「愛媛県で絶景と温泉、歴史的な町並みを楽しみながら、絶品のグルメを楽しむ2泊3日の旅行記」です。
6月の土曜日~月曜日に大阪から松山空港へ飛行機で移動し、松山駅で高知在住の妻の母と合流。
レンタカーを借りて、妻の母や地元の方に教えて貰った愛媛のディープな観光地とグルメを楽しみながら2泊3日を過ごしました。
以下スケジュールの概要。
- 1日目
- 大阪から松山空港へ飛行機で移動
- レンタカーでしまなみ海道へ(ランチ「Austro」、観光「亀老山展望公園」)
- 今治タオル本社「テクスポート今治」を観光
- 宿泊先の道後温泉にある老舗旅館「大和屋別荘」へチェックイン
- 大街道の穴場な海鮮居酒屋「さかな工房 丸万」でディナー
- 2日目
- 道後温泉を観光した後、内子町方面へ移動
- 道中、道の駅「ふたみシーサイド公園」と映えるスポット「下灘駅」を観光
- 「八幡浜」へ移動し、名物「絶品のじゃこ天」を購入
- 宿泊先の内子町にある一棟貸しの古民家「久」へチェックイン
- 内子町のドイツ料理レストラン「ツム・シュバルツェン・カイラー」でディナー
- 3日目
- 内子町を観光後、松山市内でお土産を購入
- 松山空港から大阪へ帰宅
今回の旅行は2泊3日で愛媛県をぐるっと観光するのに適したルートでした。
愛媛をざっくり観光する場合にオススメ。
宿は道後温泉と内子町で、それぞれ旅館と一棟貸しの古民家に宿泊しました。
⇒参考動画)初夏の愛媛でしまなみ海道、道後温泉、内子町などをレンタカーで巡りながら穴場グルメを楽しむ2泊3日
【旅行記】初夏の愛媛でしまなみ海道、道後温泉、内子町などをレンタカーで巡りながら穴場グルメを楽しむ2泊3日
愛媛は四国最大の人口を誇る県であり、しまなみ海道、道後温泉、宇和島など有名な観光地や瀬戸内海の海の幸も豊富です。
一方、観光客数は、都道府県の中で全国で下から7番目(2019年:約2,000万人)と少なく、観光地やグルメ情報も少なかったです(日本の観光統計データ)。
最近は、下灘駅やしまなみ海道などがオシャレとSNS上で取り上げられ、愛媛観光が注目を浴びるようになってきました。
その結果、例えば下灘駅の近くにはオシャレな道の駅(ふたみシーサイド公園)が建設、道後温泉ではカラフルなアートフェスティバルが開催されたりと、かなり観光に力を入れています。
今回は、道後温泉と内子町と宿泊先として、しまなみ海道、今治、下灘駅、八幡浜などの観光地を巡りました。
1日目(松山〜しまなみ海道〜道後温泉)
初日は伊丹空港から松山空港へと移動し、しまなみ海道、今治、道後温泉をレンタカーで移動しました。
7:40 新大阪からリムジンバスに乗車し、伊丹空港へ向かいます。
9:20 松山空港行きの飛行機(ANA)に搭乗しました。瀬戸内海がフライトコースとなっており、淡路島や小豆島、しまなみ海道が綺麗に見える窓際に席を取るのがオススメ。
✔️飛行機は「ANAにキュン!」の「トクたびマイル」キャンペーンを使い、2900マイル(片道)/人で予約。
松山
10:10 松山空港に到着。
到着ゲートを出ると、柑橘類とじゃこ天のPRがすごい。
到着ゲート右奥に進むとレンタカーショップの空港営業所が並んでいます。
予約したスカイレンタカーの営業所は無かったため、電話をすると5分で迎えに来てくれるとのこと。
レンタカーの営業所の近くの出口から送迎車に乗って営業所へ。
手続きと動画撮影により手早く車の傷チェックを行い、一旦、松山駅へ向かいます。
11:30 松山駅で妻の母をピックアップし、ランチと観光を目的にしまなみ街道方面へ。
13:00 松山駅から海沿いに車を走らせていると、瀬戸内は工業地帯であることを思い出しました。
小学生の時に習った「瀬戸内工業地域」です。石油化学の工場や船の荷積みに使うクレーンなどが見えました。
