この記事では「クラシックホテルパスポートについて詳しく説明」します。
内容は以下の通りです。
- クラシックホテルパスポート記載の9つのホテル(全て宿泊済み)
- クラシックホテルパスポートの特典(特典利用の条件も各ホテルに電話で確認済)
2024年3月に9つのクラシックホテル全てに宿泊しましたが、全て素晴らしいホテル達でした。
クラシックホテルとは「日本クラシックホテルの会」が認定した9つのホテルを指しています。
*9つのホテル名は東から順に以下。
- 日光金谷ホテル
- 東京ステーションホテル
- ホテルニューグランド
- 万平ホテル
- 富士屋ホテル
- 川奈ホテル
- 蒲郡クラシックホテル
- 奈良ホテル
- 雲仙観光ホテル
いずれも100年前後の歴史あるホテルだけあって、親子三世代で楽しめるような落ち着いたホテルでした。
これら9つのクラシックホテルに宿泊すると、ペアランチ券やペア宿泊券が貰えるパスポートが販売(1,500円)されています。
4箇所に宿泊すると、まず9つのクラシックホテルで利用可能なペアランチ券がもらえます。
9箇所全てに宿泊すると9つのクラシックホテルで利用可能なペア宿泊券がもらえます。
*ペアランチ券の有効期限は、4つ目のホテルをチェックアウトした日から6か月です。
*また、クラシックパスポート自体の有効期限は「初めて宿泊した日から3年」です。
以下では9つのクラシックホテルと特典(ペアランチ券、ペア宿泊券)を詳しく紹介します。
⇒参考動画)日本一詳しくクラシックホテルとクラシックホテルパスポートの利用条件を纏めた動画
クラシックホテルパスポートに記載のホテルと宿泊特典と条件を徹底解明!
以下では「設備」「客室」「食事」「風呂」「アクセス」「宿泊料金」の観点で、クラシックホテル9つすべてを紹介します。
川奈ホテル(1936年 創業)
南国の雰囲気の中、アクティブに楽しむのに適したホテルだと思います。
フジサンケイクラシックなど、プロの大会にも使用されている名門ゴルフコース(富士コース、大島コース)があることで有名です。
設備:古さはあるがリノベーションやメンテナンスで目立ちません。
プールやテニス、ゴルフなどアクティブに活動するための設備が充実しています。
また、カフェ、ラウンジ、バー、ビリヤード、麻雀、など様々な設備があり、ホテルで一日過ごすためのインフラも整っています。
展望台もあり、リアス式沿岸などの景観も素晴らしい。
客室:部屋から太平洋を見れるオーシャンビューの部屋と、山側の部屋がありますが、オーシャンビューがおススメ。
部屋はリノベーションされて新しく、枕元にコンセント、無料のカフェバーなどもあり、不便は無いです。
一方、それ以外の特徴は無く、部屋で過ごすよりもゴルフやプールなどで一日遊ぶのを重視した作りのように感じました。
食事:夕食、朝食ともに和洋を当日選択できるため、体調や気分に合わせられます。
ディナーの価格は高いが、近くにある「ラ・ヴィータ・エ・ベッラ」というイタリアンが美味しくて割安です。
風呂:2014年7月にリニューアルされた「ブリサマリナ」という温泉(大浴場、サウナ、貸切風呂)とリラクゼーション設備。
大浴場は内風呂と露天風呂の2つ。泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物温泉で弱アルカリ性(pH8.0)。
男性風呂は1階、女性風呂は2階にあり、露天風呂からの景観は女性風呂の方が良い。
あと、風呂場の貴重品ボックスのセキュリティーレベルが異常に高い(静脈認証)
アクセス:電車の駅から徒歩圏内ではありません。最寄りの伊東駅から川奈ホテルへ無料シャトルバス(要予約)がありますが、本数が少ない(3便/日)です。
伊東駅などから路線バスもありますが、これも便数が少ないです。
車を利用可能な場合は、車でのアクセスをオススメします。
価格:オーシャンビューキング(朝食付き)で16,145円/人でした(祝日泊)。クラシックホテルの中では比較的安価な方。
✔︎定価は23,645円/人でしたが、割引しました。
⇒参考記事)割引方法の詳細はこちら
⇒参考記事)川奈ホテルに実際に宿泊して設備・サービスなどを纏めた記事はこちら
予約するタイミングによって、価格が安い宿泊予約サイトは異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
