この記事では「大和屋別荘の設備とサービスを詳しく紹介」します。
「設備」「部屋」「食事」「風呂」「価格」の観点で、良かった点と悪かった点をレビューします。
本ブログの管理人は妻と月一くらいのペースでコスパよく国内の高級宿へ宿泊しています。
今回、妻と妻の母と愛媛県の中南部へ2泊3日で旅行しました。
その内、道後温泉にある「大和屋別荘」は、
- 道後温泉を見下ろしながら寛げる全19室の隠れ家
- 全ての客室と大浴場に温泉があり、湯上がり処でアイスクリームやビールを無料で楽しめる
- 大和屋本店の大浴場を無料で利用可能
最高のロケーションとおもてなしが楽しめる大人の隠れ家的旅館でした。
全国旅行割引と宿泊予約サイトの割引を使って、格安で「大和屋別荘」に宿泊しました。
100を超える高級宿に泊まった経験から、突っ込んだ目線でホテルの良し悪しを紹介していきます。
⇒参考動画)【宿泊記】道後温泉の高級宿ランキング1位「大和屋別荘」は全てのサービスが素晴らしい|全19室の隠れ家
https://youtu.be/7Uujr8vmyCI【宿泊記】道後温泉の高級宿ランキング1位「大和屋別荘」は最高のロケーションとおもてなしの旅館
1837年創業の大和屋本店の100周年として、1937年に別館(大和屋別荘)が創業しました。
大和屋本店は全91室と比較的大型の旅館ですが、大和屋別荘は全19室と小型です。
小型のため、静かな落ち着いた雰囲気の館内です。
全客室のお風呂が温泉、ビールやアイスクリームの無料提供など、個々人が快適に過ごすための環境が整っています。
宿の特徴は「設備・サービスの良さ」「立地の良さ」です。
また、素泊まりプランだったため、実体験できませんでしたが「食事もかなり美味しいそう(道後温泉の朝食自慢ランキング1位)」です。
設備や客室は、大人がホテルを快適に過ごせるように考えられています。客室からの眺めも素晴らしかったです。
まずは、客室から見ていきます。
客室(お部屋おまかせ和室「躑躅(ツツジ)」)
大和屋別荘の部屋は基本的に造りが全室異なります。全19室に対し、客室タイプは10種類に分類されています。
✔️客室タイプ一覧
- 和室スーペリア (53平米)
- お部屋おまかせ和室 (53平米)
- 和室デラックススイート (66平米)
- ベッドスイート【山茶花】 (67平米)
- ジュニアスイート (69平米)
- プレミアベッドスイート【沈丁花】 (96平米)
- プレミアスイート【撫子】 (83平米)
- スーペリア【桜】 (53平米)
- 和洋室スイート【桃】 (94平米)
- 和室スイート【椿】 (67平米)
全ての客室のお風呂は温泉付きです。
部屋毎に広さが異なる、洋室がある、庭や露天風呂が付いているなどの違いがあります。
宿の設備とサービスが特に良いと伺っていたので、今回は客室の豪華さは重視せず「お部屋おまかせ和室」を選択しました。
食事も美味しいと伺っていましたが「無し」にしました。
観光(今治やしまなみ街道など)に時間を使うため、宿の到着時刻が読めなかったこと、どうしても行きたい居酒屋を遅い時間に予約していたことが理由です。
今回の「お部屋おまかせ和室」は2階の「躑躅」でした。
客室は、高台にあるため2階でも眺めが良く、室内の調度品も素晴らしく、快適に過ごせました。
✔️調度品の例:著名な文人(正岡子規、種田山頭火など)の本物の書画や、密閉度の高い桐の鏡台など。
客室の構成は、前室、寝室&リビング、広縁、バスルームです。職人の技が散りばめられた総檜数寄屋造が美しい部屋です。
寝室&リビング
落ち着いた雰囲気の8畳の和室です。到着が遅かったので、到着時には布団が敷かれていました。
天井など、職人の技巧が散りばめられた室内にはテレビ、テーブル、床の間などの設備があり、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
テレビはシャープ製の小さなタイプです。客室の和の雰囲気を壊さないように収納に入れられていました。
同じ収納の反対側には、火鉢がありました。客室で食事する際に使用するのでしょうか?
