「三重の美味い飯を集中的に食べまくる旅行記」。
古来より天皇にグルメを献上してきたため「御食国」とまで言われた三重県。
ガイドブックに載らないご当地グルメを中心に食べ歩きました。
観光は「横山展望台」、買物は「ジャズドリーム長島」くらいしかしておらず、食事に特化した旅行記です。
【旅行記】三重「御食国」で穴場な海と山のグルメを食べまくる2泊3日
多様な自然環境と豊かな文化・歴史に恵まれた三重県。
主な観光名所には、神道の中心地である伊勢神宮や、世界遺産の熊野古道があります。
自然は、美しい海岸線が広がる志摩半島や、登山が楽しめる鈴鹿山脈など豊かな自然があります。
食文化では、全国的に有名な松阪牛や伊勢えび、伊勢うどん、的矢牡蠣、希少な蛤、鰻などが挙げられます。
関西と東海を繋ぐ要衝の地であり、古くから両者の良いとこ取りをする食文化を築き上げてきました。
1日目(伊勢・志摩)
<本日の行先>
大阪から三重までレンタカーで移動。
三重県へのアクセスは、主に2つのルートがあります。1つは大阪から奈良経由で鈴鹿山脈を超えるルート、もう1つは京都経由で名神高速から向かうルートです。
今回は京都経由で名神高速から向かうルートを選択。
道中、滋賀県と三重県の県境に位置する大型の「土山SA」。上り方面と下り方面でSAを共有する珍しいタイプです。
「土山一晩ほうじ茶」を補充し、伊勢西の出口から三重入りしました。
伊勢神宮を通り過ぎ「道の駅 伊勢志摩」へ寄り道。
三重の名産品の一つである「あおさ」や「貝類」など様々な土産が安価に販売されています。
自宅用の品物を購入して、東山物産へ。
炭火焼きうなぎ「東山物産」
三河産の新鮮なうなぎを伊勢志摩産の備長炭を使用した炭火でじっくり焼き上げ、外は香ばしく中はふっくらとした絶妙な食感が楽しめる関西風の鰻屋です。
特に1954年の創業時から継ぎ足している秘伝のたれを使った蒲焼きは絶品。
観光客のみならず地元の人々にも人気があり、うなぎ好きには一度は訪れたいお店として知られています。
無料の駐車場に車を停めて、店頭にある予約の紙に氏名を書いて待ちます。
食べログなどのグルメ予約サイトには予約不可と記載されていますが、スタッフに伺うと実は事前予約可能。
到着時に必ず席が用意されているわけではないが、予約無しの方に比べて優先的に席を回してもらえるシステムです。
平日の昼にも関わらず約1時間ほど待ってから入店。なお、13時半には店内飲食分が完売です。
店内は5つの座敷席と2つのテーブル席、1つの個室があり、計52席あります。
座敷席に案内され、料理の説明を受けます。
うなぎ丼、うなぎ定食、一品料理がありますが一番人気はうなぎ丼です。うなぎ丼は、うなぎの切れ数と小鉢によって量と値段が変わります。
スタッフのオススメは、子供や少食な女性なら「小・並・中」、一般的な食事量の方なら「上重・極上重」だそうです。
ディナーは牡蠣料理を食べる予定なので「上重」を注文。
うなぎ4切れの鰻重と、ミニうざく、ミニう巻き、肝吸いがセットになって3,600円と安価。
中はふわっと外はパリッとした仕上がりの関西風の鰻。
続いて伊勢・志摩を一望できる観光名所「横山展望台」へ向かいます。
東山物産から横山展望台まで車で3.3kmと近いですが、畝った山道なので安全運転が大事。
横山展望台
展望台の入り口には無料の駐車場がありますが、満車となっており「待ち」が発生しています。
麓から徒歩や自転車、タクシーで登ってきている方も多く、自動車で駐車場の空きを待つよりも早いかもしれません。
その場合は近鉄志摩線の鵜方駅からバスやタクシーで向かうのが公式でオススメされているアクセス方法。
※訪問時は、数台の自動車が一斉に出ていったので10分くらいの待ちで駐車できました。
駐車場から横山展望台までの距離は約徒歩5分。
整備された木道のスロープを進むとテラスに出てきました。
60余りの島々が浮かび、真珠の養殖で有名な英虞湾を一望できる横山展望台です。
テラスの上にある展望デッキへ登ると、より一層見晴らしが良くなります。
