この記事では「デュシタニ京都の設備とサービスを詳しく紹介」します。
「客室」「設備・サービス」「風呂」「食事」「価格」の観点で、良かった点と悪かった点をレビューします。
デュシタニ京都は特に「設備・サービス」と「アクセス」の満足度が高いホテルでした。
例えば京都の老舗和菓子屋(するがや祇園下里)の「冷やし飴/飴湯」を24時間いただけたり、サウナと温水プールが無料で利用可能です。
また、アクセスは京都駅から徒歩約10分と好立地です。京都駅から徒歩圏内にある超高級ホテルという点では唯一無二です。
また四条烏丸などの繁華街へ徒歩5分の場所にある地下鉄「五条駅」から一駅でアクセスできるなど、宿への往来や市内観光に便利。
これまで100を超える高級宿に泊まっていますが、その他、客室や共用の設備なども素晴らしい点が多いと感じました。
突っ込んだ目線で「デュシタニ京都」の良し悪しをレビューしていきます。
⇒参考動画)【宿泊記】デュシタニ京都は市内観光に便利なラグジュアリーホテル|温水プールとサウナ付き
【宿泊記】デュシタニ京都は市内観光に便利なラグジュアリーホテル|温水プールとサウナ付き
タイの5つ星ホテルが京都に日本初上陸(2023年9月開業)。烏丸五条西の小学校跡地にできた全147室の中型ホテルです。
ひとことで言うと「落ち着くホテル」です。オリエンタルなデザインと最上級のサービスが滞在時に落ち着いた気持ちにさせてくれます。
館内は他の京都の高級ホテル「Roku kyoto」や「Aman kyoto」のようなアジアに寄り添ったデザイン。ロビーラウンジはプアン・マーライを模した藍染のリボンなどタイの伝統を感じられます。
客室のミニバーにはTWGの紅茶やネスプレッソなどの高級アメニティーが置かれており無料で利用できます。
上質なデザインとサービスが居心地の良さを引き上げています。
世界の名だたる高級ホテル並みの設備・サービスながら価格はビジネスホテル+αと安くコスパ良いホテルでした(2023年時点)。
以下でデュシタニ京都を詳しく見ていきます。
客室(デラックス キング (ダブル))
客室は最低でも約40平米と広く、大きなベッドルーム、バスルーム、クローゼットがあります。
リッツ・カールトンやANAインターコンチネンタルのような高級ホテルのような上質な内装かつ、機能的にも優れたデザインで快適性が高いです。
「京都観光した後に、ほっと一息つける部屋」だと思います。
ベッドルーム
ベッド、テレビ、ミニバーがあります。
ベッドはシモンズ製ですが、標準的なホテルよりも固め(腰が沈み過ぎない程度の固さ)。
翌朝の起床時、腰が痛くならなかったので個人的には好み。
ベッドサイドには内線電話、スマートスピーカー(Bang&Olufsen)や、昼/夜の照明をワンタッチで切り替えられる照明制御装置、コンセントがあります。
また、ベッドフレームに一体化した読書灯が付いています。
一緒に泊まっている人を起こさず、夜中に読書できました。
テレビは、インターネット接続可能なスマートテレビ(Panasonic製)。
Amazon primeビデオやnetflixなどにも繋げるため就寝前の晩酌時に番組を見ながら寝落ちするのもアリ。
また、デュシタニ京都の館内設備や観光ガイドの検索もできるため、次に何をしようか迷った時には便利な機能です。
ミニバーには、ケトルやミネラルウォーター、コーヒーメーカーなどが美しく並べられています。
ミネラルウォーターの採水地は神奈川県足柄上郡。
箱根の北にある有名な湧水地で、富士山を水源とするカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを含んだ水が湧いています。
コーヒーメーカーはネスプレッソ。
大抵のホテルはネスプレッソのカプセルは2種類しか置いていませんが、デュシタニ京都は3種(アルペジオのデカフェ、トウキョウルンゴ、リストレット)ありました。
紅茶も3種の用意がありましたが、全てシンガポールの高級ブランド「TWG」です。
日本のショップで購入すると1つあたり150~200円くらいしますが、惜しげも無く無料で提供しています。
ちなみに飲みきった場合は、内線でフロントに伝えれば客室まで持ってきて貰えます。
その他、ナッツ類や羊羹、ウイスキー(ミニボトル)、ビールなどもありますが、これらは全て有料。