評価: 宿泊料金は安価で、食事は和洋選べて結構美味しい。風呂は温泉の大浴場があり、内風呂と露天風呂とサウナあり。
客室は狭いが新しく、海側の客室が取れれば絶景。接客とサービスは申し分なし。イベントを開催していたり、フィットネスジムがあったり、深さ3mのプールがあったりと充実。
アクセスは 送迎バスがあるが、本数が少ない。
富士屋ホテル(1878年 創業)
落ち着いた雰囲気の中、温泉でのんびり過ごすのに適したホテルだと思います。
箱根の宮ノ下温泉側に位置しており、芦ノ湖近辺と違って落ち着いた雰囲気があります。
日光金谷ホテルの次に歴史あるホテルで、特徴はホテルの巨大さです。
創業当時から年代を経るごとに、どんどん増改築をしており、地上から一枚の写真で全体を収められないくらいホテルが巨大化しています。
設備:古さは所々あるものの、リノベーションやメンテナンスで目立ちません。むしろ貫禄を感じます。
日本庭園や、お土産屋、レストラン、無料のソフトドリンクバー、プールなどの設備レベルが非常に高い。
ホテルの周囲には、コンビニや、食事(イタリアン、和食など)も充実しています。
ホテル外で食事をしたい、晩酌用のおつまみやお酒を買いに行きたいなどの場合に便利です。
客室:本館、西洋館、花御殿、フォレスト・ウィングの4つの棟に宿泊施設があります。
本館(1891年)、西洋館(1906年)、花御殿(1936年)、フォレスト・ウィング(1960年)建築となっており、おススメはフォレストウィング。
理由は、
- 同じグレードの部屋なら価格が比較的安い
- ソフトドリンクバーが近い
- 大浴場(温泉)が近い(フォレスト・ウィング6階)
からです。
景観は、他の3つと比べて劣りますが、総合的に見て一番使い勝手が良いと思います。
また、富士屋ホテルの客室の特徴として、部屋風呂が温泉です。大浴場に入りに行くのが億劫な場合は、部屋でも温泉が楽しめます。
アメニティーも、澁谷油脂を使用しており満足度高いです。
食事:ホテルでは食べていないので分かりませんが、フレンチが有名なようです。
価格がランチ7,300円~、ディナー18,000円~だったので、近くの他店で食事しました。(山薬:自然薯専門店)
朝食はホテル直営のカフェ(PICOT)が、おススメ。カレーパンとチーズウインナーパンが美味しかったです。
風呂:内風呂と半露天風呂、サウナがあります。
フォレスト・ウィングの6階にあり、半露天風呂からの景観が素晴らしい。
泉質はナトリウム-塩化物温泉(pH7.6)で無色透明。
完全に露天風呂ではなく、窓があって、そこから外気が入ってくるタイプの半露天風呂なのが残念ポイント。
アクセス:鉄道でのアクセスが便利。箱根登山鉄道の宮ノ下駅から徒歩7分でアクセス可能。
価格:フォレスト・ウィング ツインフォレストサイドで24,400円/人でした(祝日泊)。クラシックホテルの中では比較的高価な方。
✔︎定価は31,900円/人でしたが、割引しました。
⇒参考記事)割引方法の詳細はこちら
⇒参考記事)富士屋ホテルに実際に宿泊して設備・サービスなどを纏めた記事はこちら
予約するタイミングによって、価格が安い宿泊予約サイトは異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
評価: 宿泊料金は高めですが、風呂は温泉の大浴場とサウナあって泉質も良い。また、客室風呂も温泉とかなり満足。
客室は職人が修繕する高級な調度品などを使用しており、共用スペースには無料のドリンクバーの設置があるなど設備もよい。
一方、アクセスは送迎も無く、路線バスの本数も少なく不便な点もあるが、宮ノ下駅から徒歩7分でアクセス可能。¥
ホテルニューグランド(1927年創業)
山下公園や赤レンガ倉庫、中華街などへ遊びに行くときに便利。
みなとみらい線の元町・中華街駅から徒歩2分の場所にある好立地です。
クラシックホテルの歴史としては、マッカーサーやチャップリン、ベーブ・ルースなどの世界の著名人も宿泊したことがあります。
特徴は夜景が抜群に綺麗なこと、ナポリタン発祥(抜群に旨い)のホテルであることです。
ナポリタンの他に、シュリンプ・ドリアとプリン・ア・ラ・モードも伝統のメニューとして、名物となっており、食事目的での利用もありです。
設備:カフェ、レストラン(イタリアン)、中庭があります。
それ以外の設備は特別なものは無かったように感じました。