1時間ほど車を走らせると、目的のイタリアンレストラン「Austro」に到着。
かなり前からの予約が必須と某グルメ予約サイトの口コミに書いてありましたが、運良く当日予約できました。
坂を下ってレストランへ向かう途中、妻と妻の母が写真を撮っていました。
何事と思って見てみると、草むらの中にトトロの置物がありました。周辺の雰囲気と合っていてオシャレ。
さらに坂を下っていくと、林の中に佇む黒い一軒家が見えてきました。
看板にAustroと書いてあり、この建物がレストランであると認識。
山の中にあるため立地は良く無いですが「ミシュランガイド 広島・愛媛 2018 特別版」にも掲載されるほど実力のあるレストランです。
入店すると、4人掛けのテーブル席へ案内されました。
注文待ちの間、周囲を見渡すと高い天井と白い壁、大きな窓ガラスがある開放感のある店内です。
客席とキッチンの間も開放されており、中の様子が伺えます。店主が大きなピザ窯でピザをせっせと焼いていました。
注文を取りに来られたので、人数分(3名分)のランチセットを注文します。
前菜の盛り合わせ、フォカッチャ、メイン、ドルチェ、飲み物がセットになっています。
メインはパスタかピザを選択、ドルチェは日替わりメニューから選択するルールです。
ランチは内容が充実している割に1,700円と、かなりリーズナブル。ピザが人気なようなので、メインはピザを2つ、パスタを1つを選択しました。
メインのピザは定番の「マルゲリータ」と「サルシッチャ・エ・リモーネ」です。
後者は自家製のソーセージとレモンのクリームソースピザです。
パスタは「小海老とズッキーニのトマトクリームソース リングイネ」です。
それぞれをシェアしながら頂きましたが、やはりピザ釜から出てきたばかりのピザが別格に美味い。
食後のスイーツもイタリアのドルチェ並みに美味しかったです。
完食してからの感想ですが、最高に美味しい上にコスパが良すぎます。このレベルのランチを東京や大阪で食べる場合、もっと高額になると思います。
個人的な感覚では東京なら5千円、大阪なら4千円くらいです。大変満足してAustroを後にします。
しまなみ海道
14:50 これから、しまなみ海道を観光します。愛媛側の亀老山展望公園から広島側へ向かって、しまなみ海道を一望するのが目的。
今治北から大島南まで、約20分間だけしまなみ海道を運転します。
橋の上から見渡すしまなみは絶景としか言えません。
自転車や原付でしまなみを移動している方は、ゆっくりと景色を眺めていましたが、車で移動の場合はそれをできないのが残念。
今度、レンタサイクルで広島から愛媛まで縦走する企画を立てよう。
✔️しまなみ海道は高速料金が非常に高い。一般車でも今治北から大島南までの短距離(約20km)でも現金払いだと1,780円と高額。約半額になるETCは必須。
大島南にて高速道路を降りて、亀老山展望公園へ向かいます。展望台への狭い道をGoogle map任せで登っていきます。
道中、離合できないような場所もありましたが運良く対向車が現れず、無事に展望公園へ到着。
15:20 無料の駐車場に駐車して、展望デッキの案内板に従って歩いていきます。目の前に近代美術館のような建物を発見。亀老山展望デッキです(無料)。
建築家は「隈研吾」。木材をふんだんに使った建築が有名で、入口こそコンクリートでしたが、展望デッキの床には木材が使われていました。
ちなみに愛媛県は著名な建築家との関わりが多いです。
予土線を存続させるアドバイザーとして愛媛に深く関わっている上述の「隈研吾」氏の他、夏目漱石など文人が多い愛媛県が好きな「安藤忠雄」氏などです。
