この記事では「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ(以下東山リッツ)の設備とサービスを詳しく紹介」します。
「設備」「部屋」「食事」「風呂」「価格」の観点で、良かった点と悪かった点をレビューします。
本ブログの管理人は妻と月一くらいのペースでコスパよく国内の高級宿へ宿泊しています。
今回は、妻とニセコ(北海道)へ3泊4日で旅行してきました。
その内、リッツ・カールトンの最高峰、世界に5つしかない「リザーブ」の一つに宿泊してきました。
安い宿泊タイミングと全国旅行割引と宿泊予約サイトの割引クーポンを使って、スキーを楽しめる同条件で、公式の半額以下で宿泊しました。
100近くの高級宿に泊まった経験から、突っ込んだ目線でホテルの良し悪しを紹介していきます。
⇒参考動画)【ホテル宿泊】東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブは天然温泉付きでサービスもハイレベル|落ち着ける高級ホテル
【宿泊記】東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブに格安で宿泊
東山リッツは2020年12月にオープンし、リッツ・カールトンの最高峰グレード「リザーブ」を冠するホテルとして、ニセコ最高級ホテルの位置付けです。
リッツ・カールトンにしては珍しく、天然温泉があります(他は日本だとザ・リッツ・カールトン日光くらい)。
特徴は、上記の「天然温泉がある」の他、「目の前がスキー場」、「冷蔵庫の中身が無限補充」です。
お風呂は、大浴場と貸し切り風呂がありますが、いずれもニセコの地下から湧き出る天然温泉です。ニセコは羊蹄山、アンヌプリなど活火山が多いので、温泉が豊富です。
スキー場(ニセコビレッジスキーリゾート)はホテルと直結しています。ロビーラウンジから階段を降りると、スキーのレンタルショップがあり、そこでリフト券やレンタルウェアを借りられます。
そのまま、外へ出ると直ぐにリフト(ゴンドラ)があります。
客室の冷蔵庫内は無限に補充されます。サッポロクラシックや日本酒(男山)やコーラなどが入っていますが、フロントに補充をお願いすると無料で足されます。
ターンダウンの後も不足している飲み物は補充されます。ホテル内で飲み物を買わなくて良いです。
安い宿泊タイミング(12月上旬)だったので、ウインターシーズンにも関わらず、朝食付きの2人で約8万円で宿泊できました。
泊まった感想は、極上では無いものの、かなりハイレベルなホテルで快適に過ごせました。
まずは設備から紹介していきます。
設備
部屋の数は上述の通り50室と小型のホテルです。一方、超高級ホテルのため、設備はかなり充実しています。
- 2種類のレストランとバー
- 天然温泉の大浴場と貸切風呂
- スキーのレンタルショップ、スキーロッカー
- トレーニングルーム
- スパ
ホテルショップは無いですが、食事やドリンクのサービスが充実しているので、困りごとはありませんでした。
レストランとバー
レストランは2つあり、メインダイニング(ゆきばな)と、寿司なぎです。
「ゆきばな」は和洋のレストランです。
地元の食材と料理を中心に提供しており、朝には焼きたてのパンやペイストリーの香りが漂い、夜には旬のお肉、海の幸、食材を取り入れた品がテーブルに並びます。
総じて、結構美味しかったです。朝食時に洋食と和食が選択できましたが、和食の方がレベルが高いと感じました(後述)。
「寿司なぎ」はカウンター(全7席)のみの小さな寿司屋です。
「ゆきばな」の奥にあり、ホテル内にありながら隠れ家のような雰囲気です。
ソイなど北海道の海の幸を積極的に取り入れて寿司にしています。
北海道の寿司は「素材は一流、料理は三流」と言われますが、この寿司なぎは料理技術も高いため「素材は一流、料理も一流」だそうです。
また四方がカウンターのバーとなった「うめラウンジ」もあります。
ロビーラウンジの裏手にあり、山崎(12年)、宮城峡、白州、余市など国産ウイスキーの種類が多かったです。
また、オリジナルカクテルやニセコの地ビール、おつまみなども豊富。東山リッツの近くには、レストランやバーが無いため、お酒を飲めるところがあるのはありがたい。
天然温泉の大浴場と貸し切り風呂
大浴場は内湯と露天風呂、サウナがあります(詳しくは後述)。
貸し切り風呂も内湯と露天風呂がありますが、有料です(5,500円/1時間)。
いずれも天然温泉で泉質は、ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩(硫黄臭はしない)です。
