに惹かれた。「酒とは辛いもの」という信念のある酒蔵の日本酒です。

冬季限定のしぼりたて日本酒は香り高くフレッシュな味わい。
ちょうどよいところに飲用可能な源泉があります。

無料ですが、問題は日本一まずいと自称しているところ。

源泉に近づく前から、かなり濃厚な硫黄の香りが立ち込めています。蛇口は硫化しているし、壁面には硫黄が析出しています。
ご丁寧に飲用のカップまでおいてありました。

飲んで良い量の150mlまで飲むつもりですが、まずは味見…うえっ…

液状化した温泉卵みたいな味で、後から苦みが追ってきます。
誰でも無料で使える100%源泉かけ流しの足湯へ行きます。湯足美という名称で、トイレや女性用の更衣室まで備わっています。

硫黄の匂いが立ち込めており、エメラルドグリーンのお湯。入浴剤のような色ですが、正真正銘の源泉かけ流しです。

足湯は休憩所の位置づけですが、匂いも温度も丁度良くて長居したくなる。冬場に来たら炬燵みたいな感覚で抜け出せなくなります。

お湯が良すぎたので日帰り温泉にも入ります。いくつかの旅館が日帰り温泉を提供しており、そのうちの一つ「曙」にお邪魔します。

純和風の趣を持つ温泉宿で、源泉100%の大浴場があります。

2020年には源泉露天風呂付の客室も新設されましたが、今回は日帰り温泉を利用します。大浴場は内湯と露天風呂、サウナがあります。


さて、そろそろ帰宅の時間。15:05月岡温泉発のシャトルバスに乗って、豊栄駅、新潟駅経由で新潟空港へ。飛行機に乗って大阪へ戻りました。
まとめ
これまで何度か新潟県に遊びに来ていますが、良い所です。米処だけあって米や日本酒などの米の加工品が美味い。
そして綺麗な海で獲れる新鮮な魚も豊富と食事全般が日本人にとって最高の環境です。今回訪れた月岡温泉以外にも弥彦温泉や岩室温泉、瀬波温泉など10以上もの温泉地もあります。
昔はアクセスしにくかったですが、今は上越新幹線や飛行機で、全国から1~2時間で来れます。
ぜひ、訪問してみてください。
参考)宿泊費の下げ方
今回、ART HOTELに宿泊しました。
定価は公式と宿泊予約サイトの料金を比較しても同額だったので、ポイントの即時利用で安くなる宿泊予約サイトから予約しました。

5%のポイントを使用して、貯まっていたポイントで残額を処理しました。

宿泊予約サイトは公式の宿から10〜15%程度の予約手数料を取っているので、その一部を予約者にポイントなどで還元することがあります。
そうすると公式で予約するよりも安くなる場合があります。
上記のような、宿泊料金の割引方法は以下の記事に纏めています。
また、何処から予約するのが最安値になるのかは、クーポンやポイントバックの有無によって変わります。
例えば、
などの可能性も考えられます。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
主要な宿泊予約サイトごとに、得意とする価格帯や割引有無などの観点で纏めた記事は以下。
⇒参考記事)クーポンとポイントで宿泊費用が安くなる宿泊予約サイト【ランキング】
⇒参考生地)新潟の観光記事まとめ
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