東京五輪の新国立競技場にも関わりがあった安藤忠雄氏ですが、愛媛の高級宿(瀬戸内リトリート青凪)は安藤忠雄氏が設計・建築しています。
⇒過去記事)愛媛の映えるホテル(瀬戸内リトリート青凪)に宿泊
本題に戻りますが、展望デッキからの景色は遮るものが無く、綺麗にしまなみ海道を見渡せる絶景スポットでした。
伯方の塩で有名な伯方島、大三島、観光スポットが多い生口島などがしっかりと視認できます。
島の名前が分からない場合は、島名を書いた案内板が地面に設置されていますが、方角は間違っているので注意が必要。
30分程度景色を堪能しましたが日差しが強く、これ以上の滞在は難しいと判断。日傘持ってくれば良かったです。
これから今治に戻って、今治タオル本店(テクスポート今治)へ向かいます。
16:21 今治北のIC(インターチェンジ)を降りてから、南東へ約15分進むと到着。オフィスのような外観ですが、今治タオルのショップです。
館内には約30社・400種類の今治タオルブランド認定商品のみを約2万点が販売されています。
これだけの種類の今治タオルをラインナップしている店舗は他に無いと思います。
また、今治タオルの歴史や技術を見学できる「今治タオルLAB(ラボ)」も併設されており、買物を目的としなくても楽しめる施設でした。
さて、夕刻になったので本日の宿泊先(道後温泉:大和屋別荘)へ向かいます。今治タオル本店から車で約40分の距離です。
道中、松山市内を通るルートを選択しましたが間違いでした。車社会のせいか非常に渋滞しています。
道後温泉
17:55 予定時刻よりも20分遅れて道後温泉へ到着し、宿へチェックイン。
大和屋別荘は、道後温泉の老舗旅館「大和屋本店」の離れのような位置付けで全19室と小型の宿です。
種田山頭火、正岡子規などの著名な文人の作品が客室に展示されていたり、総檜数寄屋造りであったりと趣深い宿でした。
生ビールやアイスの無料サービスや、大和屋本店の大浴場も利用できるなどサービス面でも素晴らしかったです。
⇒参考記事)【宿泊記】道後温泉の高級宿ランキング1位「大和屋別荘」は全てのサービスが素晴らしい
宿の温泉に入って汗を流した後、夕食へ向かいます。
大和屋別荘は食事も美味しいらしく、宿での夕食も魅力的です。一方、道後温泉の近く(大街道)に、どうしても行きたい居酒屋がありました。
孤独のグルメのドラマに登場していた魚料理屋です。
旅行の2週間前にダメ元で予約の電話をしたところ、3席だけ空きがあるとのこと。
ギリギリ人数分、空いていたことに運命を感じ、居酒屋で食事することにしました。
20:30 大和屋本店からタクシーに乗り、約10分で目的の居酒屋(さかな工房 丸万)に到着。
創業130年以上の老舗居酒屋で、元々は魚屋でした。大将自ら市場で目利きした魚を居酒屋で提供するスタイルに変えたところ、人気が出て今日に至るそうです。
店内に入ると、昭和レトロ感がすごい。
カウンター席が10席、小上がりの座敷が8席の小さな町居酒屋で、カウンター席越しに大将がせっせと料理しています。
オシャレとは程遠いですが、昔ながらの居酒屋という感じがして個人的には大変好み。
料理の注文は、基本的にカウンター席の前に並ぶ魚を選んで、好みの調理法で調理してもらうスタイル。
好みの調理法に拘りが無い場合は、店主がオススメの調理法で調理してもらうこともできます。
先ずは事前にお願いしていた、店主オススメの刺身からいただきます。
脂の乗った魚介が旨すぎて、もう関西の刺身が食べられなくなるレベル。毎朝、市場で目利きしているだけあって、魚の質も鮮度も抜群でした。
続けて、カマスの塩焼き。福井の小浜町で船釣りしたカマスを焼いたことがありますが、それよりも美味い。
脂のノリと焼き加減が絶妙で至福の味でした。
愛媛の地酒(八幡浜:川亀)を注文し、煮付け、天ぷら、あんかけなどを次々と平らげました。魚の質・鮮度と調理が完璧で文句無し。