✔貸し切り風呂の料金は2022年12月の情報です(スタッフに聞きました)。
スキーのレンタルショップとスキーロッカー
ロビーから階段で下った先にあります。
ショップとリフト券売場、スキーロッカーがあり、そこから外へ出れば直ぐにリフト(ゴンドラ)乗り場があるので、アクセスが最高です。
ショップではスキーとスノボーの装備をレンタルできます。料金はウェアが5,000円/日、板周り(ボードと靴)が7,900円/日です。
レンタル期間は半日から7日まであり、長期滞在の宿泊客にも対応しています(長期でレンタルした方が割安)。
リフト券の価格は、半日(午前か午後)なら5,900円、1日券なら6,800円です。なお、ナイターする場合は別途2,300円かかります。
結構高額ですが、アーリーシーズン(12月初旬から12月中旬)なら割引があります(半日券なら4,600円)。
✔︎リフト料金はニセコビレッジスキーリゾートに準拠
すぐそばにあるスキーロッカーに荷物を入れて、外に出れば、目の前がリフトです。
リフトに乗ればニセコビレッジエリアのスキー場へアクセスできます。
私は下手くそなのでバンザイチェアという初級コースをのんびり滑っていました。
トレーニングルーム
ウォーキングマシン、エアロバイク、ダンベル、バランスボールなど種類が豊富です。
一方、結構狭くて、特にウォーキングマシンは1台、エアロバイクは2台しかありません。時間帯によっては混み合うので注意が必要。
なお、窓からの景色は良いため、眺めながらウォーキングしていると、一瞬で時間が過ぎました。
タオルと水が用意されているので、部屋から持っていく必要は無いです。
トレーニングルームはロビーの奥、客室エリア行きのエレベーターの近くにあります。
スパ(スパ・チャシ・ラ・ソティス)
ソティス(Sothys)という1946年創業のフランスの高級コスメブランドを使用したスパです。
3室のトリートメント部屋があり、カップル用の部屋もあります。
トリートメントの価格は、ショートコースなら12,700円(40分)〜、フルコースなら〜75,900円(180分)と幅広いコースがあります。
また、上述の貸切風呂もスパ内にあるため、カップルや家族での時間を重視する場合は利用頻度が高いかもしれません。
部屋(ニセコリザーブキング)
部屋の数は50室と少ないですが、タイプは部屋の向きと部屋の種類に分類されます。
部屋の向きは「羊蹄山側」と「アンヌプリ側」があります。
眺望は南側の「羊蹄山」向きが良く、アンヌプリ側は木があるため、あまり眺望は良くないです。
✔︎アンヌプリ側は4階建と低層なので4階でも眺望はイマイチ。
部屋の種類は、スタンダード(キング、ツイン)とスイートです。
個人的な感想ですが、ニセコに来て、部屋でのんびり過ごすのは勿体ないので、部屋の種類は比較的安価なスタンダード(キングかツイン)で十分だと思います。
部屋の向きは羊蹄山側が良いですが、人気で空いていることが珍しい印象です。
今回は羊蹄山向きの部屋が空いてなかったので、ニセコリザーブキング(アンヌプリ側)に宿泊しました。
部屋の構成は、寝室&リビング、バスエリア、クローゼットです(広さは52平米)。
特徴は以下2点。
- 冷蔵庫の中が無くなれば無料で補充してくれるインクルーシブタイプ
- 部屋のアメニティーがいつものリッツカールトンのブランド(asprey)では無くSothys
リザーブキングの部屋の造りは、ザ・リッツ・カールトン日光(中禅寺湖ビュー・キング)に造りが似ています。
⇒参考)【宿泊記】木材のデザインが美しい「ザ・リッツ・カールトン日光」で中禅寺湖ビューの客室に宿泊【超高級】
スタッフに「似てますね」とコメントすると「みなさんそう仰います」と仰っていました。
寝室&リビング
ベッド、冷蔵庫とミニバー、ソファ(リビング内)があります。
ベッドは全ての客室がシモンズ製で、寝心地は良好。壁の絵(梅の花)が和の雰囲気を醸し出しています。
枕元には照明制御装置、時計(ワイヤレス充電器付き)、コンセント(USB充電可能)があり機能的です。
ベッドの反対側にはSony製のテレビがあり、純正のサウンドバーが付帯、かなり音質は良いです。
abema、youtube、Netflixなどに接続可能です(何故かamazon primeは無い)。
冷蔵庫とミニバーはリビングにあります。冷蔵庫内には徳川家康が御用達にした日本酒「男山」の御免酒が入っています。
✔︎元々「男山」は伊丹の酒造で作られていたが、昭和の中頃(1979年)に北海道の旭川の酒造が、紆余曲折あって受け継いだ(男山の歴史)。
