この記事は「長崎県→佐賀県→五島(長崎県)をレンタカーでぐるっと旅する旅行記」です。
具体的な観光ルートは以下の通りです。
- 1日目:長崎空港→長崎市
- 2日目:長崎市→嬉野温泉(佐賀県)
- 3日目:嬉野温泉→五島(長崎県)
- 4日目:五島→福岡市
長崎県と佐賀県で行きたいところが色々あったので、ガッツリ3泊4日の旅行を組みました。
<行きたいところ>
- 長崎中華街のちゃんぽん「江山楼」
- 嬉野温泉(日本3大美肌の湯)
- 五島(五島リトリートray:2022/08完工)
江山楼は長崎ちゃんぽんの名店で、以前に食べた味が忘れられず再訪したい。
嬉野温泉は、斐乃上温泉と喜連川温泉と並び日本三大美肌の湯の一角であり、肌をメンテナンスしたい。
五島は、知っているホテルブランドが建ったので行きたい。
以上の理由から長崎→佐賀→五島の3泊4日の旅行を実行しました。
大阪からの交通手段は、peachで長崎空港へ。嬉野温泉へは西日本新幹線を利用。五島へは高速船で向かいました。
帰りは、五島から福岡空港までANA、福岡空港から大阪までANAで帰宅しました。
本当はマイルが利用可能なANAで長崎まで行きたかったのですが、空きがなくpeachを選択しました。
そのため、伊丹空港からでは無く、関空からの出発になります。
✔︎帰りはANAの特典航空券「今週のトクたびマイル」も使って、全てマイルで運賃を処理。
3泊4日で長崎、嬉野温泉、五島を巡りましたが、意外と観光する時間を確保できました。
移動時間が1日あたり2時間以内の場所に宿を取ったためです。
観光した場所と宿泊した宿は以下。
10月の長崎、嬉野温泉、五島を観光して感じた、良かった点、悪かった点などを紹介します。
⇒参考)旅行をダイジェストで見たい場合は動画もあります。
✔︎ボリュームがあるので2つの動画に分割しています。
【グルメと絶景の旅】長崎市、嬉野温泉、五島を西九州新幹線とジェットフォイルで旅する3泊4日
長崎市内は何度か訪れたことがありますが、相変わらず綺麗な街です。
例えばモナコ、上海と並ぶ世界3大夜景の一角を担っています。
中華や海鮮、洋食のレベルも高く「食」という意味でも楽しめます。
西九州新幹線で新しくなった長崎駅の食事コーナーにも長崎の名店が集まっており、食べ歩き可能。
嬉野温泉は、城崎温泉や草津温泉のようなド派手な温泉街は無いが、温泉の泉質が最高。
老舗旅館が多く、蕩ける温泉湯豆腐や海鮮料理などの名物が美味いです。
五島は意外と都会です。街中はコンビニや居酒屋が並んでおり、とても離島にいるとは感じません。
一方、少し街中を離れると、街頭も無い大自然が広がっています。
五島の形成に一役買った火山「鬼岳」や「鐙瀬溶岩海岸」が美しい。
また、灯りが無い場所から見る満天の星空が最高です。
長崎市、嬉野温泉、五島(福江島)での宿泊先は以下の通り。
- 長崎市:セトレ グラバーズハウス長崎
- 嬉野温泉:大村屋
- 五島(福江島):五島リトリートray
時系列で、本旅行を紹介します。
1日目:大阪市〜長崎市
7:10関西空港発の飛行機に乗るため、3:30に起床。大阪駅始発4:57の電車へ乗り、関西空港へ向かいます。
関西空港に到着し、peachのターミナル2へ移動。
自動チェックイン機で航空券を発券し、長崎行きの飛行機へ乗り込みます。
✔peachは発券時刻に1分でも遅れると搭乗できなくなるので注意
フライト開始から約1時間で長崎空港へ到着(8:25)。
長崎空港から長崎市内へ路線バスで向かいます。
約40分で長崎市内へ到着。
一旦、荷物を預けにホテル(セトレ グラバーズハウス長崎)へ向かいます。
長崎市は非常に坂が多く、荷物を持っての徒歩移動はしんどいですが、オランダ坂を見てみたい気持ちがあり、ホテルまで歩きます。