一方、創業初期の大階段や、中庭、フロントの生け花など写真映えする箇所は多かったです。
客室:本館とタワー館に宿泊施設があり、今回はタワー館にあるベイサイド ツインルームに宿泊しました(10階)。
観覧車、山下公園のライトアップ、都会の明かりが美しく景観が良かったです。
部屋自体は、豪華な作りになっているものの、機能としては一般的なビジネスホテルクラスのレベルでした。(カフェバーがない、ユニットバスで広さも狭いなど)
食事:ナポリタンとドリアを食べましたが、別格に美味しかったです。
ナポリタン2178円とドリア2783円と値段は高めですが、味は最高です。
いっぱい食べたい場合は、ナポリタン、ドリアともに大盛り可能です。ドリアは大盛り+605円でした。
風呂:部屋風呂のみ、ユニットバスで狭いです。大浴場は無し。
アクセス:電車でのアクセスが便利。みなとみらい線の元町・中華街駅から徒歩1分で着きます。
アメニティー(シャンプーやボディソープなど)は富士屋ホテルと同じ澁谷油脂を採用しており、品質良しです。
価格:ベイサイド ツインルームで6,950円/人でした(土曜泊)。クラシックホテルの中では一番安価。
(あんまり外資は好きじゃ無いけどExpediaが安かったので予約した)
⇒参考記事)ホテルニューグランドに実際に宿泊して設備・サービスなどを纏めた記事はこちら
評価: 宿泊料金は極めて安価ですが、食事はナポリタンとドリアが絶品。一度は食べた方が良いです!
客室はそれなりの広さですが、みなとみらいの景色が綺麗。アクセスは元町・中華街駅から徒歩1分と良好。
一方、風呂は客室風呂しかなく、接客&サービスは常に忙しい感じとのマイナス点もあり。
万平ホテル(1894年創業)
軽井沢で遊ぶなら、一番オススメなホテルです。
雰囲気が良い割に、立地が悪いせいか比較的安価なので、カップルや家族での利用がおススメ。
✔立地が悪い:アウトレットがある軽井沢駅から2km程度離れた旧軽井沢に位置しており、最寄りのバス停(旧軽井沢)からホテルまで924mある。
クラシックホテルの歴史としては、ジョン・レノンが気に入って長期滞在したホテルです。(マリリン・モンローとジョン・レノンはクラシックホテル好き?)
設備:カフェ、レストラン(和・洋・中)、バー、お土産屋があります。
比較的コンパクトなホテルな割に部屋数が多い(109室)です。
インスタ映えするような場所は少なかったです。
客室:アルプス館、ウスイ館、アタゴ館、別館の4つがあります。
ウスイ館は2001年竣工、アルプス館の客室は2014年にリノベーションされており、新しくなっています。
本館、アタゴ館、アルプス館、ウスイ館の順に価格が高くなっています。
アタゴ館とウスイ館に泊まりましたが、部屋の広さはそれぞれ、32m2と46m2と十分な広さでした。
部屋の設備は一般的なビジネスホテルと大差ないレベルです。
食事:ホテルでは食事していません。(何故か万平ホテルに、たん熊が入っています)
旧軽井沢に川上庵本店など、美味しいレストランや居酒屋が沢山あるので、そちらで食事するのがおススメ。
朝9時からオープンしているカフェで伝統のアップルパイとフレンチトーストを食べました。ロイヤルミルクティーをセットで食べると最高に美味しかったです。
風呂:大浴場なし、部屋風呂はユニットバスで狭いです。
アクセス:車かタクシーでのアクセスをオススメします。送迎はなく、軽井沢駅から歩くと約30分かかります。
軽井沢駅から万平ホテルまでの路線バスはありません。バス利用の場合は、軽井沢駅から旧軽井沢までのバスに乗って、そこからホテルへ向かって歩くのがオススメ。
価格:アタゴ館 スタンダードツインルームに宿泊。8,064円/人でした(祝日泊)。
Go To Travelや長野県ふるさと割などを使って、この価格ですが、無くても13,025円とクラシックホテルの中では比較的安価です。
万平ホテルはじゃらんが安かったです。
⇒参考記事)万平ホテルに実際に宿泊して設備・サービスなどを纏めた記事はこちら
評価: 宿泊料金は極めて安価で、食事はカフェのメニュー(アップルパイなど)が絶品。
風呂は温泉の多い軽井沢にも関わらず客室風呂しかない(沸かし湯)。
客室は少し古いが広くて快適(2024年の夏リニューアル予定)
接客&サービスはスタッフの対応が丁寧で歴史の展示室などもあって楽しめる。
アクセスは駅から送迎なしだが何とか歩けるレベルだが不便。
