この記事では「嬉野温泉の老舗 大村屋の設備とサービスを詳しく」紹介します。
「設備」「部屋」「食事」「風呂」「価格」について、良かった点と悪かった点をレビューします。
本ブログの管理人は妻と月一くらいのペースで国内の高級宿へ安価に宿泊しています。
今回は、妻と妻の母の3人で長崎市、嬉野温泉、五島へ3泊4日で旅行してきました。
その内、佐賀県の嬉野温泉で宿泊した宿(大村屋)の設備とサービスが良かったので紹介します。
全国旅行割引と宿泊料金の割引がある宿泊予約サイトを使って、公式からの予約よりも20%程度安く、「大村屋のスイートルーム」に宿泊しました。
100近くの高級宿に泊まった経験から、突っ込んだ目線でホテルの良し悪しを紹介していきます。
⇒参考動画)大村屋のスイートルーム(浜木綿&桔梗)に宿泊【源泉掛け流しの個室露天付き】
【老舗宿】「大村屋」のスイートルーム(桔梗&浜木綿)|源泉掛け流しの個室露天
大村屋は創業200年を超える、嬉野温泉の老舗宿です。
正確な創業の時期は記録が焼失したため不明ですが、1813年に日本地図で有名な伊能忠敬が大村屋を拠点として活動していたことを記載しています。
大村屋の特徴は、以下3点。
- 温泉の泉質が良い
- 親子三世代で宿泊できる部屋がある(スイートルーム)
- 湯上がり後の設備が充実
温泉の泉質は、そもそも嬉野温泉自体が「日本三大美肌の湯」なので、特に女性にとっては最高です。
体質的に肌荒れしがちな妻も「泉質No.1かも!」と言ってました。
登別や草津温泉など、結構な種類の温泉に行きましたが、肌荒れが悪化する温泉も多い中、珍しい反応です。
⇒参考記事)草津温泉の旅行記(肌荒れ悪化)
親子三世代で宿泊できる部屋は、寝室やトイレ、浴室が2つずつある部屋という意味です。
元々、2つの部屋を一つにくっつけたコネクティングルームですが、寝室、トイレ、風呂が全て2つずつは中々無いです。
例えば壱岐リトリート海上村上などもコネクティングルームですが、トイレと風呂は1つしかないです。
⇒参考記事)壱岐リトリート海里村上で超高濃度な温泉(17倍)と新鮮な生簀の魚介を堪能【超高級】
湯上がり後の設備は、湯上がり文庫と湯上がりバーがあります。
特徴は、湯上がり後に音楽と本を楽しめること。
広々とした湯上がり文庫では、ウッドチェアに座りながら、大村屋が収集した書籍を読むことができます。
湯上がりバーでは、クラシカルなレコードを聴きながら、ウイスキー、カクテルなどのお酒を楽しむことができます。
レコードは好みをスタッフにリクエストすれば流してもらえます。
概要は上記ですが、以下で詳細を紹介します。まずは設備から。
設備
主に、ロビーラウンジ(夜は湯上がりバー)、湯上がり文庫、卓球台、貸切風呂、ホテルショップがあります。
温泉に浸かって、「音楽と本を楽しむ宿」がコンセプトなので、湯上がり後に楽しむ設備が充実しています。
ロビーラウンジ(湯上がりバー)
昼は休憩スペース、夜はバーになるラウンジです。
昼はチェックインから部屋の準備ができるまでの待ちスペースとして利用しました。
バータイムは、音楽とお酒を楽しむラウンジに変わります。
照明を落とした大人の雰囲気の中、アナログレコードを聴きながら、お酒を飲めます。
お酒のメニューはビールや一般的なカクテルから佐賀県産フルーツを使用したフレッシュカクテルなどのオリジナルカクテルまで幅広いラインナップがあります。
専属のバーテンダーが常駐しているため、味は確かです。
デザートとして、牛乳プリンも有名。3つの味(抹茶プリン、紅茶プリン、釜炒り茶プリン)があります。
地元のナカシマファームの朝搾り牛乳をベースとして、永尾製茶問屋の”うれしの抹茶”を加えたりなど、地産地消のプリン。