グラバー園の近くにあるホテルの方へ向かっていると、道中にオランダ坂がありました。
予想はしていましたが、さすが日本三大がっかり名所の一角(その他は時計台@札幌、はりまや橋@高知市)です。
異国風の綺麗な場所ですが、思っていたよりも小さな坂で、しっかりがっかりさせてくれました。
そのままホテル方面へ歩いて行くと、海外交流の場として栄えてきた場所のせいか洋食屋がたくさん並んでいます。
特に鯖を使った料理を出しているお店が多い。
食べたいですが、昼食は中華街の「江山楼」でちゃんぽんを食べる予定のため我慢します。
やはり長崎名物のカステラ屋が多いですね。切れ端のお買い得感。
道中に元祖カステラ「松翁軒:創業1681年」がありました。卵黄の比率が高い高級カステラ「五三焼き」は後で必ず買います。
お土産屋が並ぶグラバー坂を登ります。
大浦天主堂を右に曲がって、ホテルへ到着(バス停から徒歩15分)。
荷物を預けましたが時刻は未だ10時半なので、チェックインはできません。
ホテルから徒歩3分の場所にある「大浦天主堂」を観光してから昼食へ向かいます。
入館料1000円/人を払って見学します。
見学できる場所は、大浦天主堂の他、旧羅典神学校と旧長崎大司教館があります。
大浦天主堂は、1864年に建てられた教会です。1597年、当時の禁教令に背いた方々を祀って、建てられました。
建物の特徴は、ゴシック様式の建築(内部は写真NGだったので文章のみ)。
高い尖塔を持ち、内部を明るくしてステンドグラス等をはめこんだ建築様式です。
天井はリブヴォルト天井(こうもり天井)で、つり天井になっています。
シャープな曲線の梁とスタンドグラスの組み合わせがとても綺麗でした。
旧羅典神学校は、1875年に完成した学校です。
1873年、明治政府のキリスト教禁教令廃止を契機に、大浦天主堂の神父が羅典神学校設立を計画したそうです。
特徴は釘を使わず、はめ込み式で建築されていること。木造建築で日本の宮大工の技術が使われています。
明治初期の全長20メートルに及ぶ大型西洋建築は極めて貴重とされ、1972年に国の重要文化財に指定。
内部撮影はNGでしたが、当時の歴史的背景から羅典神学校設立の経緯を説明した史料が多くあり、面白かったです。
旧長崎大司教館は、日本のカトリック教会の大司教区(東京・大阪・長崎)の司教館の中で、唯一ほぼ完全な形で現存する戦前の遺構。
歴史的かつ建築史的価値の高さと希少性から、2011年に長崎県の文化財に指定。
全体をぐるっと見学して、大体1時間半くらいかかりました。
続けて、昼食を食べに「中華街」へ向かいます。大浦天主堂前の路面電車に乗って約10分で到着(140円/人)。
横浜や神戸の中華街に比べて小規模ですが、小綺麗に整っています。
中華だけでなく「ちゃんぽん」や「よりより」など、いわゆる長崎名物を扱っている専門店も多いです。
中華街散策の前に、昼食の予約に行きます。「江山楼」は、ちゃんぽんの名店でかなり混みます。
ただ、並んで待つ必要は無く、店内の受付で予約すれば自分の順番が来るまで出かけても良いです。
今回は約1時間待ちとのことで、ちょっとだけ観光します。
元祖長崎ちゃんぽんのお店や、中華の食材を扱っているお店を物色していると「よりより」が安い店を発見。
お土産用にいくつ購入しようか考えていると、近くに台湾の「新竹ビーフン」が目に入りました。
細麺ながらはっきりした歯応えが特徴。新竹の地域は風が強く、干した物の乾きが早いことから乾物の名産地になっています。
大好物なので「よりより」と一緒に購入。そろそろ昼食の順番が来そうなので、江山楼へ戻ります。
後1組のため店前で待っていると名前が呼ばれました。2階に上がり、テーブルに着きます。
長崎ちゃんぽんとエビマヨ、ビールを注文。