英虞湾だけでなく周囲のリアス式海岸も見渡せ、自然の豊かさと相まって日本の景色とは思えないほど広大。
展望デッキの下には横山展望カフェがありました。
ビネガードリンクや伊勢志摩サイダー、コーヒーなどのドリンクメニューやドーナツなどの軽食がありますが、購入せずとも休憩所(トイレもある)としての利用も可能です。
横山展望台を後にして本日の宿泊先(グランドメルキュール伊勢志摩)へ向かいます。
志摩スペイン村から車で約5分の距離にあり、温泉やプール、無料のラウンジなどもあるリゾートホテルです。
ホテル自体は新しく建てられたモノではなく、老舗のホテル&リゾーツ伊勢志摩のリブランドです。
フランスのホテルチェーンであるアコーホテルがホテル&リゾーツ伊勢志摩を買収して、2024年1月にグランドメルキュール伊勢志摩としてオープンしました。
オープン記念ということで、宿泊料金は2名で約1万5千円でした。
グランドメルキュール伊勢志摩は別記事で解説します。客室は古いですが、窓からの景色は美しいという口コミが多かったです。
⇒参考記事)伊勢志摩の良コスパ宿「グランドメルキュール伊勢志摩」は温泉とプール、ラウンジ付きのカジュアルなリゾートホテル(作成中)
チェックイン後は温泉に入り、無料で利用可能なラウンジでビールを飲んだ後、晩御飯へ向かいました。
グランドメルキュール伊勢志摩から車で5分の距離にあり、食事のみの利用も可能だったため宿泊の3日前に予約を入れました。
車で向かうつもりでしたが訪問当日にお電話頂き、グランドメルキュール伊勢志摩から、いかだ荘山上まで送迎してくれるとのこと。
ご厚意に甘えて送迎してもらいました。
的矢牡蠣「いかだ荘山上」
いかだ荘山上は、高台にあるため英虞湾を一望できる景色と英虞湾で獲れる的矢牡蠣が有名な温泉宿。
清浄無菌かきの産みの親・佐藤忠勇氏のすすめで昭和32年に的矢で最初にカキ料理の宿を創業。宿を眺望絶佳な高台へ移転拡充しました。
カキ生産にも乗り出し、独自に開発した年中生食できる的矢牡蠣(プレミアムオイスター)は東京の一流店から高い評価を得て、海外輸出も始まっています。
的矢牡蠣は大変人気で2024年3月31日放送のバナナマンのせっかくグルメで紹介されていました。
目算30畳くらいの食事会場で、計6品+デザートのいかだ荘定番の牡蠣料理プランを頂きます。
生牡蠣・焼牡蠣・牡蠣フライ・牡蠣御飯・牡蠣味噌汁・香物+デザートと牡蠣尽くしです。
的矢牡蠣は身がふっくらしており、甘みと旨みが強い。
また、牡蠣を食べるときに大事なことですが、三重の的矢牡蠣は”あたらない”ことで有名。
特許取得の「清浄浄化」という、海水から雑菌を取り去り、そのきれいな海水を出荷前の牡蠣に浸す方法で、生でも安全に食べることができます。
その安全性は驚くほどで、細菌数は通常の牡蠣の1/166以下と私のようにお腹が弱い人間でも安心して食べられます。
その他、自宅で活用できそうなメニューもありました。牡蠣をベーコンで包んで串焼きにしたものです。
いかだ荘山上は伊勢海老、鮑、松阪牛、その他海鮮などの一品メニューも揃えており、牡蠣以外の三重食材を楽しめます。
帰りもホテルまで送迎してもらい、ラウンジのバータイムと温泉を利用し就寝。
2日目(伊勢・志摩 ⇒ 桑名)
<本日の行先>
- ランチ:地元漁港仕入れの海鮮「お食事処 祭」
- ティータイム:三重県内で人気の「へんば餅」
- 観光&買物:ジャズドリームナガシマ
- ディナー:蛤料理屋「蛤一択」
起床後、温泉に入りチェックアウト。
昨日訪問した道の駅「伊勢志摩」のスタッフに海鮮が美味いと教えてもらった食事処「祭」でランチします。
地元漁港仕入れの海鮮「お食事処 祭」
グランドメルキュール伊勢志摩から車で西へ約10分走ると「志摩の杜」という土産屋と食事処「祭」が合体した施設に到着。
土産屋は菓子類から酒類、一夜干しなどの海鮮の加工品まで幅広く販売しており、半額になっているモノもありました。
試食コーナーも充実しており、特に「伊勢のカリーおかき」というお土産が人気でした(美味しかった)。