続けてテーブル周辺です。
テーブルの上には宿からのご好意でお酒と手拭いが置かれていました。
お酒は大和屋別荘と初雪盃がコラボした日本酒。手拭いも大和屋別荘と今治タオル(MOKU)とのコラボでした。
また、宿の案内板には周辺の観光・飲食店のマップや宿の温泉成分表が挟まれていたり、重要な情報が多いです。見ておいた方が、道後温泉と宿を楽しめると思います。
床の間には立派な掛け軸があります。どの部屋の掛け軸も正岡子規や種田山頭火などの著名な文人の真筆だそう。
昔から文人の常宿として利用されていただけあって、貴重な作品を惜しげもなく展示してあります。
広縁
テーブルと椅子、鏡台、収納があります。
テーブルと椅子が設置されている場所には窓があり、道後温泉を眺められます。
大和屋別荘は高台にあるため、2階の部屋であっても眺望は最高。道後温泉を一望できます。
ちなみに窓から見える赤い窓の建物は外湯(飛鳥の湯)です。2017年に建ち、オシャレなアートとともに人気の観光スポットになっています。
✔️窓にカーテンは付いていませんが、窓の左側にスライド式のブラインドが付いています。閉めれば就寝時などは遮光できます。
大和屋別荘の裏手にある階段を下れば3分でアクセスできます。
本題に戻って、他の広縁の設備を見ていきます。
鏡台は手触りと軽さから桐製だと思われます。棚の密閉度が高く、かなり高級そうです。
棚の中には可愛い手鏡が入っていました。
続けて収納周辺です。
収納の下にはカラフルな浴衣が置いてありました。
足袋のデザインも可愛いです。浴衣は館内はもちろん、道後温泉の散策にも着ていけます。
また、大和屋別荘の宿泊者は、系列の大和屋本店の大浴場も使えますが、大和屋別荘の浴衣を着ていけば、大和屋本店のスタッフ顔パスで大浴場に入れます。
(高級旅館の浴衣を着て、温泉街に行くとお店の接客が良くなる場合があります。着用オススメです)
収納の中にはスマホの充電セットや文人の執筆原稿と思しき書類がありました。
執筆原稿は収納内の壁に貼ってあり、達筆すぎて読むのが難しかったです。文人が滞在した痕跡が部屋の随所に見られて面白い宿です。
バスルーム
廊下と脱衣所、浴室、トイレがあります。
和室から浴室に続く廊下には、鹿おどしのような装飾があり、高級旅館の雰囲気。
廊下の突き当たりを右に曲がると脱衣所です。
脱衣所は広くは無いですが、客室と廊下で完全分離されており、プライベート感があります。
タオル、ドライヤー、アメニティー類の備え付けがあり、ドライヤーとアメニティーの種類は以下。
- ドライヤー:ダイソン製
- アメニティー:歯ブラシ、コーム、髭剃り、コットン類、スキンケアセット、シャンプー、ボディソープ、トリートメント
✔️シャンプー、ボディーソープ、トリートメントのブランドはPOLAのアロマエッセゴールドです。
脱衣所を奥に進むと、浴室があります。
大和屋別荘は客室のお風呂に力が入っており、お湯は沸かし湯ではなく温泉です。泉質はアルカリ性単純温泉であり循環式ですが、加水はありません。
また、浴槽は高級材質(高野槙)を使用した木風呂であり、香りと肌触りが良かったです。
部屋風呂には窓がついており、広縁と同様に道後温泉の景色を一望できます。
高台にあるため入浴を覗かれるリスクは低いですが、ブラインドを下げれば見えなくなります。
トイレは脱衣所と和室を繋ぐ廊下にあります。男性用の便器と洋式のトイレが、それぞれトイレ室内にある少し変わった造りになっています。
前室
玄関と和室の間にあり、冷蔵庫やコップ類が備えられています。
冷蔵庫にはミネラルウォーターが入っており、品名が面白い(ぞっこん:四国カルスト天然水)。
特徴は非加熱であること。無菌状態なので加熱殺菌せず商品化できたそうです。中硬度の水なので硬水より飲みやすく、軟水よりもミネラル(特にカルシウム)が豊富。
コップは3種類の用意があります。それぞれ湯呑み、グラス、タンブラーです。
「大和屋別荘」とプリントされたタンブラーは、部屋から持ち出しても良い。例えば、大浴場の湯上がり処にあるビールサーバー用のコップとして利用可能だそう。
客室の感想:前室、和室、広縁、浴室からなる総檜の数寄屋造。高台に位置するため客室からの景色も良く、部屋風呂も温泉と快適に過ごせる環境でした。