長崎ちゃんぽんの濃厚な鶏出汁ベースのスープが胃を満たします。一般的なちゃんぽんとは一線を画します。
エビマヨもオリジナルのマヨネーズが濃厚で美味い。
満腹になったので、中華街を後にして、一旦チェックインのためにホテルへ戻ります。
飲食無料のラウンジでビールとおつまみを食べながらホテルの説明を受けます。
高台にあるので景色が良いのと、ラウンジ以外(テラス、部屋など)でもラウンジで提供される物を食べても良いのが特徴のようです。
説明を受けながらビールを飲んでいると、美味い。銘柄がキリンのハートランドでした。
主に飲食店向けに販売されているビールなので、不思議に思って尋ねると、キリンの創業地は長崎市とのこと。
ホテルの名前にも付いているグラバー氏がキリンの創業に尽力したので、ハートランドを出しているそうです。
⇒参考記事)【長崎市の立地最高ホテル】グラバー園の真横「セトレ グラバーズハウス長崎」|オールインクルーシブ
その話を聞いて、ホテルから徒歩3分の場所にあるグラバー園へ行くことにしました。
入館料(620円/人)を支払い、園内へ。
幕末の武器商人として成功したグラバー氏の豪華な邸宅が主な見どころですが、カフェレストランや土産屋などもあります。
特にカフェレストランは雰囲気とメニューがオシャレで女性に人気な模様。
また、グラバー園は高台にあるので眺めもよく、湾と坂が入り組んだ美しい長崎の街並みを一望できます。
閉園となる18時まで楽しんだ後、ホテルへ戻りました。
ロビーラウンジで軽食を食べた後、夜景を見に行こうと妻が提案。
ネット検索すると、ホテルから徒歩15分の位置にある 鍋冠山公園から夜景が綺麗に見られることが判明。
住宅街の隙間を縫うような歩道を歩いて山頂の公園に到着。
綺麗な展望台があり、そこから世界3大夜景の一つ「長崎の夜景」を眺めることができます。
稲佐山から見る夜景も綺麗ですが、反対側の鍋冠山公園から見る夜景も綺麗。
長崎市街が近いため、光量多めの夜景です。
✔︎鍋冠山公園は、車でのアクセスもできます(駐車場あり)。
夜景を楽しんだ後、ホテルへ戻って熟睡。
2日目:長崎市〜嬉野温泉
おはようございます。本日は佐賀県の嬉野温泉へ向かいます。
日本三大美肌の湯で肌を綺麗にします。
ホテルで朝食を摂った後、路面電車で長崎駅へ向かいます。
道中、松翁軒で「五三焼き」も忘れずに購入します。
長崎駅は西九州新幹線が開通したことで、新しくなっています。
東口と西口の広々とした通路には、お土産屋やフードコートのある「長崎街道かもめ市場」や総合施設の「アミュプラザ長崎」があります。
長崎かもめ街道内のお土産コーナーにある「豚の角煮まんじゅう」が美味かったです。
その他、長崎出身のさだまさし氏が夢にまで見たカステラが桐箱に入って販売されていました。
フードコーナーには「博多ぐるぐるとりかわ竹乃屋」や「魚○亜紗」など、九州の名店が揃っています。
昼間から賑わっていましたが、ホテルで朝食を食べたばかり。
西九州新幹線に乗車して、嬉野温泉へ向かいます。
長崎駅⇒嬉野温泉の乗車券(2,890円/人)を購入して、ホームへ上がります。
✔︎朝方は1時間に1本くらいしか新幹線が来ないため、乗り逃さないように注意。
天井が高くカーブしたホームで新幹線「かもめ」を待ちます。待つこと10分、先端が流線型の新幹線が到着。
和の雰囲気を強く感じる「かもめ」の文字に見惚れながら、乗車します。
乗車すると、3つの特徴に気づきます。1つは窓の形が正方形に近く、景色が大きく見える。
もう1つは座席が広く、快適に過ごせる。
最後はコンセントが肘掛けに設置されており、充電がしやすい。
長崎駅から嬉野温泉駅までの乗車時間は約25分。かもめの車内を観察していると、あっという間に嬉野温泉駅に到着しました。
嬉野温泉駅は西九州新幹線の開通に伴って建設された駅(2022年9月23日 完工)です。