奈良ホテル(創業1909年)
奈良観光にアクセスが便利なホテルです。
全客室127室と比較的、大型のため宿泊費は安価です。
クラシックホテルの歴史としては、西の迎賓館と呼ばれるほど、世界の著名人をもてなしてきました。
国内では天皇・皇后陛下、海外ではオードリー・ヘップバーン、ヘレン・ケラー、チャップリンなども宿泊したことがあります。
設備:カフェ(ティーラウンジ)、レストラン(和・洋)、庭園、ホテルショップがあります。
フレンチレストラン(三笠)は「食べログ」の百名店に選ばれています。(2021年)
ティーラウンジも評価が高く、食事が美味しいホテルです。
客室:本館と新館に、それぞれ客室があります。今回は本館の「スタンダードツイン」に宿泊しました。
宿泊は「本館」がオススメ。
- ホテルの出入り口やフロント、レストラン、カフェなど主要設備までの距離が近い
- リニューアルされた、お風呂が綺麗
食事:ホテルでは食べていないですが、スタッフに聞いたところ、フレンチが人気だそうです。
朝夕はホテルで食べてませんが、ティーラウンジでカフェしました。
創業明治16年奈良県内最古の牧場「植村牧場」の牛乳で作ったカプチーノや古代米を使ったココナッツのムースなど、伝統あるメニューがおいしかったです。
風呂:大浴場は無し、部屋風呂はユニットですが、新しく綺麗でした(本館)
アクセス:JR奈良駅と近鉄奈良駅から無料の送迎バスが約1時間刻みで発車しているなど優れています。
なお、荷物が少なければ奈良駅から徒歩で奈良ホテルへ向かうのもあり。道中に奈良公園や商店街があり、観光を楽しめます。
価格:本館 スタンダードツインルームに宿泊。7,125円/人でした(土曜泊)。クラシックホテルの中では2番目に安価でした。
奈良ホテルは、色々な宿泊予約サイトから予約できますがタイミングによって安いサイトが異なります。今回は「一休」が安かったです。
⇒参考記事)奈良ホテルに実際に宿泊して設備・サービスなどを纏めた記事はこちら
評価: 宿泊料金は安価で食事も美味しい。館内は奈良ホテルの歴史の展示があったり、付帯施設が豊富で飽きない。
また、JR奈良駅と近鉄奈良駅から無料の送迎バスが約1時間刻みで発車しているなどアクセスは良い。
一方、大浴場はなく、客室の広さはそこそこで設備は古い、どの課題あり。
雲仙観光ホテル(創業1935年)
良くメンテナンスされた設備とサービスの良さが素晴らしいです。
個人的には、今まで宿泊したクラシックホテル(上記5つ)の中で1番好みです。
昭和天皇皇后両陛下をはじめ、数々のVIPが宿泊してきた名門で、食事の質もミシュラン2つ星に匹敵するレベルと感じました。
設備:バー、ホテルショップ、ビリヤード、図書室、映写室があります。
特に1935年の創業当時の姿を残しているバーは内装もレトロで雰囲気があります。
オリジナルカクテル2種(シャシャンボカクテルとフラッシュバック)も大変美味しかったです。
客室:デラックス、スーペリア、オリエンタル、プレミアム、特別室の5つのタイプがあります。
今回は部屋からの景色の良いプレミアムツインルームに宿泊しました。
プレミアムツインルームは全3室で、寝室とリビング、部屋風呂の構成です。
窓から見える景色が素晴らしい。
プレミアムツインルームはホテルの最上階にあり、かつホテル入口の真上のため、部屋から雲仙の温泉街を見渡せます。
食事:200畳あるクラシカルなレストランが1つだけあります。
雲仙観光ホテルは、基本的に1泊2食付きの宿泊プランのみで、ディナー・朝食ともに、このレストランで食べます。
ディナーはフレンチ、朝食はアメリカンでしたがミシュラン2つ星並みに美味しく感じました。
風呂:自家源泉(温泉)です。源泉の温度が高く(94℃)、加水して大浴場の浴槽(内風呂1つ、露天風呂1つ)に流しています。
特徴は、泉質が非常に肌へ良いことです(含硫化水素、酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉:pH2.0)。
微かな硫黄と鉄の匂いが最高に心地よかったです。
アクセス:車でのアクセスがオススメです。
公共交通機関でアクセスすることも可能ですが、時間もかかるし、乗り継ぎもあるのでハードルが高いです。
価格:「プレミアムツインルーム」に宿泊で、73,265円/2名でした(祝日泊)。公式や他の宿泊予約サイトの1月の宿泊料金は、103,400円/2人でした。