価格はミックスナッツが1,200円、ビールが1,500円と中々に高額。
徒歩5分の距離にローソンがありますが、ドバイ発の高級チップス「Hunter’s Chips」など珍しいお菓子もあるので試してみても良いかもしれません。
ミニバーの横にあるテーブル&ソファーは2人でお茶やお菓子を楽しむのに十分なスペースがあります。
和モダンな器(Studio M製)でお茶をしながら、京都の町並みを眺める時間は何とも贅沢でした。
※東向きか南向きの客室であれば、京都タワーが見える場合があります。ホテルにリクエストすれば、ある程度客室の希望は聞いてもらえます。
バスルーム
脱衣所と浴室、トイレがそれぞれ独立したタイプのバスルームです。
脱衣所は、洗面台が2つあり、2人で同時に使用しても十分なスペースがあります。
洗面台にあるボディーローションはタイの高級スパトリートメントブランド「HARNN」。
タイの伝統的な製法で作られており、いくつもの香りが重なった不思議な香りがしました。
木製のボックスには沢山のアメニティーが入っていました。
歯ブラシや髭剃りなど一般的な物の他、バスソルトやソーイングセット、爪ヤスリなど、高級ホテルならではのアメニティーもあり、細やかな気配りが感じられます。
洗面台の下にはタオルとドライヤー(TESCOM製)がありました。
風量は弱めですが後述のスパ内にあるドライヤー(レプロナイザー)は風量も強く、髪質の保護にも効果的です。髪の長い方はスパで髪を乾かした方が良いと思います。
浴室には、シャワーと浴槽があります。
シャワーはレインシャワーと通常のシャワーがあり、水圧は強め。ボディーソープやシャンプーなどが素早く落ちるので、かなり快適でした。
シャンプーやコンディショナー、ボディーソープのブランドは、ボディーローションと同じくタイの高級スパトリートメントブランド「HARNN」。
頭や身体を洗った後の浴室内は、まるでスパにいるかのような芳醇な香りで満たされます。
浴槽は大人が足を広げて寛げるくらい広く、背もたれ部分に傾斜が付いているため「寝られる」くらい心地良いです。
付属の浴室用の枕を使うと、快適すぎて本当に寝てしまいました。
トイレは、ウォシュレット機能付き。
クローゼットは、利便性が高かったです。
収納が2つの扉に分けられており、宿泊者同士の服や荷物が混ざらないようになっています。
服用のブラシや、館内着、スリッパ、セキュリティボックスなども備え付けられています。
特に館内着はデザインが良く、スパを利用するときの服装として活躍しました。
また、クローゼット内のハンガーは滑り止め加工されていて、滑らかな生地の服を掛けてもしっかりとグリップされました。
細やかな工夫が素晴らしい。
客室を見て回った感想は「おもてなし感のある部屋」です。
ネスプレッソやTWGなど高級な飲料を無料で提供していたり、シャンプー類もタイの高級スパ仕様だったりと部屋で快適に過ごすための備品が揃っていました。
また、クローゼットが2つに分けられていたり、トイレ内に手洗い場がついていたりと細かやな気配りが感じられました。
客室を出て、館内の設備を見ていきます。
設備
計6フロア(地上4階、地下2階)の内、地上2階より上は全て客室です。
設備は地下2階、地下1階、地上1階にのみあります
地上1階
ロビー、ホテルショップ、ティーサロン、ロビーラウンジがあります。
ロビーは、高い天井と広い空間が特徴です。タイと日本の伝統を融合した様々な展示物や上質なソファーなどが置かれており、ラグジュアリーな雰囲気。
ここでは京都の老舗和菓子屋「するがや祇園下里」の飴湯や冷やし飴を24時間いつでも無料で頂けます。
京都観光から帰ってきた後に、飴湯や冷やし飴を一杯頂くと、身体が整う感じがしました。
ホテルショップでは、ホテルで使用されている備品や、ホテルセレクトのグッズを購入できます。
飴湯や冷やし飴の提供に使用されていたお盆が大変人気なようです(22,000円とお高い)。
ティーサロンやロビーラウンジ(The Gallary)はビジターでも利用可能。デュシタニ京都特製のアフタヌーンティーをはじめとするデザートや飲み物が提供されています。
アフタヌーンティー以外にもサラダや、サンドイッチ、パスタなどの軽食も提供されていますが、特に 本場タイの食事(海老トムヤムライス、ガパオライスなど)が人気です。