新幹線のホームがある2階から1階へ降り、宿の迎えが来るまで、周辺を散策しました。
西口には嬉野温泉の手湯があり、インスタスポットです。
近くには観光案内所があり嬉野温泉の見どころの紹介や、名産品の販売を行っています。
嬉野茶を今買おうか悩んでいると、東口に迎えが到着したと連絡がありました。
指示された場所まで歩いていくと、トゥクトゥクが停まっています。
宿のスタッフが宿までトゥクトゥクで送迎してくれるようです。訪問が10月ということもあり、心地よい秋の風を感じながら宿へ向かいました。
約10分後、宿へ到着。チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いた後、嬉野温泉を散策します。
⇒参考記事)嬉野温泉では、伊能忠敬も宿泊した創業200年を超える老舗宿に宿泊しました
まず宿へ向かう時に気になっていた、洋風のお城のような建物を見に行きます。
近くまで行くと共同浴場であることが判明。「シーボルトの湯」という名前ですが、単にシーボルトが利用したことがあるだけでした。
部屋に源泉掛け流しの露天風呂があるため入らず、ちょっと有名らしい「温泉橋(赤い橋)」へ向かいます。
和風の赤い橋が見えてきました。遠目から見てもアーチが綺麗です。
橋の上に立って川の上から見える景色も美しい。
橋を渡って、少し歩くと嬉野温泉唯一の酒造「虎之児酒造」が見えてきます。
後の夕食時に紹介しますが、虎之児酒造の日本酒は本当に美味しい。
少し歩くと温泉街が見えてきます。散策した印象ですが「食べる」「飲む」「買い物する」のに困らない温泉街。
メニューのネーミングが特徴的な「やきとり戦国」や天ぷらの名店「ふく田」など様々な飲食店が並んでいます。
酒屋やお土産屋などの買い物用のお店や、食べ歩き用のちょっとした飲食店もあり、楽しめる温泉街でした。
酒屋では東一や虎之児酒造などの地元の日本酒の他に、サーバーから注がれるスコットランドビールや国産のIPAなどを飲めます(600円)。
お土産屋では嬉野温泉名物の「とろとろに溶ける湯豆腐」や「嬉野茶」などが販売されていました(笑蔵)。
一旦、旅館の部屋に戻り源泉掛け流しの温泉に入ります。嬉野温泉は山間にあるので10月半ばでも少し冷えます。
身体を温めた後、夕食を食べに行きます。
本日の夕食は、和食の名店「旬(とき)」でいただきます。旅館(大村屋)から歩いて5分くらいの場所です。
昔ながらの居酒屋といった外観ですが、中に入るとオシャレな和食屋のような感じ。
ご主人が青木鮮魚店という魚屋も経営されているため、鮮魚・海鮮系のレベルが非常に高いとのこと。
有名人のサインも沢山あります。
特に「カワハギの活け造り」が名物っぽいので、無くなる前に一番最初に注文します。
少し待つとピクピクと動くフレッシュなカワハギが登場。
肝醤油と絡めて食べると、カワハギのモチッとした食感と肝のコクとが合わさって、幸せな気分になる味です。
今まで食べたカワハギの中で一番美味しかったです。以前に自分で釣ったカワハギよりも美味しいと感じたのは捌き方が違うからでしょうか。。。
牡蠣や鮑などを酒の肴にしながら、虎之児酒造の酒を飲んでいきます。
特に「ほろほろに」の大吟醸が少し甘口ですが美味かったです。その他、佐賀の銘酒「東一」「前」なども飲んでいきます。
ご主人のオススメを中心に飲んでいるせいか、全て美味しいです。
食事とお酒を飲み終えると、最後にカワハギの出汁で作った味噌汁を出してくれました。海鮮系の味噌汁こそ最高の味噌汁だと思っています。最高。
ご馳走様をして、旅館へ戻ります。
帰り際、足湯に浸かって足を温めます。ポカポカしたまま、部屋の温泉に浸かって就寝。
3日目:嬉野温泉〜五島
おはようございます。
本日は、長崎市に戻って、長崎港から五島へ向かいます。