2食付きプランしか無いせいか、クラシックホテルの中では1番高価です。
雲仙観光ホテルは、一休、じゃらんなど様々な宿泊予約サイトから予約できますが、今回はReluxが最安値でした。
予約するタイミングによって、価格が安い宿泊予約サイトは異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
⇒参考記事)雲仙観光ホテルに実際に宿泊して設備・サービスなどを纏めた記事はこちら
評価: 食事は美味すぎ、風呂(温泉)は泉質最高、客室はレトロだが良く手入れされていて快適。接客とサービスも充実していて心地良く楽しめる。
一方、宿泊料金は高め(美味い食事付きだから仕方無いが食事有無の選択肢が欲しい)で、アクセスは微妙。送迎はないが、雲仙温泉が観光地のため、各所からの路線バスが多いのでマシ。
✔︎クラシックホテルパスポートを自宅に忘れたまま雲仙観光ホテルに行きましたが、宿泊先のスタッフが対処してくれました。
雲仙観光ホテルの場合、旅行後に自宅からクラシックホテルパスポートをレターパックライト(往復分)に入れて郵送したらスタンプを押してくれました。
日光金谷ホテル(創業1873年)
特徴は良くメンテナンスされた設備の綺麗さと、日光東照宮まで車で5分の距離にある立地の良さです。
クラシックホテルの中で最も安価ながら、設備やサービスは他のクラシックホテルと比べて遜色が無く、コスパが良いと感じました。
天皇皇后両陛下をはじめ、スウェーデン、イギリス王室など数々のVIPが宿泊してきた名門です。
設備: ホテルショップ、バー、ラウンジ、ビリヤード、プール(冬場はスケートリンク)があります。
特徴のある設備は、プールです。他のクラシックホテルとは異なり、冬場は天然のスケートリンクになるプールがあります。寒い地方ならではです。
当時の天皇皇后両陛下が、このスケートリンクで滑ったこともあります。2022年の2月に訪問してしましたが、プールは凍っていたものの新型コロナウイルス感染拡大対策で閉鎖されていました。
客室: 本館、別館、新館、第二新館の4つの棟があり、それぞれに様々なタイプの客室があります(以下)。
部屋は全部で7タイプ:スタンダードA、スタンダードB、デラックスタイプ、コーナーツインルーム、シャワー付き客室、N35、Orange Suiteですが、同じタイプの客室でも造りが違うのが特徴です。
今回はスタンダードAタイプの客室に宿泊しました(寝室と浴室)。
客室は29平米の広さと、やや狭いですが、開放感があるため意外と広くて快適でした。
ユニットバスタイプの浴室かつ沸かし湯と残念ですが、浴室自体は広いため快適です。
アメニティーは、フィード社製のヴェーダロッソ。2020年の始めまでは皇室御用達(雅子様などが使用しているらしい)の「サンナホル」社製らしかったのですが変わったようです。
食事: ホテルでは食べていないですが、夕食はフレンチで、朝食はアメリカンです。
価格が朝食2,640円、ディナー8,500円~と比較的リーズナブルですが、夕食時は、お腹が減っていなかったので近くの他店で食事しました。
夕食:ステーキハウス「みはし」のハンバーグ(動画版はこちら)
朝食は、有名な日光金谷ホテル直営のベーカリーでパンを購入して部屋で食べました。
なお、パンが冷えていた場合、日光金谷ホテルのダイニングで「温め直してほしい」と伝えると、電子レンジでチンしてくれました。
風呂:日光金谷ホテルに大浴場はありません(無料で利用可能な家族風呂はあり)。
全て沸かし湯なのは残念なポイントですが、系列の中禅寺金谷ホテルに温泉があり、格安で利用可能です(定価1,300円→割引価格500円)。
日光金谷ホテルから中禅寺金谷ホテルまで無料の連絡バスが出ていますが片道40分かかるのが難点。
⇒参考)連絡バスのダイヤ詳細:日光金谷ホテルHP
アクセス:車かタクシーでのアクセスがオススメ。
最寄り駅(東武日光駅、JR日光駅)から路線バスが出ていますが、日光金谷ホテルのエントランスへ向かう坂を荷物を持って上がるのはしんどいです。
ホテルのエントランスまで送迎してくれる無料送迎バスが東武日光駅から出ていますが、一日に3便しか発車していないので時間の制約を受けます。
価格:「スタンダードAタイプ」に宿泊で、14,520円/2名でした(土日泊)。公式や他の宿泊予約サイトの2月の宿泊料金(平日)は、16,456円/2人でした。