その他、京都の山崎の水、ミネラルウォーター、フルーツジュース、ペプシコーラ、サッポロクラシックが入っていました。
ミニバーには、コーヒー(ネスプレッソ)と紅茶や緑茶(ルピシア製)があります。
男山やサッポロクラシック、ルピシアは北海道で生産されており、地元の物を使おうという心意気が感じられました。
なお、冷蔵庫内とミニバーの飲み物は全て無料で、無くなれば補充してくれます。近くに飲み物を買える場所がないのでありがたいサービスです。
雪景色を見ながらソファでウェルカムスイーツと共にドリンクを楽しむ一時は、なんとも言えない贅沢でした。
ターンダウン後もお茶の雰囲気にピッタリ。
バスエリア
脱衣所と浴室、トイレがあります。
脱衣所には2つの洗面台があり、アメニティー、ドライヤー、バスローブ、体重計などが備え付けられています。
主なアメニティーとして、ボディーローションやクレンジングなどが置いてあり、ブランドはSothysです。
その他アメニティーとして、マウスウォッシュやハンドソープがあり、これらはJTB商事のオリジナルブランドOrange Roseです。
ドライヤーはKOIZUMI製。リッツ・カールトンはTESCOM製が多い印象ですが、珍しい。
浴室には、洗い場と浴槽があります。
景色が綺麗で雪景色を見ながらお風呂に入る時間は贅沢。
ちなみに外は人が通らない場所ですが、覗かれるリスクはゼロではないです。お風呂にブラインドがあるので、下ろせば見えなくなります。
ターンダウン後は、ブラインドが降ろされた状態になります。
アメニティーは、シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、洗顔料があり、全てSothys製です。
バスソルトはニセコの牧場「高橋牧場」の牛乳を使っており、使うと滑らかなお湯に変わります。部屋風呂は、温泉ではなく沸かし湯のため、バスソルトを使っても大丈夫。
✔温泉利用の場合は、大浴場または貸し切り風呂があります。
トイレは特徴無しです。
クローゼット
2箇所(玄関とリビング)あります。
玄関側は、あまり広くないですが、リビング側は広く、3名分くらいの荷物を置いても余裕があります。
スキー用の服など荷物が多くなりがちなニセコのホテルにしては珍しい。
部屋全体は高いレベルでバランスが取れた客室だが、ザ・リッツ・カールトンの最高グレード「リザーブ」を感じるほど、特徴は無かった印象です。
大浴場
脱衣所と浴室(内風呂、露天風呂、サウナ)があります。
脱衣所には脱衣籠、洗面台、貴重品ロッカーがあります。 客室数が少ないため、脱衣所は狭く、脱衣籠と洗面台の設置数も少ないです。
脱衣籠には、予めタオルが用意されており、自分で準備しなくて良いです。
タオル置き場には、タオル以外に歯磨きやマウスウォッシュなどのアメニティーがあり、風呂上がりに口の中をさっぱりできます。
洗面台に置いてあるドライヤーは客室と同じ、KOIZUMI製。
ちなみに、貴重品ロッカーの利用は要注意。
電子ロックで自分で暗証番号を設定するタイプですが、説明通りに暗証番号を設定しても、解除できない場合がありました。
その場合は、フロントに伝えればマスター番号で開けてくれました。
浴室の風呂は全て天然温泉(ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩)です。温泉は衛生管理のため循環濾過、加温のため加水しています。
内湯、露天風呂ともに小型です。内湯は特徴がありませんが、露天風呂から見える景色は綺麗でした。
露天風呂からの景色は、昼よりも夜の方が、木々のライトアップがあるため綺麗。
サウナは、3人用くらいの小さなもの。
残念ながらサウナに水風呂は付いておらず、代わりにシャワーがあります。
洗い場には、Sothysのシャンプー、コンディショナー、シャワージェルなどのアメニティーがあります。
食事
朝食をメインダイニングの「ゆきばな」で頂きましたが、それなりに美味しかったです。
朝食
基本メニュー(飲み物、パン、先付け、チーズ、ハム)+和洋のメニューから選択する方式です。
食事の量はかなり多め。全部食べようとしましたが、8割くらいでギブアップ。
基本メニューの味はそれなりで、選択メニューは和食の方が美味しかったです(個人的感想)。
洋食メニューは、エッグベネディクト(たらば蟹、クランベリートースト、紫蘇オランデーズソース)を注文しました。
単品メニューかつ、味付けが、こってりしていました。個人的に朝食はあっさりした物を食べるので、合いませんでした。
和食メニューは、鮮魚の西京焼き、煮物、お浸し、だし巻き卵、蘭越産ご飯、味噌汁、漬物、納豆と種類が豊富。