食事処「祭」は、地元で採れた牡蠣や魚介類を使った料理が人気です。その日の漁港の仕入れによって異なるメニューが提供され、観光客や地元の人々に親しまれています。
土産屋のスタッフに「祭」で食事したいと話をすると「祭」のスタッフに話を繋いでもらいました。開店前でしたが特別に食事させていただけることになりました。
本日のオススメを聞くと、市場直送の「刺身定食」とのこと。特に「上」刺身定食は、三重の高級魚がズラりと並んでいて価格は3,180円と高いがコスパは良いそう。
上刺身定食を注文。本日の魚は、マコウダイ、イシダイ、アカオレ、ヒラメ、ヤイトガツオの5種です。
地元民に人気な和菓子「へんば餅」
へんば餅は三重県伊勢市にある「へんば屋商店」が手がける有名な和菓子です。
薄い餅の中にたっぷりの餡が詰まったシンプルながらも非常に美味しい和菓子で、伊勢参りの土産として古くから親しまれています。
歴史的には、江戸時代から続く歴史があり、伊勢神宮への参拝客が馬を返して(返馬)、休憩した場所に由来。
へんば餅は毎朝手作りされ、保存料を使用せず新鮮な状態で提供(消費期限が2日)されます。
餅の柔らかさと餡の甘さが絶妙なバランスで、一度食べると忘れられない味わいです。
三重県で全国的に有名な餅といえば「赤福」ですが、有名過ぎて2002年、2016年、2023年の価格改定により値段が高くなってきています。
2024年では1つあたりの価格が113円となりましたが、へんば餅は90円です。味もよく価格も安価なため地元の方には親しまれている餅です。
伊勢市内にはいくつかの店舗がありますが、今回は2009年に新しくなった宮川店へお邪魔しました。
他店との違いは2つあります。
1つはメニューのラインナップが豊富なこと。定番のへんば餅はもちろん、季節ごとの和菓子やその他の特製スイーツも提供されています。
もう1つは店内で飲食できること。セルフサービスのお茶と一緒に和菓子を楽しめるため、ちょっとした休憩にぴったりです。
ジャズドリームナガシマ
洋服をまとめ買いするために、桑名にあるアウトレットモール「ジャズドリームナガシマ」へ向かいます。
伊勢から桑名までは約100kmあるため高速道路(伊勢道)を利用します。
道中、御在所SAで休憩しました。
三重で全国的に有名な柿安や赤福などの店舗が入っており三重の名産品が並ぶSAです。
特に赤福は専用のメニューと飲食スペースがあり、SA内の店舗とは思えないくらい立派でした。
ここまで来ればあと少しでジャズドリームナガシマに着きます。
ジャズドリームナガシマは、ナガシマスパーランドがあるナガシマリゾートの一角に位置しており、三井アウトレット系列。13.700台も駐車可能な巨大施設です。
約300店舗以上の国内外の有名ブランドが集結しており、ファッション、アクセサリー、靴、スポーツ用品、インテリアなど、多岐にわたる商品が揃っています。
DIESELやMONCLERなどの割引率を色々見ましたが、特にFERRAGAMOの洋服が85%OFF(元々50%の割引後、70%OFF)とめちゃ安い。
まともなデザインの服が多数。
妻がパーカー、私はビジネスカジュアル系の服を買いました。
全ての服が85%オフだったので、とりあえず3着購入。
後で戻ってきて5着ほど購入しました。これで1年分の春・秋系アウターは揃いました。
何故この時期はこんなに安いのかスタッフに尋ねると、曰くGW後の6月は閑散期なのでセール時よりも安価に販売されている場合があるとのこと。
経験則ですが、ジャズドリーム長島は標準サイズの服が安価に入手できる場合が多く、私は大阪から度々訪問しています。
また、ジャズドリーム長島は、服だけでなくレストランやカフェなどの飲食やゴディバ、リンツなどのスイーツも豊富にあります。
特にスイーツ系の割引率がいつも高い印象。
チョコは日持ちするので自宅用に大量購入しました。
安くなってしまった「原因」はプロモーションだそうです。
食事は、やばとんなどの愛知名物が入ったフードコートもありましたが、この後は蛤料理屋「蛤一択」でのディナーがあるためジャズドリーム長島を後にしました。