途中、新潟の地酒(緑)に浮気して、いよいよ〆の料理を注文します。
テレビでも紹介されていた名物の「宇和島風鯛飯」です。プリプリの鯛(漬け)がたっぷり乗った丼に、卵と海苔が付いており混ぜていただきます。
既にお腹いっぱいのはずなのに箸が止まりません。気づけば完食していました。。。
これだけ美味いとお値段も高そうと思っていましたが、3名合計で14,485円とリーズナブル。コスパ最高です。
大変美味しかったことを店主に伝えると「また来て〜」と言われたので、必ず再訪します。
※余談)妻の母と妻が先に店内に入っていたのですが、私が店外で1分程度、撮影していた間に既に店内のお客さんと仲良くなってる。。。
愛媛県の方らしく、じゃこ天は宇和島よりも八幡浜の方が魚の旨みが感じられて個人的には美味しいと思う、など現地の情報をたくさん教えていただけました。
翌日の行き先に「八幡浜」が加わりました。
「さかな工房 丸万」の周辺(大街道)は繁華街なので、もう一軒、、、とも思いましたが、既にお腹いっぱい。
23:16 大人しく大和屋別荘に戻って翌日に備えます。
2日目(道後温泉〜下灘駅〜八幡浜〜内子町)
道後温泉を観光後、宿泊先である内子町方面へ向かいます。
内子町近辺の観光地(ふたみシーサイド公園、下灘駅、八幡浜)を巡り、内子町の宿へチェックイン予定。
道後温泉
6:00 起床。大和屋別荘で朝風呂に入って眠気を覚まし、荷物の整理を行います。
10:00 宿をチェックアウトし、昨日は到着が遅く、しっかり見れなかった道後温泉を観光します。
道後温泉は、道後温泉駅を起点として、アーケードのある温泉街が縦横に通っており、最奥部には飛鳥の湯や道後温泉本館などの外湯がある構造になっています。
道後温泉駅の周辺にはレトロな外観のスターバックスや、夏目漱石の作品「坊ちゃん」にあやかった坊ちゃん列車、坊ちゃんカラクリ時計などのエンターテイメントもあります。
坊ちゃん列車は汽車風の列車であり、名前は小説「坊ちゃん」の登場人物が使用していたことに由来します。
最大36名が乗車可能で、道後温泉駅へは朝9時から夕方16時の間、約1時間刻みで停車しています。
坊ちゃんカラクリ時計は朝8時から夜22時までの間、1時間ごとにカラクリ時計が動き出し、温泉街ぽい音楽が流れます。
カラクリ時計に登場する人形は小説「坊ちゃん」の登場キャラクターです。
道後温泉前をうろうろしていると小腹が空きました。
軽く愛媛名物を食べたいなと思って辺りを見渡すと「宇和島風鯛飯いなり」の看板が見えました。
鯛飯といなりの組み合わせが珍しいこと、小腹を満たせそうなことから購入を決定。
1つあたり352円と、お高いですが美味そうなのでヨシ!3名分購入し近くのベンチでいただくことにします。
かぶりついてみると、出汁醤油に漬けられた鯛と甘い稲荷寿司がマッチしていて大変美味しい。
今度、自宅で再現してみよう。
稲荷を食べたら今度は喉が渇いてきました。アーケードの温泉街に入り、飲み物を販売しているお店を探します。
歩いていると、たまたま「10FACTORY」という愛媛みかんを様々な形に加工して販売するショップを発見。
店内で、愛媛みかんジュースも飲めるそうなので利用することにしました。
カウンターへ向かい、みかんジュースお試し3個セットとソフトクリーム、温州みかんジュースを注文。
妻が、みかんジュースお試し3個セットのプレミアムを頼んでいましたが、どうやら甘すぎる様子。甘いのが苦手な場合はスタンダードの方が良いかも。
ソフトクリームと温州みかんジュースは、さっぱりとした味わいで美味しかったです。
喉も潤ったところで、温泉街を散策していきます。天井の糸のオブジェがオシャレ。今治タオルの糸かな?