あっさりした味付けながら、出汁の効いた美味しい朝ごはんでした。
なお、例によって注文は英語で聞かれました。冬場のニセコの公用語は英語なので仕方ない。
夕食
ホテルではなくジンギスカンの名店「Loft倶楽部」でいただきました。
1989年創業のジンギスカン屋で、特徴は「マトン」では無く「ラム(生後1年未満の子羊肉)」を使っていることです。
一般的なジンギスカンの臭みがなく、あっさりした味わいで食べやすいです。
しかもボリュームがあって、価格もリーズナブル(特製ラムジンギスカン250g:2,480円)なのでコスパ良いです。
妻の友人からLoft倶楽部の存在を聞いて、ダメ元で予約の電話をしたところ奇跡的に予約できたため、ホテルからタクシーで訪問しました。
なお、東山リッツからタクシー移動する場合は自分で手配したほうが安いと思います。
Loft倶楽部へ向かうために小型を一台お願いしましたが、ハイクラスのホテルだからかリムジンが手配されたからです。
行きはホテル手配のリムジン、帰りはLoft倶楽部で手配した小型タクシーの値段を比較すると帰りの方が30%くらい安かったです。
✔︎ちなみに冬の北海道は、そもそものタクシー料金自体が高いです。雪道運転のため、常に割増料金が設定されているからです。
✔︎東山リッツの近くにある居酒屋「唐火七」も美味しい(東山リッツから4.6kmの距離)。
⇒参考)唐火七に訪問した時の北海道旅行記(過去)
価格(ニセコリザーブキング)
一室、朝食付きで81,500円でした(土日泊)。
東山リッツは朝食付きでも、1〜2名の宿泊では宿泊料金は変わらないです。
今回は、価格の安かった「Relux」から予約。
全国旅行割引(HOKKAIDO LOVE!割)を利用して、5,000円/人の割引に加え、宿泊予約サイトのクーポンで10,150円(10%)割引で宿泊しました。
Reluxのポイントも3,254円(4%)貰えたため、かなりお得に宿泊できました。
公式の同じ時期の正規料金は、同タイプの一室あたり117,600円でした。
全国旅行割引(5,000円/人)を適用させても、107,600円/室です。
Marriott bonvoyのポイント還元(2%〜)があったとしても、宿泊予約サイトから予約した方が安そうです。
価格が安い宿泊予約サイトは、予約タイミングによって異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
ホテルブランドに拘らないなら、以下のホテルもオススメ。ホテルの質は東山リッツに劣らないです。
⇒参考ホテル)ニセコでリーズナブルにミシュランを味わえるコスパの良いホテルに宿泊した記事
参考)冬のニセコに安く宿泊する方法
なお、スキーやスノーボードシーズンに、これだけ安く、ちゃんとしたホテルに泊まるのは難しいです。
パウダースノーを求めて世界のお金持ちが集まってくるので相場がおかしくなります。
✔︎実際、街中で見かけた人は殆どがお金持ちそうな海外の方でした。
言語も誰が日本語を話せるか分からないので、ほぼ英語で会話していました(ホテルスタッフも日本語が話せない人がいる)。
冬のニセコは異国です。冬場は夏場の3倍程度の宿泊料になるホテルも多いです(大げさでは無くて事実です)。
冬場のニセコで安く宿泊するコツですが、最重要なのは「宿泊するタイミング」です。
冬場はウインタースポーツ目的で世界から人が集まって来ますが、彼らはシーズンど真ん中(12月中旬〜3月中旬あたり)を狙ってきます。
シーズンど真ん中を外すと宿泊料が安くなるところが多いです。そしてスキー場がオープンしたてか、クローズ間近の場合ではオープンしたての方が良いです。
なぜならクローズ間近と異なり、雪質が良いからです。また12月上旬から中旬にかけては連休も無いため、人が少なく快適に過ごせます(※ニセコのスキー場の営業期間)。
主要な宿泊予約サイトごとに、得意とする価格帯や割引有無などの観点で纏めた記事は以下です。
⇒参考記事)クーポンとポイントで宿泊費用が安くなる宿泊予約サイト【ランキング】
以上が「【宿泊記】東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブに格安で宿泊|天然温泉とスキー場のセットが最高」でした。
北海道のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)北海道の観光記事まとめ
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