素泊まりプランもあるため、安価です。
日光金谷ホテルは、一休、じゃらんなど様々な宿泊予約サイトから予約できますが、今回はReluxが最安値でした。
予約するタイミングによって、価格が安い宿泊予約サイトは異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
⇒参考記事)日光金谷ホテルに実際に宿泊して設備・サービスなどを纏めた記事はこちら
評価: 宿泊料金は極めて安価ですが、客室は少し広めで調度品のレベルが高い。
食事は直営レストランのハンバーグが美味かった。
一方、風呂は大浴場無しの沸かし湯なので微妙。アクセスは送迎バスがあるが、本数が少ない。
蒲郡クラシックホテル(創業1912年)
特徴は、歴史的建造物ならではのアンティークさと、竹島の目の前にある高台という立地です。
蒲郡クラシックホテルは、1912年に名古屋の織物商が建てた「料理旅館 常磐館」を前身とするクラシックホテルです。
2022年には国の登録有形文化財(建造物)として文化財登録されています。
設備:庭園が広く、ホテルショップやカフェ、レストランが充実しています。
日本庭園には鯉が泳ぐ池があり、蒲郡クラシックホテルとセットで撮ると綺麗です。
また、カフェは竹島から三河湾を望む景色が絶景です。
特にサンセットのタイミングは、一生の記憶に残るくらい美しいです。
✔︎16:00〜18:00はハッピーアワーでアルコールが半額になるので、サンセットと合わせて狙い目。
客室:以下6種類の部屋があります。
- 山側ツインルーム
- 三河湾と竹島を一望するツインルーム
- 海を眺めるスイートルーム
- 山側スイートルーム
- 山側ダブルルーム
- ロイヤルスイートルーム
実際に宿泊して感じましたが、部屋の広さよりも「海側」であることが重要です。
今回は予約時点で、ほぼ満室だったので、残念ながら3階の山側ツインルームに宿泊しました。
客室の構成は、寝室と浴室&トイレ、クローゼットです。
寝室にはベッド、テレビ、テーブル、冷蔵庫、空気清浄機などの設備があります。
家具は良い物を使っており、例えばベッドはシモンズ製です。
また、ちよっとしたお得情報があります。テーブルの引き出しの中に宿泊のアンケートが入っており、フロントに提出すると粗品が貰えます(郵送はダメ)。
浴室は、ユニットバスタイプの浴室かつ沸かし湯と残念ですが、浴室自体は広いため快適です。
洗面台には高級アメニティーがあります。2009年に発売してから世界各国で展開しているフランスのフレグランスブランド「アトリエ・コロン」です。
食事:ホテルでは食べていないですが、3つのタイプのレストランがあります。
- フレンチ:メインダイニングルーム
- 鉄板焼き:六角堂
- 和食:会席料理(竹島)
メインダイニングルームはビーフカツレツや透明カレーなどホテル自慢の料理が多いです。
鉄板焼きの六角堂は、みかわ牛などの高級食材をライブクッキングしてくれます。人気なので予約が難しいです。
風呂:蒲郡クラシックホテルに大浴場はありません。
アクセス:車やタクシーでのアクセスをオススメします。
最寄りの蒲郡駅から蒲郡クラシックホテルまで徒歩だと約20分かかります。
実際に歩きましたが、荷物を持って歩くと結構しんどかったです。
価格:「山側ツインルーム」で10,682円/2人でした(金土泊)。公式だと正規料金は17,000円/2人〜でした。
素泊まりプランもあるため、安価です。
蒲郡クラシックホテルは、一休、じゃらん、るるぶなど様々な宿泊予約サイトから予約できますが、今回はReluxが最安値でした。
予約するタイミングによって、価格が安い宿泊予約サイトは異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
参考記事)【宿泊記】三河湾の絶景が美しい「蒲郡クラシックホテル」を楽しみ尽くした|アゼリアのハッピーアワー最高
評価: 宿泊料金は安価です。接客は良く、ハッピーアワーでお酒が半額になるなどサービスも良い。
一方、客室は古く、大浴場はなし。アクセスも駅からの送迎がないなど課題あり。
東京ステーションホテル(創業1915年11月)
特徴は東京の歴史を感じるホテルでありながら、最先端・最上級の設備とサービスを提供していることです。
東京ステーションホテルは、現在のJRの前身である国鉄が1915年に建てた東京駅と一体のクラシックホテルです。