また、文人の真筆の掛け軸や原稿なども飾られており、正に大人のための客室という印象を持ちました。
続けて、大和屋別荘で利用可能な設備を見ていきます。
設備
旅館の客室数が、全19室なので設備は少ないです。3階建ですが、2階と3階は全て客室で1階にのみ設備があります。
一方、大和屋本店の設備も一部利用可能なので、トータルの設備は充実しています。
- 大浴場(大和屋別荘)
- 大浴場(大和屋本店)
- セルフバー
- 日本庭園
- ロビーラウンジ
大浴場(大和屋別荘)
天然温泉の内湯と露天風呂があります。
泉質はアルカリ性単純温泉であり、無色透明のさらりとした湯です。
草津温泉や登別温泉などの硫黄成分強めの温泉とは異なり、低刺激なので敏感肌でも長風呂できます。
内湯、露天風呂ともに小規模ですが、大浴場の造りが美しく、長風呂しやすい泉質なので、一人でのんびりと大浴場を満喫できました。
内湯は10人程度、入れる大きさ。綺麗に清掃されており、清潔感のあるお風呂です。温度は露天風呂よりも低く、長湯するにはちょうど良いです。
露天風呂は4人程度しか入れませんが、庭の景色が美しく、眺めながら寛ぐには最高の環境。
温度は内湯よりも高いですが、排水溝の近くに陣取れば温度が低いので、内湯よりも快適に過ごせます。
大浴場は午前6時から24時まで営業していますが、午前6時の営業開始に入るのがオススメです。
清掃直後であること、他人がおらず独占的に利用可能しやすいことが理由です。
洗い場は5人分あり、シャンプー類はPOLAのアロマエッセゴールドです(客室と同じ)。
湯上がり処では、キンキンに冷えたビール(KIRIN)やアイスクリームなどが無料で振舞われています。
寛げる大浴場ではありましたが、多くの宿泊客が入浴する時間には混み合うかもしれません。
その場合は、大和屋本店の大浴場がオススメです。
大浴場(大和屋本店)
全91室と大型の旅館だけあって、大浴場も広いです。
✔️大和屋別荘の宿泊客は大和屋本店の大浴場を無料で利用できます。
大和屋別荘から徒歩2分とすぐ近くにあります。老舗旅館だけあって、道後温泉街の中心に堂々と建っています。
館内に入ると、まずロビーの大きさに圧倒されます。また、明るく清潔感があり、しっかりメンテナンスされているのが分かります。
ロビーとフロントを通り過ぎ、地下1階に下ると大浴場があります。
大浴場には内湯と露天風呂があり、大和屋別荘よりも広かったです。
一方、客室数が多くファミリー向けということもあり、大和屋別荘よりも賑やかでしたが、広いため混雑はありませんでした。
また、湯上がり処には無料の日本酒バーと駄菓子バーがありました。
日本酒は、愛媛の地酒が日替わりで3種類提供されるので、飲み比べして好みの味を見つけるのが楽しいです。
駄菓子は、基本的に「うまい棒」ですが、とても種類が多い(10種類くらい)。懐かしさを感じる方は、昔を思い出しながら食べ比べが捗ると思います。
ロビーラウンジ
大和屋別荘のエントランス近くにあり、チェックイン時に使用するテーブルや観光案内の資料などが設置されています。
観光案内の資料が設置されているテーブルに大和屋別荘の表彰状がありました。
「旅して日本プロジェクト委員会」の道後温泉エリアにおいて、朝食自慢部門と高級宿・ホテル部門で1位を受賞しています(2022年)。
朝食は食べていませんが、ネットの口コミや現地の飲食業の方からの評価は高かったです。
また、実際に訪問して、旅館の造りは丁寧で気遣いのあるサービスもあり、高級宿ランキング1位の結果は納得だと感じました。
セルフバー
ロビーラウンジの奥に、テーブルとソファー、お酒が置いてある部屋があります。
ここでは、置いてあるお酒を自分でグラスに注いで飲めます。セルフなので料金は、かなり安めに設定されています。
また、お酒に必要な水や氷、おつまみなどはフロントへ伝えれば入手可能です。
備え付けの伝票に自己申告で飲んだ物を記入し、チェックアウト時にフロントへ提出します。
有料セルフバーの旅館には何度か宿泊したことがありますが、全て客室が少ない高級宿でした。
例えば以下のような旅館。
適量を注ぐ、飲んだ物をちゃんと申告する客層を前提にしているので、可能なサービスだと思います。
✔️なお、館内は禁煙です。タバコを吸いたい方は、セルフバーの横に屋外の喫煙所があります。
日本庭園