また、夜はバーとしても利用できます。
特にシグニチャーカクテルは、お茶や白みそ、あんこなど和の素材を使ったカクテルがラインナップされています。
かなり特徴的なカクテルですが、多分ここでしか飲めないと思います。
地下1階
ホテルの飲食店が集まっているフロアです。日本庭園のある吹き抜けの周囲に2つのレストランとバー、スイーツショップがあります。
Ayatana:タイ料理のレストランです。
バンコクの有名レストラン「Bo.Lan(ボー・ラン)」のシェフ、ボー・ソンヴィサヴァ氏とディラン・ジョーンズ氏が監修しており、本格的なタイ料理が頂けます。
価格はランチ17,000円、ディナー24,800円と高級。
(予約:Ayatana)
Koyo:ライブクッキング方式の鉄板焼きレストランです。
選び抜かれた良質な材料が人気のレストラン。目の前で繰り広げられる調理とシェフとの会話が楽しめます。
価格は、ランチ10,000円〜、ディナー28,000円〜とかなり高級。
(予約:Koyo)
Kati:タイデザートのショップ。新鮮なココナッツベースのデザートのほか、タイのデザートを現代的にアレンジして提供しています。
「Ayatana」同様、タイレストラン「Bo.Lan(ボー・ラン)」のシェフが監修しています。
(未だオープンしていない2023年11月時点)
※Koyo、Katiは、共に日本庭園の一番奥にある扉から入れます。
Den Kyoto:地下にある隠れ家のような寛いだ雰囲気のバーです。
お茶や紫蘇などの和の材料を使用したオリジナルカクテルや、ジャパニーズウイスキー、日本酒など多種多様なお酒が提供されています。
(予約:Den Kyoto)
デュシタニ京都の徒歩圏内にはレストランやバーが少ないです。ディナーやバータイムをホテルで過ごしたい場合には選択肢が多いため便利です。
価格は高いですが、ayatana、Koyo、The Gallaryは一休レストランから予約できます。ポイントバックなどで少し安くなるため利用の際はオススメ。
※上記の予約リンク:一休レストランから予約できる店舗は、一休レストランの予約ページを記載。
地下2階
ウェルネス(デバナラ)という施設にスパとフィットネスジムがあります。
スパには更衣室と5m×20mくらいの大型プールがあります。
大型プールも素晴らしいですが、更衣室の充実具合は驚きの一言。
更衣室にはシャワールームやサウナ、お風呂、洗面台、トイレなどが用意されており、かなり便利です。
洗面台に備え付けられているドライヤーは客室のものよりもハイスペックなレプロナイザー。客室よりも、こちらで髪を乾かした方が良いかもしれません。
洗面台のそばには、水着用の脱水機も備わっており、水着をその場で乾燥できます。
※プール利用時は水泳キャップが必要ですが、スパの窓口で無料レンタル可能。
更衣室を抜けるとプールに出ます。
プールには大きなプールサイドベッド、タオルやミネラルウォーター(ボナクア)、シャワーなどが設置されています。
また、プール自体にギミックがあり大人でもワクワクできます。
壁に2つのボタンがあり、それぞれを押すとジェットバス、ハイドロセラピーファウンテンが起動します。
身体をほぐすように浴びると疲れが抜けていきました。
※プールは温水(28℃)であり年中利用可。水深が1.2mと大人向けプール(16歳以上の方のみ利用可)。
フィットネスジムには最新のウェイトトレーニングやランニングマシンなどの機器の他、フィットネススタジオもあります。
また、タオルや水も用意されており、快適な環境で運動できるため人気のフィットネスジムだそうです。
特にフィットネスジムで運動した後、プールでクールダウンすると最高の心地でした。
風呂
大浴場はありません。
食事
ayatana、The Gallery、Koyoなどのホテルレストランがありますが、今回はホテルで食事していません。
京都は美味しい食事処が多く、街で食事したかったからです。
デュシタニ京都の徒歩圏内には食事できる場所は少ないですが、タクシーでワンメーターも走れば美味しい食事処が沢山あります。
今回は京都の隠れ居酒屋(酒処てらやま)でディナーしました。テキパキと仕事をされる大将が出す食事は非常に美味でした。
その後、馴染みのバー(NOILLY’s cafe & spirits)で京都の夜を満喫しました。