土産も物色してみよう。道後温泉の湯籠や、道後温泉に因んだ箸置きなどのグッズ、今治タオルなどの販売店が所狭しと並んでいました。
旅の記念に人数分の今治ハンカチを購入しました。何年かして「愛媛旅行のときに買ったやつやね!」と思い出に浸るための重要アイテム。
道中、大正3年創業の土産屋「白鷺堂」の看板犬「福ちゃん」に癒されながら、散策を続けます。
道後温泉のイメージキャラクターぽいものを見つけました。どうやら第四日曜日だけ朝市が開催されているそうです。
たまたま当日が第四日曜日だったので、見てみることに。露天が並んでおり、高知の日曜市を思い出しますが、売っている物は愛媛の方がオシャレな物が多い。
マツコの知らない世界で紹介された「2層レインボージャム苺&伊予柑マーマレード」を発見。
お菓子作りに使えそうだったので購入しました。
温泉街に戻って、外湯方面へ歩いていると噂の「蛇口からみかんジュース」がありました。
しかし、コップのサイズが指定されている上に400円もするので手が出なかったです。
さて、外湯エリアに到着。道後温泉には3つの外湯(道後温泉本館、椿の湯、飛鳥の湯)があります。
一番有名なのが「道後温泉本館」で開湯3,000年とも言われる道後温泉のシンボル。
国の重要文化財であり、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは三つ星を獲得しています。
なお、訪問時は期間限定のアートが施されており、外観が派手になっていました。
続けて「椿の湯」。大和屋別荘の仲居さん曰く、大衆浴場であり、価格も一番安いため地元の方がよく利用されるそう。
⇒参考)3つの湯の利用料金(2023年時点)
- 道後温泉本館:460円
- 椿の湯:450円
- 飛鳥の湯:610円
最後に「飛鳥の湯」。一番新しい外湯(2017年築)で観光客の方がよく利用しており、いつも行列ができているとのこと。
訪問時は飛鳥の湯の近くにある広場の床にアートが施されており、インスタ映えスポットになっていました。
上述の通り価格が最も高いにも関わらず、確かに行列ができており、入るのを断念。。。
空いていれば内装が綺麗で伝統工芸品の展示室もあると伺ったので、オススメの外湯です。
外湯の見学を終えて、次の目的地(下灘駅)へ出発します。道後温泉から下灘駅まで車で50分くらい走ります。
飲み物を補充するために、道後温泉名物「白鷺珈琲」へ立ち寄ります。
道後温泉を造築した際の廃材が使用されていた古木家具をリノベーションし、壁面にアートとしてあしらわれているオシャレなカフェ。
道後温泉駅の坊ちゃん列車の行き来などを、カフェの窓から眺めて頂くコーヒーは美味そう。
残念ながら時間が無かったのでカフェオレをテイクアウトし、出発します。
下灘駅
12:00 道後温泉を出て、下灘駅がある伊予方面(南方)へ向かいます。
松山ICから高速道路に乗り、約20分走行して伊予ICで高速道路を降りようとすると、奥の方に海が見えてきました。
これから下灘駅まで海岸沿いを走ります。
12:50 瀬戸内海の向こうには九州(大分)があるんだなと思いながら、走っていると、道の駅「ふたみシーサイド公園」の看板が見えました。
2021年に完成した当時、友人と訪れたことがあります。土産屋、レストラン、レンタサイクル、遊泳可能な海水浴場まで揃っており、かなり大きな道の駅。
特売品がある土産屋の記憶があり、立ち寄ることにしました。
愛媛名物を含む土産が50〜60%OFFで販売されているのを発見。
自分達用の土産と、今晩の宿での夜食用に買い込みました。安かったので、ついつい買いすぎました。。。
13:40 ふたみシーサイド公園を出発し10分少々で「下灘駅」に到着。
小さな駅ですが5台分くらいの駐車スペースがありますが、人気の駅のため満車が常です。
訪問時はたまたま駐車スペースから出る車があったため、運よく駐車できました。
駅舎には、表彰状や夕暮れ時の下灘駅の写真などが展示されています。写真は自分が撮影する時のタイミングや撮影場所の参考になりました。