大和屋別邸の中央にあり、館内の至るところから眺められます。
良くメンテナンスされており美しい庭園ですが、特筆すべきは 「苔」。一目見たときは高度なイミテーションかと思うほど綺麗に整えられていましたが本物でした。
綺麗な緑の絨毯を作り上げるには、相当時間がかかっているはずです。
大浴場とロビーの間に、日本庭園への入口があります。
苔を踏まないように庭園へ入り、写真を撮れば映えます。
食事
大きな食事会場は無く、基本的に部屋食です。
愛媛の海鮮や伊予牛のステーキなど、主に地元の食材を使った料理が出てきます。宿での食事も魅力的でしたが、どうしても行きたい居酒屋があり、外食しました。
その居酒屋は「ドラマ版 孤独のグルメ」に登場した「さかな工房 丸万」です。
特徴は、魚屋の店主が市場で目利きした新鮮な魚介をショーウィンドウに並び、自分達で魚介の調理方法を選択できることです。
まるで市場みたいですが「さかな工房」という店名だけあって、市場にある飲食店よりも圧倒的に調理技術が高い。
抜群に鮮度が良い魚 × 高い調理技術の唯一無二の美味しさを誇る居酒屋でした。
※詳しくは別記事(仮称:愛媛旅行記2泊3日)に登場予定。
なお、店主から大和屋別荘の食事は非常に美味しいとのコメントをいただきました。今度は大和屋別荘の食事も楽しみたいと思います。
価格
お部屋おまかせ和室「躑躅(ツツジ)」で一室55,980円でした(3名:土日宿泊)。
大和屋別荘は、客室タイプによって3名~6名までの宿泊が可能です。
お部屋おまかせ和室の宿泊プランの場合、宿泊人数に応じた広さの客室を宿側が選んでくれます。
宿泊料金は、ホテルのように1室いくらではなく、宿泊人数に正比例して宿泊料金が上がっていきます(2名以上で宿泊の場合)。
✔もし、4名以上で宿泊する場合は2名ずつ予約して2部屋確保した方が、お風呂やトイレを分散できるので設備的には得です。
今回は、価格が安かった「一休.com」から予約。
3名宿泊時の定価は68,400円でしたが、即時利用ポイント(5%)と全国旅行支援クーポン(9,000円)を利用して、55,980円まで割引しました。
公式の同じ時期の正規料金は下図の通り。
3名宿泊時(土日)は、同タイプの一室あたり68,400円(22,800円×3人)だったので、一休.comから予約した方が約20%安くなりました。
安く出来た理由は以下の通り。
- 一休からダイヤモンド会員の招待が来ており、即時利用ポイントが5%に増えていた
- 一休に愛媛の全国旅行支援の割り当てが残っていた(他の宿泊予約サイトや公式では割り当て無しだった)
大和屋別荘は、公式からの予約よりも、宿泊予約サイトからの予約の方が安い場合が多いようです。
どの宿泊予約サイトが安いのかは、予約するタイミングによって異なります。
例えば、
- 「るるぶ」だと偶に地域限定割で30%ほど割引になる
- 「auスマートパスプレミアム」会員特典でReluxの30%オフクーポンが当たると「Relux」がほぼ最安値になる
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
主要な宿泊予約サイトごとに、得意とする価格帯や割引有無などの観点で纏めた記事は以下です。
⇒参考記事)クーポンとポイントで宿泊費用が安くなる宿泊予約サイト【ランキング】
以上が「【宿泊記】道後温泉の高級宿ランキング1位「大和屋別荘」は全てのサービスが素晴らしい|全19室の隠れ家」でした。
愛媛のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)愛媛の観光記事まとめ
参考)大和屋別荘へのアクセス
松山空港からレンタカーもしくは電車(道後温泉駅)から徒歩でアクセス可能です。
- レンタカー:松山空港から一般道で30分
- 電車:松山空港から道後温泉駅(約40分)+徒歩5分
✔大和屋別荘の駐車場は1,000円かかります。駐車場前の道は狭いので大型車での乗り入れは難しいかもしれません。
道後温泉は、かなり栄えているので遊ぶ場所や買い物、食事には困りません。
詳しくは別記事(仮称:愛媛旅行記2泊3日(作成中))を見てください。
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