まずは朝食へ。食事会場へ着くと半個室の席へ案内されます。
嬉野温泉名物の茹でると「とろとろに溶ける湯豆腐」を中心に佐賀県の食材を使った郷土料理が沢山出てきました。
量が多すぎて8割ほど食べてギブアップ。。。
腹ごなしに少し休憩したかったですが、五島行きのジェットフォイルを予約していたので、チェックアウトして、嬉野温泉駅へ向かいます。
駅までトゥクトゥクで送ってもらい、長崎駅行きの新幹線の切符を購入しようと、自動券売機へ近づきます。
現金しか使えないやん。。。
幸い手持ちがあったので、直ぐに購入できましたが、新幹線の切符はカード払いさせて欲しい。
みどりの窓口ならカード払いできますが、行列ができていたので避けたいです。
改札を通り抜けてホームへ上がり「かもめ」に乗車します。
24分の短い列車の旅ですが、景色は良いです。
嬉野温泉近辺では嬉野茶を栽培している段々畑や長崎駅近辺では坂の街がはっきりと見えます。
あっという間に長崎駅へ到着。
長崎港へ向かうために「いなさ口(西口)」へ向かいます。「かもめ口(東口)」と違って近代的な建物が多く、スタイリッシュな雰囲気。
真新しいホテル(ヒルトン)もありました。
「いなさ口」を出て左へ曲がると長崎港へ向かうバス停を発見。
バスの運賃も140円/人と安価で素晴らしい。3人での旅行だったのでタクシーも考えましたが、バスで正解でした。
綺麗な大型のバスに乗ること数分、長崎港へ到着しました。軍艦島や五島(福江港)への玄関口です。
行き先である五島へはフェリーと高速船(ジェットフォイル)を選択できますが、迷わず高速船を選択しました。
理由は高速船の方が、乗船時間が約2時間短いからです。
<長崎港⇒五島(福江港)の乗船時間>
- 高速船の場合:1時間25分
- フェリーの場合:3時間10分(12:25の船は3時間55分)
料金は高速船が9,550円/人、フェリーが5,360円/人と圧倒的にフェリーの方が安いですが、旅行時の2時間の価値は大きい。
大枚をはたいて、高速船の乗船券を購入します。
長崎港のターミナルの中にある売店で、昼食用のおにぎりやお茶などを購入し、出港時刻を待ちます。
ターミナルの外で景色を見ていると、やはり長崎の街並みは美しい。
実際に住むとなると、坂の多さから移動が大変なのでしょうが、観光する分には最高です。
乗船時刻を告げるアナウンスが流れました。
船着場に続々と乗客が集まってきます。高速船は指定席のため、良い席に座るために急いで乗船する必要はありません。
ゆっくりと船に乗り込んで、指定された席へ座ります。
高速で運航するため、甲板などへは出られず、船室内で過ごします。シートベルトを締め、トイレ時以外の離席は基本NG。
乗船中のルールは飛行機みたいな感じです。
窓から高速で流れる景色を見ながら、寛いでいると、大きな島が見えてきました。
遠目から見ても大きな街がはっきり見えます。福江港に近づくに従って離島感が弱くなってきます。
淡路島の半分くらい、小豆島の倍くらいの大きさがあります。
定刻通り福江港に到着。ターミナルでレンタカー屋までの送迎を待ちます。
✔︎五島は電車も無いため、観光にはレンタカー必須。
ターミナル内を見渡すと五島の伝統工芸品や、五島をテーマにしたドラマのPRがありました。
伝統工芸品は「バラモン凧」で、男の子の初節句(3月3日)のときに上げるそう。
五島の方言で「ばらか」という言葉があり、荒々しいという意味らしい。
鬼の絵は勇ましさの象徴で子供の厄を払い無事成長と立身出世、家内安全を祈願するそう。
五島をテーマにしたドラマはNHKの「舞い上がれ」です。
物語の舞台は1990年代から現代。空とパイロットにあこがれたヒロインの挫折と再生を描いているそう。