駅舎を抜けると、そこにあるのは古びた上屋とベンチ。目の前には遮るものが無い瀬戸内海の絶景が広がっています。
その絶景から数々の映画やドラマのロケにも使われ、映画やドラマの聖地巡礼や、インスタの写真を撮る方などが訪れるようになりました。
下灘駅から見える瀬戸内海の方角は西のため、特にサンセット時の写真が映えるそう。
なお、電車は1〜2時間に1本しか来ないため電車と一緒に写真を撮りたい方は「時刻表」を事前にチェックしておいた方が良いです。
訪問時は、運良く観光列車「伊予灘ものがたり」が下灘駅に停まっていました。
電車と下灘駅、瀬戸内海を入れた記念写真を撮って、次の目的地(八幡浜)を目指します。
八幡浜
昨日の居酒屋「さかな工房 丸万」の訪問時に現地の方から教えてもらった「八幡浜のじゃこ天」を食べに行きます。
下灘駅から八幡浜まで車で40分程度。伊予灘の海沿いを走るルートで瀬戸内海の綺麗な海を眺めながらのドライブです。
八幡浜の何処で美味いじゃこ天を食べられるか調べていると「道の駅 八幡浜みなっと」に色々なショップが集まっているらしい。向かってみることに。
15:15 道の駅 八幡浜みなっとに到着。
魚市場「どーや市場」や土産屋「アゴラマルシェ」など様々なショップが入っている大型の道の駅でした。
まずは、じゃこ天が食べられるらしい魚市場(どーや市場)へ入ってみます。開放感と清潔感がある市場で観光客でも気持ちよく使えそうな感じ。
魚市場らしく沢山の魚介が並んでいます。サザエが10個ほど入った桶が1,000円や、桶いっぱいに入った海老が400円だったりと非常に安い。
ホゴ(カサゴ)や地だこも鮮度が良さそうで欲しくなります。。。
魚介を見ながら、うろついているとじゃこ天の出店「八水のじゃこ天」を発見。
「八水蒲鉾」という八幡浜市に本社を置く食品加工会社が作っているじゃこ天で、テレビでも紹介されたことがあります(1957年創業)。
八幡浜港に水揚げされた新鮮な地魚の旨みと絶妙な食感が特徴。絶妙な食感は昔ながらの「石臼挽き製法」により引き出されているそう。
試しに、スタンダードな味「上じゃこ天(70円)」を3つ注文。
石臼挽き製法で下処理した魚の、骨と皮の間に詰まった旨味ごとすり潰しており、確かに宇和島のじゃこ天よりも風味と旨みが強く、じゃりじゃりとした食感でした。
宇和島のじゃこ天は万人受けするのに対し、八幡浜のじゃこ天は好みが別れるかもしれません。個人的には八幡浜のじゃこ天の方が好き。
じゃこ天を堪能してアゴラマルシェを見てみます。産直・パン・フードコート・カフェが一体になった商業施設で何でも揃っています。
入り口には旬の「河内晩柑」が投げ売り価格で販売されていました。苦味の無いグレープフルーツのような味でとても美味いです。
店内には愛媛名物がズラリと並んでいます。
栗で有名な「城川ファクトリー」の製品や、超巨大なキャベツなどの地野菜が販売されていました。
その中でも特に柑橘のジュースコーナーが充実しており、ざっと数えると約200種類ありました。
そろそろ宿泊先の内子町へ向かう時間。晩酌用のじゃこ天を買います。
小分けされたじゃこ天は「道の駅 八幡浜みなっと」の近くにある蒲鉾屋(萩森蒲鉾店)で販売されています。
じゃこ天の製造も行っており、タイミングが合えば出来立てをいただくことができるそう。
残念ながら今回はタイミングが合わず、袋分けされた後のじゃこ天を購入しました。
15:50 車に戻って、内子町へ向かって出発。八幡浜から内子町までは約30分の道のりです。
大洲ICから高速に乗って、内子町五十崎ICで高速を降りると内子町に到着。
内子町
「内子町」は江戸時代に蝋づくりで栄えた町で、レトロな街並みが人気の観光地になっています。
レトロな街並みは景観法により保たれており、景観計画区域内において景観を壊すような新規建築や、既存の建物の改築はできないようになっています。
そのため今でも江戸時代の面影を残す街並みが残っており、昔ながらの建物を活用したカフェや土産屋、宿が並んでいます。
ちなみにカフェは13軒、蝋燭専門店は1軒(大森和蝋燭屋)あります。