「蛤一択」の近くにあるホテル「桑名パークホテル」の駐車場に車を停め、荷物を部屋に置いてから店へ向かいます。
※蛤一択は1台の駐車場があります。車で向かう方は事前に店主へ連絡し、空きを確認した方が良いです。
蛤料理屋「蛤一択」
国内流通の蛤のうち「1%」のみの希少な桑名産の蛤専門店です。
桑名産の蛤の中でも蓄養と天然が存在し、桑名産の最高級天然蛤のみを扱うという徹底した拘り。
完全予約制ながら電話番号は非公開、予約はLINEからというハードルの高さにも関わらず、全国の食通達がこぞって予約を仕掛けるお店です。
2024年6月訪問時は年内の予約は全て埋まったと仰っていました。
料理は「1%の奇跡」三重県ブランド認定の蛤を使った「桑名産天然蛤フルコース会席」のみ。
蛤の刺身、焼き蛤、蛤しゃぶしゃぶ、蛤磯辺揚げ、蛤グラタン、蛤雑炊など希少な蛤を1kg使った全12種の蛤料理を楽しめます。
2024年2月の訪問時に2024年の5月に近くへ移転すると伺っていましたが、2024年6月時点では未だ移転が完了しておらず、旧店舗で食事を頂きました。
⇒参考:2024年2月訪問時の記事)【旅行記】三重県をレンタカーで縦断しながら超予約困難グルメや最新観光スポットを巡る2泊3日
旧店舗は個室が3つあり、それぞれの個室では最大4名まで入れます。
店主は「新店舗では1日1組のみ、お料理を提供させて頂きます」と仰っていました。
桑名産天然蛤フルコース会席を頂きながら日本酒も頂きました。三重の地酒を多く用意しており、久波奈、颯、半蔵、瀧自慢、田光、作などの銘酒がラインナップされています。
店主用にへんば餅をお土産として渡したところ、お返しに蛤のしぐれ煮を頂きました。
(美味しく頂きました。ありがとうございます)
店主に教えてもらった居酒屋「酒処うたげ」に訪問し、葉しょうがの梅酢付けなどの変わり種を頂いて就寝。
3日目(桑名 ⇒ 帰宅)
<本日の行先>
- 三重で人気のカフェ「HORI COFFEE」本店
地元の方々に愛されており、美味しいコーヒーとおしゃれな雰囲気が特徴のカフェ(1969年創業)。
桑名市と松阪市、四日市で5店舗を運営しており、今回は桑名市で宿泊したホテルから徒歩5分の距離にある本店にお邪魔しました。
店内は落ち着いた雰囲気で、ゆったりとくつろげる空間です。
ドリンクの他、サンドイッチや鈴鹿の採れたて卵や牛乳などを使用したオリジナルのロールケーキなどのフードメニューも充実しています。
特にモーニングの時間帯(8~11時)は無料でトーストとヨーグルト、ゆで卵が全てのドリンクに付いてくるのでおトクです。
今回は自家製のカヌレ2つがセットになった今月のおすすめコーヒーを頂きました。粗挽きで美味しい部分だけを抽出した日替わりの高級コーヒーです。
個人的には雰囲気的にも食事のレベル的にも満足度の高いカフェでした。
なお、桑名は愛知県に近いこともあり、洋食以外のモーニングの種類も充実しています。
カフェ以外にも「むすび舎」などの和食系の飲食店でも「おむすびモーニング」があります。
朝食が和食派の方は是非、和食系モーニングも検討してください。
まとめ
- 三重県は「海鮮(特に貝類)が美味い」
- ジャズドリーム長島はアウトレットの中では「安価な品が充実」
- 最近は「VISON」等のおしゃれな商業施設もあり
- 「グルメと買物」をテーマとする旅行にぴったり
以上「【旅行記】三重「御食国」で穴場な海と山のグルメを食べまくる2泊3日|東山物産、いかだ荘山上、蛤一択など」でした。
以下は、宿泊費を削減する方法の詳細(記事)。
⇒参考記事)宿泊料金を安くする手段:年収が高くなくても、高級ホテルに安く宿泊する方法!
⇒参考記事)クーポンとポイントで宿泊費用が安くなる宿泊予約サイト【ランキング】
三重のその他観光スポットやグルメについても、本ブログで紹介しています。
⇒参考)三重の観光記事まとめ
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