東大阪と五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を駆ける夢へ向かい奮闘するようです。
テレビは、ほぼ見ないので内容は知りませんが、時代背景的に面白そう。
そんなことを考えていると、送迎が到着したと連絡がありました。ターミナルの外に出て、送迎車へ乗り込みます。
迎えに来てくれた方が親切でレンタカーショップまでの道中、五島について色々教えてくれました。
本日、宿泊する五島リトリートrayが島民向けの宿泊キャンペーンを開催したとき、割引率が5%と低く渋かったこと。
五島名物の鯖寿司「鬼鯖鮨」の創業は三井楽水産。2012年頃は小さな水産だったが、五島の人は殆ど食べない鯖に目をつけ、鯖鮨にしたところ大ヒットしたとのこと。
ちなみに五島の方は鯵を好んで食べるそう。
そんな話をしていると、レンタカー屋「SAレンタカー」に到着。料金を支払って軽自動車を借ります。
レンタカーに乗って、一旦ホテルへ向かいます。
福江港やレンタカー屋のある街中から鬼岳を挟んだ南側へ車を走らせます。
五島の火山である鬼岳が車窓からはっきりと見えます。
鬼岳を通り過ぎると、直ぐにホテルへ到着。2022年の8月に開業した「五島リトリートray」です。
目の前には「鬼岳」と、鬼岳の噴火でできた「鎧瀬溶岩海岸」がある好立地。
ホテルのロビーや客室から見える鎧瀬溶岩海岸ごしの海が絶景です。
⇒参考記事)【離島の絶景ホテル】五島リトリートrayのオーシャンビュー露天スーペリアは高級感有りで海と山が綺麗
部屋に荷物を置いて、夕食までの間、近くを観光します。
行き先は2箇所(五島ワイナリーと鬼鯖鮨)です。
まずは鬼岳の麓にある五島ワイナリーへ。
五島の葡萄や、特産品の椿の酵母を使ったワインのラインナップがあります。
色々、受賞しています。
車を運転しない妻が試飲しましたが、ミネラル感のある、さっぱりとした味わいのワインが多かったとのこと。
試飲を終えると、店主からオススメのグルメ情報を聞けました。ワイナリーの裏手にあるレストランでテイクアウトできるカレーパンが美味しいらしい。
本日の営業は終了していたため、明日再訪することにします。
続けて、鬼鯖鮨の本店へ向かいます。
福江港や五島つばき空港でも販売されていますが大変人気で、直ぐに売り切れてしまうが、本店なら大丈夫だろうという狙いです。
五島ワイナリーから北へ1kmほど進み到着。奥まった場所にある店なので、見逃しそうになりました。
車を停めて店内へ。レジと鬼鯖鮨を調理するための小さなキッチンのみの小さな店舗です。
本店で鬼鯖鮨を注文すると、その場で作ってくれるのが特徴。最も新鮮な状態で鬼鯖鮨を食べるなら本店が1番です。
我々は夕食を控えていたため、明日再訪することに決めました。
夕食の時間が近づいてきました。一旦、ホテルへ戻り、夕食のお店へ向かうための準備をします。
今回の夕食は、ホテルでは無く「椿茶屋」という五島ローカルの炭火焼き屋で食べます。
食べログの口コミで「五島の全てを食べられる」と書いてあり、予約を入れました。
妻の母に車の運転をお願いして、椿茶屋へ向かいます。五島リトリートrayから10分くらいの距離です。
水平線の向こうに日が落ちていくのを眺めていると、椿茶屋に到着。
高台に位置しており、夏場だったらサンセットのタイミングで予約したら絶景ぽいです。
店構えはオシャレな茶屋といった感じ。
予約名を告げて店内に入ると、炭焼きのテーブル席と座敷席が並んでいます。
お造りや地魚(ネリ)の海水塩焼き、五島産野菜盛り、サザエ、五島産あおり烏賊、五島産うどん、五島産の米、五島牛海水塩焼きなど、食材が五島祭りです。
それぞれの食材がベストな焼き加減になるようにスタッフがサポートしてくれます。
特に、五島産あおり烏賊と、五島牛海水塩焼きが絶品でした。