2003年には国の重要文化財に登録されています。
設備:人工炭酸泉のスパ、インストラクター付きのフィットネスジム、7カ所のレストラン、1959年から腕を振るう名物マスターのバー(オーク)など特徴ある設備が揃っています。
また、全長330m以上の廊下には、1915年の創業当時から現在までの東京駅近辺の絵や写真が飾られており、宿泊客が滞在中に楽しめる工夫も充実しています。
客室:全150室あり、主に”客室の配置” × “客室の造り”でタイプが異なります。
客室の配置は、東(パレスサイド)、南北(シティービュー)、駅構内側(ドームサイド)の3タイプです。
客室の造りは、大別すると3タイプ。スタンダードルーム(23〜55平米)とスイートルーム(58〜173平米)、一風変わった2階建てのメゾネットタイプがあります。
特に、客室の配置が皇居側(パレスサイド)の客室が人気。
今回は人気のパレスサイドの客室「コンフォートキング(2008号室)」に宿泊しました。
パレスサイドの中では最も安価な客室でしたが素晴らしかったです。
世界的に評判の高い英国のリッチモンド・インターナショナル社のデザインで、縦長窓と調和するクラシックでかつ快適な装い。
美しい調度品に彩られた客室はデザイン的にも機能的にも素晴らしく、同時に高い天井などから歴史も感じられました。
客室から眺める丸の内の景色は、ここからしか見られない絶景でした。
正に「今と昔を同時に楽しめる客室」です。
アメニティーにも拘りがあります。
フランスの香水ブランド「イストワール ドゥ パルファン」とコラボのしたオリジナル品で、時間とともに香りの変化を楽しめます。
デザイン的にも機能的にも、こんなに洗練されたホテルは他に知りません。
食事:ホテルでは食べていないですが、3つのタイプのレストランがあります。
- ラウンジ:ロビーラウンジ
- ゲスト専用ラウンジ:アトリウム
- フレンチ:ブラン ルージュ
- 和食:しち十二候
- バー&カフェ:カメリア
- 中華:カントニーズ燕
- バー:オーク
- 焼鳥:瀬尾
- 寿司:青柳
- イタリアン:エノテカノリーオ
和・洋・中と様々なジャンルの食事を選べます。
価格の幅も広く、例えばディナーでも9,680円(イタリアン:エノテカノーリオ)から30,250円(すし:青柳)まであります。
風呂:人工炭酸泉、人工温泉、ドライサウナ、スチームサウナを完備した大浴場があります。
宿泊者限定で利用できますが、有料(2,000円:税込)。
アクセス:東京駅の構内なので、日本で最もアクセスが良い場所です。
価格:「パレスサイド コンフォートキング」に2名素泊まりで58,028円でした(日月泊)。
東京ステーションホテルは、公式でも宿泊予約サイトでも早割やキャンペーン割引などの割引が実施されません。
一休、じゃらん、るるぶなど様々な宿泊予約サイトから予約できますが、今回はReluxが最安値でした。
予約するタイミングによって、価格が安い宿泊予約サイトは異なります。
以下に代表的な宿泊予約サイトのリンクを記載していますので、価格比較に利用してください。
⇒参考記事)【宿泊記】東京ステーションホテルは100年以上も日本の成長と共に進化を続けるクラシックホテル
評価: 宿泊料金は立地を考えるとそれなり。風呂は人工温泉やサウナのある大浴場があるが有料(3,000円)、無料なら満点(5点)でした。
客室はデザイン的にも機能的にも申し分無し。
接客とサービス、設備も素晴らしい。アクセスも最高(東京駅)。
クラシックホテルの総合評価(独断と偏見)
9つのクラシックホテルを独断と偏見で評価しました。
結果、東京ステーションホテル、雲仙観光ホテル、川奈ホテルが最も高い評価となりました。
あくまでも個人的見解ですが、上記3つのホテルが高い評価となった要因は「それぞれに絶対に負けない強み」を持っていることだと思いました。
東京ステーションホテルは「東京と共に成長してきた歴史と最先端の設備」。
雲仙観光ホテルは「ミシュラン2つ星にも匹敵する食事と、温泉(自家源泉)」。
川奈ホテルは「プロの大会にも使用されるゴルフコースや深さ3mのプールなどのアクティビティ」。
それぞれに尖った特徴があるんです。
もちろん、その他のクラシックホテルも普通のホテルと比べれば、超一流のホテルばかりです。