旅館にしては珍しく、営業時間は17時から24時と遅くまで営業しています。
✔︎アナログレコードは約3,000枚あり、好きな曲をリクエストすれば流してもらえます。
貸切風呂
湯上がりラウンジの真横にあります。4つの浴槽があり、1回利用につき50分間利用できます。
利用料金は1,500円/人ですが、宿泊プランによっては無料になる場合もあります(以下、貸切風呂の写真)。
それぞれの浴室は、廊下で隔てられており、鍵もかけられます。
湯上がり文庫
大浴場のすぐ隣にある和モダンなスペースです。
bookMt.のオリジナルの家具の設置や、F.T Nextがセレクトしたオーディオの音が流れています。
スペースの奥にある本棚は嬉野を拠点とする「まちの人」50人が選んだ200冊超の本。
小説、マンガ、絵本、専門書など、多岐のジャンルの本が並んでいるため、ただ見るだけでも面白かったです。
卓球台
湯上がり文庫に隣接して置かれています。
特徴は常設のラケットがスリッパであること。ちゃんとしたラケットをレンタルできるかどうかは不明。
音の小部屋
真空管アンプの暖かな音を高音質ヘッドフォンで楽しむ音楽リスニングルームです。
後述のホテルショップの奥(客室方面)にあります。静かに自分が好きな曲を聴いて過ごすための部屋。
宿泊時は利用者不在でした。
ホテルショップ
フロントの真横にある小さなショップ。
嬉野温泉はお茶と豆腐、大村屋はプリンが有名です。
その内、ホテルショップでは嬉野茶をメインに販売しています。嬉野茶自体や、嬉野茶を使ったコスメなどがあります。
また、嬉野温泉は湯豆腐が有名。
調理用の温泉水で湯豆腐をつくると、豆腐の成分が溶け出し、スープが白濁して、とろとろとした食感に変わります。個人的にはとても好き。
ホテルショップでは販売されていませんでしたが、温泉街のお土産屋では販売していました。
※送迎
嬉野温泉駅から大村屋まで車で10分くらいの距離があります。
宿へ事前に連絡しておくか、少し待っても良いなら嬉野温泉駅へ到着したタイミングで電話すれば迎えに来てくれます。
実際に迎えに来てもらいましたが、迎えの車が面白い。東南アジアなどで見かけるトゥクトゥクでした。
自然豊かな嬉野温泉の風を感じながら、宿まで行けるのでオススメ。
部屋(スイートルーム:浜木綿&桔梗)
大村屋は、スタンダード和室(露天風呂無し)の他、沢山の種類の半露天風呂付き客室があります。
その中で、最上階(5階)に位置する、元々2つの部屋を1つにつなげた部屋(スイートルーム)に宿泊しました。
特徴は、トイレや浴室、寝室など滞在に必要な設備が全て2つずつあること。
親子三世代で宿泊するのに適した部屋でした。
他にも例えば、桔梗側の部屋のベッドが電動ベッドとなっており、自分で起き上がるのがしんどくなった両親などでも宿泊しやすいように設計されています。
部屋の特徴を以下で簡単に紹介します。
リビングルーム
6人掛かりのテーブルがあるフローリングと、座敷があります。
フローリングのスペースには、テーブルの他、テレビ、冷蔵庫、お茶セット、空気清浄機があります。
テレビは小さいですが、不要。温泉街の散策に忙しかったため。
冷蔵庫の中身は空。
お茶セットは、タイガー製のポットから給湯できます。
空気清浄機はダイキンのストリーマ。
座敷は、フローリングから一段上がった場所にあり、6畳+αの広さがあります。
親子三世代で宿泊する場合は、畳に布団を敷いてくれます。座敷は段差があるため、子供側の寝室といった印象。
最上階に位置しているため、窓から嬉野温泉の街並みを一望できます。
寝室
ベッドが2台とテレビ、冷蔵庫があります。
ベッドは、シモンズ製で電動機能付きです。
枕元のスイッチで起き上がりをサポートするなど、身体が不自由な方でも宿泊しやすい工夫があります。