五島牛は霜降り牛ですが、全国の霜降り牛を食べ慣れた人の中には松坂牛よりも美味いと評価する人もいるそう。
確かに赤みと霜降りのバランスが良く、引き締まった霜降り牛のような印象でした。
なお五島牛は、ほぼ長崎県内で消費されるため、県外で販売されることは稀だそうです。
「美味い牛肉食べるなら長崎へ」とPRしても良いレベル。
お腹いっぱい食べて、3人で2万円くらいでした。値段は張りましたが文字通り「五島の全てを食べられた」のでヨシとします。
ホテルへ戻って、露天風呂に入り就寝。
4日目:五島〜福岡〜帰宅
おはようございます。最終日は五島観光の後、五島つばき空港から福岡空港経由で大阪に帰宅します。
五島観光は、鎧瀬溶岩海岸と鬼岳の散策、ワイナリー近くのカレーパン、鬼鯖寿司の買い食いです。
まずは、ホテルで腹ごしらえ。レストランで朝食をいただきます。
五島産の食材をふんだんに使用し、調理レベルも高い朝食でした。
満腹になり活力が湧いてきました。まずはホテル前の鎧瀬溶岩海岸を散策です。
鎧瀬溶岩海岸は鬼岳が噴火した時に、流れ出た溶岩が海とぶつかってできた海岸です。
一望できる展望台があるとホテルのスタッフから聞いて行ってきました。
ホテルの裏手にある階段を降りて、展望台へ向かいます。案内板に従って進むと直ぐに見えてきました。
小さな3階建の展望台を登ります。最上階へ登ると五島の島々と海がパノラマで見えます。
陸側は鎧瀬溶岩海岸の荒々しい岩肌に波がぶつかって、大地の力強さを感じます。
この絶景を見渡せる展望台は相当昔に作られたようです。電電公社(現NTT)が寄贈した灰皿に昭和57年8月1日と書いてありました。
私よりも年上です。
鎧瀬溶岩海岸を後にして、カレーパンを買いに行きます。レストランの中に入り、テイクアウトしてレンタカーの車内で食べました。
五島牛と五島ワイナリー醸造のワインを使い、ホテルシェフが使った焼きたてのカレーパンは、今まで食べたどのカレーパンよりも美味しかったです。
続いて鬼岳へ向かいます。ホテルからずっと見えていたので登りたい衝動に駆られました。
鬼岳の展望台までレンタカーで向かい駐車場へ停めます。鬼岳のピークハントを目的にしなければ20分もあれば往復できます。
よく整備された芝生の道をゆっくりと登っていきます。地面がふかふかなので、転けても怪我しなさそう。
ほぼ山頂へ到着しましたが独立峰なので風が強い。
山頂からは五島の全てが見渡せます。福江港のある市街地から山際のゴルフ場、五島の島々と海が360°のパノラマで見えます。
絶景に見惚れていると、チェックアウトの時間が近づいてきました。
ホテルで荷物をパッキングして、レンタカーへ詰め込み出発。
レンタカーを返却し、五島つばき空港まで送迎してもらいます。道中に鬼鯖鮨の本店があったので寄ってもらいました。
完全に頭から抜けていたので助かりました。
鬼鯖鮨を購入し空港で食べようかなと考えていると、空港に到着しました。
ANAとORCしか運航していない小さな空港です。もちろんラウンジは無し。
1階でチェックインを済ませ、保安検査場のある2階へ向かいます。
2階には売店があり、五島牛やかんころ餅などのお土産が販売されていました。鬼鯖鮨も販売していたようですが、11時の段階で既に売り切れ。
洋上風力関係で五島へ出張していた方々と2階で少し話をしましたが、鬼鯖鮨を買えずにがっかりしていました。
鬼鯖鮨を空港で食べるつもりでしたが、心苦しくなって、後で食べることにしました。
ANAのエセWi-Fiプロペラ機(DHC8-Q400)に乗って福岡空港へ向かいます。
飛行時間は約40分と短いですが、窓際の席からは五島の島々を俯瞰できて絶景です。
窓際の席確保をオススメします。
のんびりする間もなく福岡空港へ到着。現在13時過ぎですが、大阪へのフライトは19時です。