別記事「京都民がオススメする秋の京都旅行1泊2日(グルメ中心)」に詳しく纏める予定です。
価格
「デラックスキング」1室35,297円(2名)でした(素泊まり & 土日泊)。デュシタニ京都は素泊まりの場合、宿泊人数が増えても宿泊料金は変わりません。
今回は、価格が安かった「一休.com」から予約。
公式料金も確認しましたが、会員(Dusit Goldメンバー)価格でも44,550円(税抜40,500円)と一休よりも20%以上も高かったです。
その他の宿泊予約サイト(じゃらんやるるぶ、楽天トラベルなど)と比べても公式の方が高い場合が多かったです。
デュシタニ京都は、公式からの予約よりも、宿泊予約サイトから予約した方が安くなりそうです。
どの宿泊予約サイトが安いのかは、予約するタイミングによって異なります(今回は一休が安かった)。
例えば、
- 「るるぶ」だと偶に地域限定割で30%ほど割引になる
- 「auスマートパスプレミアム会員」特典でReluxの30%オフクーポンが当たると「Relux」がほぼ最安値になる
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
主要な宿泊予約サイトごとに、得意とする価格帯や割引有無などの観点で纏めた記事は以下です。
⇒参考記事)クーポンとポイントで宿泊費用が安くなる宿泊予約サイト【ランキング】
参考)アクセス
京都駅または地下鉄五条駅から徒歩圏内です。
京都駅から徒歩10分、五条駅から徒歩5分とかなり好立地。客室から京都タワーがはっきり見えるくらい近いです。
特に、京都駅から向かう場合はタクシーよりも歩いた方が早い場合が多いです。タクシー乗り場は混雑していて20分くらい並ぶこともザラにあるからです。
よほど荷物が多くない場合は、京都駅または五条駅から徒歩で向かうのがオススメ。
参考)周囲の観光地
徒歩圏内の観光地であれば東本願寺、西本願寺、梅小路公園(京都水族館)などがあります。
東本願寺は京都の観光名所ですが、ホテルから徒歩5分以内の距離にあります。
梅小路公園はホテルから徒歩約15分と少し距離がありますが有名な京都水族館など見どころが多いです。
また電車を使えば、二条城へのアクセスも容易です(地下鉄五条駅 ⇒ 二条駅)。
東山や嵐山方面へのアクセスは良くないですが、総じて京都観光に便利な立地だと思います。
一方、近くに美味しいグルメの店は少ないです。
四条烏丸や四条河原町まで行かないと、なかなか美味しいグルメにありつけません。
いくつか四条烏丸や四条河原町のオススメグルメを以下に記載しておきます。
1.天むす喜多(五条)
名店「ぎおん阪川」で10年以上、腕を振るってきた大将が営む割烹。昼は天むす屋、夜は割烹として営業しており、京都の出汁の文化を味わえる名店。人気店であり予約必須。
2.酒処てらやま(四条)
四条河原町の裏通りにある隠れ家的居酒屋。入口がかなり分かりにくいが、旬の魚介を最高の調理技術で仕上げる名店。人気店のため予約必須。
3.棲家 富小路店(四条)
京野菜を沢山食べたい場合はココ。大原、亀岡、丹波町の農家から直接買い付けた野菜をふんだんに使った料理を提供してくれます。魚もレベルが高く、宮津からその日のうちに直送した物を使っています(予約は比較的取りやすい)。
4.とくら京都三条店(烏丸御池)
京都の桂に本店を構えるハンバーグの名店。肉汁が溢れるハンバーグは一度食べると定期的に食べたくなる中毒性(予約不可)。
5.大鵬(二条)
町中華の名店。京都の地元民に愛されており、天丼きんし、牛肉麻婆豆腐など看板メニューが豊富。何度も通っていますが、本当は教えたくない最高の中華。二条城観光の際に訪れてみては如何。人気店のため予約した方が良いです。
6.K家(四条)
町家風のオシャレなバー。落ち着いた雰囲気で大人がひっそりとお酒を楽しめる隠れ家的存在。京都らしい柚子カクテルなど、シグニチャーカクテルがオススメ。予約必須。
以上が「【宿泊記】デュシタニ京都は市内観光に便利なラグジュアリーホテル|温水プールとサウナ付き」でした。
京都のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)京都の観光記事まとめ
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