今でも江戸時代の製法を守って蝋づくりを行っており、お土産としての評価は高いそう。
なお、時刻が遅いため内子観光は明日にします。
17:15 まずは本日の宿(一棟貸し:内子の宿 久)でチェックインします。
100平米もある大型の古民家で、掘り炬燵のあるリビングと、離れを含む寝室が3室あります。
テラス席のある中庭も付いており、最大6名まで宿泊可能。
私と妻、妻の母の3名で利用しましたが、プライベートを保ちつつリビングに集まって団欒できるため、個人的には快適な宿でした。
⇒参考記事)【宿泊記】江戸時代の面影を残す内子町にある一棟貸しの古民家「久」は親子三世代で団欒できる郷愁の宿
18:30 お腹が減ってきたので夕食へ向かいます。宿のオーナーからオススメされたドイツ家庭料理レストラン(ツム・シュバルツェン・カイラー)です。
ドイツには何度か仕事で行ったことはありますが「ドイツの家庭料理」は食べたことが無いので興味が沸きました。
18:35 宿からレストランまでは近く、徒歩約5分です。道中、内子町の街並みや神社(白鬚神社)などを眺めながら歩くとすぐに到着。
ぱっと見はレストランとは分からない外観ですが、ドイツの国旗が掲げられているのを発見。中へ入ります。
前室にドイツフェスタの看板がありました。
実は内子町はドイツの都市(ローデンブルク)と姉妹都市であり、ゴールデンウィークの後くらいにドイツ祭りが開催しているとのこと。
西部劇に出てきそうな前室の扉奥にダイニングがありました。
ダイニングは古民家の雰囲気を壊さないようにしつつ、ドイツっぽさも取り入れたオシャレながら落ち着いた感じがします。
ドイツ出身のシェフと日本出身の奥様が夫婦で経営されています。
元々は日本のレストランで働いていたシェフが愛媛出身の奥様と出会い、愛媛(内子町)でレストランを始めたとのこと。
ドイツ料理は、普通のドイツ料理ではなく、故郷の味に拘ってみようとのコンセプトで始められたそうです。
その話にワクワクしながら、メニューリストから飲み物と料理を選んでいきます。
飲み物も料理もかなり豊富で日本で手に入らないものはドイツから輸入しているそうです。
例えば、ドリンクのメニューリストに「日本では、ここでしか飲めないビール(keiler)」と書いてあり、まずは注文。オンリーワンは素敵です。
ドイツビールらしくコクがあり美味い。一方で日本や南国のビールのような飲みやすさも兼ね備えた不思議なビールでした。
続いて料理。6種類の名物料理をアラカルトで注文し、3名でシェアしながら頂きましたが、全員が「めっちゃ美味い!」と言っていました。
普通のドイツ料理は一口目を食べたときはパンチがあって美味いが、食べ進めるにつれてくどくなる認識です。しかし、ドイツ家庭料理は別物でした。
香草をふんだんに使っており、味付けはあっさりですが満足感があります。
まるで日本人に合わせたドイツ料理のような感じでしたが、日本人に合わせた訳ではなくドイツの家庭料理はこんな感じだとシェフが仰っていました。
病みつきになる味です。
ちなみにツム・シュバルツェン・カイラーで食事をするためだけに定期的に「内子の宿 久」へ宿泊する方もおられると宿のオーナーが仰っていましたが納得です。
20:30 ビールやワイン、デザートなどを追加して満腹になったので、お暇します。
宿に戻って、じゃこ天を肴に愛媛の地酒で晩酌して就寝です。
✔️内子町には他にも、ミシュランの星付き和食屋(神田)やジビエのフレンチレストラン(レストラン TAKAMATSU)などの名店が沢山あります。
食べログでは口コミの数が少ないので評価は良くないですが、味は本当に美味しいとのこと(宿のオーナー談)。
3日目(内子町〜松山)
内子町を観光後、松山市内のスーパーで買い物をして帰宅します。
9:00 起床。朝食を食べ歩きしながら観光予定。
朝食を探しながら歩いていると、内子町名物と書かれた商品を発見。おからと季節の魚で作った「かつ盛の丸ずし」です。
美味いのか半信半疑でしたが、美味い。甘めのタレが染み込んだおからと酢で〆られた魚がマッチしており、あっさりと食べやすい。