時間があるので博多ラーメンを食べることと、お土産購入を考えて空港線で博多駅へ向かいます。
博多ラーメンは博多駅の東口から徒歩10分くらいのところにある「一双」にしました。
ど平日の昼過ぎなのに1時間くらい並びましたが、本格的な豚骨ラーメンを久々に食べて最高でした。
「宅麺」で何度か注文したことがありますが、具材の関係か冷凍の関係か、現地で食べた方が圧倒的に美味でした。
博多駅に戻りアミュプラザで明太子とお気に入りの醤油(フジシンの甘口醤油:美味しい笑顔が見たいからとかかれたやつ)を購入します。
お腹もいっぱい、買い物も終わったので福岡空港へ戻ります。
フライトまで3時間くらいあったので、ANAラウンジで、お酒を飲んで過ごすことにします。ちょうど明太子があるので良い肴です。
⇒参考記事)条件を満たしていないのにANAの上級会員に招待されました。招待条件を考察した記事。
3人で明太子500gを平らげて、大阪へ帰りました。
今回の旅行の感想ですが、西九州新幹線ができて佐賀県へのアクセスが格段に良くなっており驚きました。
アクセスの悪さから敬遠していた嬉野温泉ですが、実際に訪問すると泉質が良すぎて再訪したいです。
また、福岡から長崎へのアクセスも良くなっています。長崎観光の課題はアクセスの悪さだったので、解決すると一気に観光客が増えそうです。
長崎は観光地としては日本屈指の名所(長崎市の異国文化、雲仙温泉、島原、五島など)なので、旅行先としてかなりおすすめです。
参考)移動手段と宿泊先の確保について
旅行の事前準備として、移動手段と宿泊先の確保が重要です。
今回は、4つの移動手段の確保が必要でした。
- 大阪⇔長崎市:飛行機
- 長崎市⇔嬉野温泉:新幹線
- 長崎市⇔五島(福江):船と飛行機
- 五島(福江)内での移動:レンタカー
飛行機は、なるべくANAの「今週のトクたびマイル」で予約。週替わりで、特典航空券の利用に必要なマイルが半分になります。
西九州新幹線と船は観光客が使えそうな割引は無し。
レンタカーは「じゃらんレンタカー」から予約。クーポンを使えば、ほぼ最安値で予約できます(じゃらんレンタカーのクーポン獲得はこちら)。
五島は電車などの交通インフラが整っていないため、レンタカーが必須。
宿泊は、全国旅行割+宿泊予約サイトの15%割引クーポンを併用して予約したため、かなり安く宿泊できました。
加えて、宿泊予約サイトのポイントバックもあったので、非常に割安です。
移動手段、宿泊先ともに、ほぼ最安値で予約できました(手段は以下参考)。
- 高速バス(関西空港まで):3,630円
- 飛行機(関西空港⇒長崎空港):38,850円
- 宿泊費(長崎市内):22,600円
- 新幹線(長崎⇒嬉野温泉):8,670円
- 宿泊費(嬉野温泉):49,468円
- 新幹線(嬉野温泉⇒長崎):8,670円
- 船(長崎⇒五島):28,260円
- レンタカー(五島):1670円、ガソリン込み
- 宿泊費(五島):62,100円
- 飛行機(五島⇒伊丹空港):0円、マイル処理
合計:223,918円(3人分)
1人あたり約7万5千円の旅費でした。食費など、その他の費用は全国旅行割引のクーポンで処理したので殆ど払っていません。
反省点は以下。
- 大阪⇒長崎の飛行機を前もってANAの特典航空券で予約すれば費用がかからなかった
- 長崎⇒五島の飛行機を前もってANAの特典航空券で予約すれば費用がかからなかった
- “今だ!! 五島へ行こう!!” 旅キャンペーンが無くなる前に行けば更に宿泊費を削減できた
上記を完璧にこなせば、合計:141,808円(3人)にできたはずです。自分への戒めです。
以下は、移動費と宿泊費を削減する方法(記事)です。
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