あくまで9つのクラシックホテルの相対評価では、 東京ステーションホテル、雲仙観光ホテル、川奈ホテルが高い評価になっただけです。
クラシックホテルパスポートの特典
上述の通り、2つの特典(ペアランチ券、ペア宿泊券)があります。
4箇所に宿泊(ペアランチ券)
ペアランチ券が貰えます。利用条件は以下。
- 場所:9箇所のクラシックホテルのいずれでも利用可能
- 日時:どの日程でも利用可能
- 有効期限:4箇所目のホテルに宿泊した日から半年間
- 料理:各ホテルがその時々で提供するコース料理(ランチ)
- 予約方法:ホテルへの電話予約
- その他:ペアランチ券の転売は禁止。親族への譲渡はOK(確認済)
ペアランチ券は、上記の通り利用条件が比較的緩いです。
料理はホテルによって単価が異なりますが、最もランチの単価が高いホテル(東京ステーションホテル)でも利用可能です。
コスパを追求するなら、ペアランチ券をもらうまでは東京ステーションホテルに宿泊しない方が良いです。
ペアランチ券を貰ってから東京ステーションホテルに宿泊し、そのときにペアランチ券を使用するとコスパ良いです。
一方、ペアランチ券をもらったが暫く旅行する予定がない場合は、近場のクラシックホテルで食事するのも手です。
我が家は私と妻の分と合わせて2枚のペアランチ券を持っていました。
関西在住なので1枚は「奈良ホテル」でペアランチ券を使用しました。
もう一枚は私の両親に譲りました。転売は禁止ですが、ホテルに電話して親族ならOKと了解を貰ってから譲渡しました。
9箇所全てに宿泊(ペア宿泊券)
ペア宿泊券が貰えます。
ペアランチ券とは異なり、利用には以下のような制約があります(電話で聞きました)。
東京ステーションホテルと雲仙観光ホテルは、利用不可の期間が無く、客室タイプもスーペリアです。
川奈ホテルは、大型連休と一部週末は利用不可ですが、客室タイプはスーペリアで朝食も付いています。
個人的にペア宿泊券を使用するなら、東京ステーションホテル、雲仙観光ホテル、川奈ホテルがオススメ(2024年にリニューアルする万平ホテルもあり)
*客室タイプや利用不可の期間は電話でのホテルとの交渉によっては、ある程度融通が効きそうです。客室も当日の空き次第ではアップグレードも可能と仰っていました。
参考)効率よくクラシックホテルを巡るコツ
上記のように魅力的な特典が付いてくるクラシックホテルパスポートですが、スタンプを集めるのが大変です。
クラシックホテルは全国に分布しており、一つ一つ巡っていてはクラシックホテルパスポートの有効期間(初回宿泊日から3年)が切れる、移動費が高くなるなどの問題があります。
効率的に宿泊するためのコツを簡単に紹介します。
それは「地域を一塊にしてクラシックホテルに泊まる」です。
大きく4つの地域に分けて、纏めて宿泊することで時間と移動費を節約できます。
*宿泊費はクーポンなどで割引可能(私の場合、9箇所合計の宿泊費は14,0999円/人でした)
- 東京ステーションホテル、日光金谷ホテル、万平ホテル
- ホテルニューグランド、川奈ホテル、富士屋ホテル
- 奈良ホテル、蒲郡クラシックホテル
- 雲仙観光ホテル
*東京ステーションホテルは旅程によっては「2」に入れるのもアリだと思います。
実際に、3連休+1日の有休を使用して川奈ホテルと富士屋ホテル、ホテルニューグランドに宿泊しましたが、かなり充実の4日間になりました。
⇒参考記事)【旅行記】伊豆〜箱根〜横浜の3泊4日の旅!夏におススメ
どうぞ、コスパ良くクラシックホテル巡りを楽しんでください!
初めまして、こんにちは。私も某旅行社のパスポート付きツアーに参加したことをきっかけに、夫婦でクラシックホテル巡りをしています。ペアランチ券は東京ステーションホテルで利用しました。もう一枚は万平ホテルで利用し、併せて宿泊してコンプリートする計画です。コンプリートの暁には東京ステーションホテルの朝食をもう一度と思っています。これからもお気をつけてご旅行を楽しんでください。
初めまして、こんばんは。
コメント下さり、ありがとうございます!
東京ステーションホテルでランチされたのですね、羨ましいです。未だ行けていませんが、お食事が美味しいと聞いています。
万平ホテルが最後の1箇所なのですね。万平ホテルの食事は個人的に美味しいと感じました。ランチも朝のカフェもオススメです。
※もし車で向かう場合は、ホテル前の道が狭いため、お気をつけください。
返信が遅くなり、申し訳ございません。