実際、寝室側の部屋はバリアフリーになっており、段差は全くありません。
テレビは壁掛け、冷蔵庫の中身は空です。
部屋風呂(源泉掛け流し)
寝室側に源泉掛け流しの露天風呂(温泉)があります。
これは、自家源泉を持っているからこそ可能。
源泉掛け流しではありますが、加水も可能。掛け流しのため、温泉が熱すぎたり、ぬるい場合は加水して、温度調整します。
洗い場には、フェニックス製のシャンプーやボディーソープなどのアメニティーがあります。
ただ、スイートルームには、洗面所にHAJIMARI ORGANICという高級なアメニティーがあり、こちらの方が高品質。
女性はメイク落とし&洗顔(嬉野茶使用)なども、洗面所に置いてあるため、自宅から持っていく必要無し。
ドライヤーはダイソンです。
シャワールーム
リビングルーム側にトイレと洗面所が付いたシャワールームがあります。
大浴場や部屋風呂が温泉、それぞれに洗い場もあることから利用する機会はありませんでした。
トイレ
部屋風呂とシャワールームの前室に、それぞれ併設されています。
部屋風呂の方のトイレは、多目的トイレのような設計です。
シャワールームのトイレは普通。
風呂(大浴場)
温泉の大浴場があります。
露天風呂は無く内湯のみですが、泉質が最高です。日本三大美肌の湯として知られる嬉野温泉を自家源泉で引いています。
泉質は、重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉)で弱アルカリ(約pH8)。美容液のようなトロリとした肌ざわりで、角質化したガサガサ肌も滑らかになります。
営業時間が15〜22時と短いのがネックですが、最高の温泉です。泉質に拘る妻も、今まで入った温泉の中でNo.1と言っていました。
長期滞在で肌の湯治に利用したいです。
食事(朝食のみ)
夕食は、嬉野温泉の和食の名店(旬(とき))があったため、大村屋では食べていません。
朝食のみ、いただきました。
嬉野温泉名物をふんだんに使用した朝食でしたが、特に温泉水を使って茹でた豆腐が絶品。
泉質が弱アルカリ性だからでしょうか、とろとろに豆腐が溶けて、食べると食欲が湧いてきます。
とはいえ、かなり量が多い朝食だったので、8割ほど食べてギブアップ。
価格
「スイートルーム(浜木綿&桔梗)」で16,489円/人でした(平日泊)。
平日泊を公式料金と比較すると3,811円/人程度安く宿泊できました。
✔︎宿泊予約サイトの宿泊料と公式料金の比較は、両者共に全国旅行割引を適用した金額の差で算出(公式は全国旅行割引適用で25,300-5,000円=20,300円)。
今回は「Relux」の15%オフクーポンが利用できたので、公式料金と比較して、かなり節約できました。
加えて、Reluxのポイントバックが989円分(6%)つきました。Reluxの割引方法は以下の参考記事に記載しています。
⇒参考記事)年収が高くなくても、高級ホテルに安く宿泊する方法
「大村屋」は宿泊予約サイト経由で予約した方が安かったです。宿泊予約サイト同士では、予約するタイミングによって、価格の安さは異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
以上が「【老舗宿】「大村屋」のスイートルーム(桔梗&浜木綿)|源泉掛け流しの個室露天」でした。
その他の佐賀県の観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)佐賀の観光記事まとめ
⇒参考記事)大村屋の前日に宿泊した長崎のレトロ宿
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