おからなので、カロリーも無くダイエットメニューとして優秀。今度、自宅で作ってみよう。
お腹も膨れたところで土産屋を物色します。
「内子の和」という青色の暖簾が特徴的な土産屋に入ると、内子の木細工、織物、内子限定のドイツワインなど珍しい物がズラリ。
色々欲しくなりますが、もう荷物が入らない。大きなキャリーケースで来れば良かったです。
その他「あたらし屋」「大森和蝋燭屋」、酢卵という昔ながらの健康飲料を販売している「森文」など内子町独特の商品を扱うお店が沢山ありました。
一枚一枚手焼で煎餅を作ってくれる「道後屋」というお店もあり、土産にしようと思いましたが運悪く休業日。。。
歩いて喉が渇いたので、カフェに入ります。
11:30 内子町には「なるカフェ」など13軒のカフェがありますが、その中でも宿のオーナーさんオススメの「カフェでんじろう」に入りました。
特徴は85歳(2023年)にも関わらず、とても元気な「でんじろうさん」が居ることです。
元々、オーナーのでんじろうさんは大阪の商社で働いていましたが、定年をきっかけに地元の愛媛に戻り、カフェを始めたそうです。
店内はテーブル席の他、座敷席もある古民家カフェです。レトロなインテリアやテーブルには内子名物の蝋燭も立てられており、雰囲気が良かったです。
コーヒー、柑橘ジュース、カフェラテを注文し、でんじろうさんや、でんじろうさんのご子息の話を聞きながら1時間くらい楽しみました。
なお、各界著名人も訪れているようです。
こだわりの美味しいコーヒーと、でんじろうさんの面白い会話が楽しめる素晴らしいカフェでした。
松山
12:30 カフェでんじろうを出発して、松山へ向かいます。
内子町から松山市まで約40分。五十崎ICから高速道路に乗り松山ICへ。
14:15 松山市内のスーパーマーケット(JAえひめ中央 太陽市)で愛媛名物を購入して、レンタカーを返却。
14:30 松山空港のレストラン街にある愛媛料理屋「かどや」で宇和島づくし鯛めし膳を食べ最後の愛媛を満喫。
15:10 ANAラウンジでビールを流し込んで関西に帰宅しました。
まとめ
愛媛は観光スポットが多くて楽しめますね。北はしまなみ海道から南は宇和島まで遊ぶところに困りません。
また四国の中ではアクセスしやすさの抜群のため、一度訪問してみては如何でしょうか?
飛行機を使えば、成田から1時間半、伊丹から50分で着きます。
松山空港から松山駅、道後温泉、内子町へは電車でもアクセスできますが、移動はレンタカーが便利です。
以下はアクセスに関するオトク情報です。
アクセス
松山空港や松山駅から、主な観光地へアクセスする方法は主に3つ(バス、電車、レンタカー)です。
松山空港からの同行者数にもよりますが、コスト的には3名以上ならレンタカーを借りた方が安いと思います。
道中の観光と言う点でもレンタカーが便利です。
レンタカーは公式よりもレンタカー予約サイトから借りた方が安い場合が多いです。特に「じゃらんレンタカー」は割引率の高いクーポンがあれば、かなり安くなります。
割引率が高いクーポンが無い場合でも、公式から借りるよりは安い場合が多いです。
✔️念のため、トヨタレンタカーなど公式も見て価格比較した方が良いです。たまにキャンペーンで安くなっている場合があります。
⇒参考)レンタカーは「じゃらんレンタカー」が激安!予約や使い方を紹介
以上が「【旅行記】初夏の愛媛でしまなみ海道、道後温泉、内子町などをレンタカーで巡りながら穴場グルメを楽しむ2泊3日」でした。
以下は、宿泊費を削減する方法の詳細(記事)。
⇒参考記事)宿泊料金を安くする手段:年収が高くなくても、高級ホテルに安く宿泊する方法!
⇒参考記事)クーポンとポイントで宿泊費用が安くなる宿泊予約サイト【ランキング】
高知のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
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